共感という才能

コミュニケーションにおいて、共感力が必要だとか、

カウンセラーの人は共感力があるよね、

とかいいます。

この共感について誤解があるのです。

人によって同じ言葉でも様々な受け取り方をしています。

人によって解釈が全く違うんです。

 

共感を2つの言葉にわけます。

多くの場合、これが1つになっています。

英語でいうと、「シンパシー」と「エンパシー」が同じになってしまっています。

日本語に訳すと「同情」と「共感」になります。

「同一性」と「共有性」と訳す人もいます。

 

同情とは、相手と同じ気持ちになる、ということ。

共感とは、相手の気持ちを受け入れ理解する、ということです。

心理セラピストという職業柄、この区別はしっかりとしています。

僕の場合は言語ではなくベクトルという矢印で認識しています。

 

同情とは、自分を見つめているという内向きのエネルギー、

共感とは、相手を見つめているという外向きのエネルギーです。

 

例えば、同情という感覚はこんな感じです。

太郎君「花子ちゃんに振られちゃった(涙)」

次郎君「それは悲しい。僕も明美ちゃんに振られちゃったんだよ(涙)
あの時は本当に辛くて辛くて、今思い出しても(号泣」

太郎君「・・・」

 

いかがでしょう?

次郎君は太郎君に共感しているでしょうか?

 

はた目には共感しているように見えるかもしれません。

太郎君と次郎君の感情を共有しているように見えるかもしれません。

違うのです。

太郎君の花子ちゃんに振られたことをキッカケに次郎君は自分の失恋話に涙しているのです。

太郎くんの感情はどうでもよくて、自分が泣いているだけなんです。

ここに二人のつながりはありません。

 

では、共感とはどんな感じなのでしょうか?

 

太郎君「花子ちゃんに振られちゃった(涙)」

次郎君「花子ちゃんに振られちゃったんだね。」

太郎君「そうなんだ。悲しいんだよ。」

次郎君「悲しいと感じているんだね。」

これが共感です。

 

自分と相手の感情は切り離されています。

悲しさを感じているのは太郎君です。

次郎君はそれを認めているだけです。

次郎君は悲しみは受け取っているけれど、自分の中にある悲しみには焦点が当たっていません。

太郎君の悲しみに焦点が当たっているのです。

これが外向きのエネルギーです。

相手も感情をただ見ているだけなんです。

 

共感力が高い人は、他者の感情に気づきやすいのです。

そんな繊細な感受性を持っているのです。

これが共感力。

 

ここから自分の感情に焦点を合わせると、それは内向きのエネルギーに変換されます。

自分の同じような感情を経験からひっぱりだして、自分がその感情にどっぷりと使ってしまっているのです。

自分の感情に溺れているのです。

 

心の深いことを扱う仕事をしている人は、同情と共感が違うということをしっかりと認識することが大切です。

共感力とは、相手の感情を受け取る力です。それを認める力です。ただそれだけなんです。

 

その感情は誰のもの?

 

それをハッキリとさせることが大切ですね。

 
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