カウンセリング対話法

カウンセリングの基本って何だろう?

そんなことを考えた。

技術面、感情面、意識面で様々な考え方があるなと。

 

メンタルトレーナー上田正敏です。

「話を聞く」という簡単だと思っている方法が一番難しいと感じています。

技術は簡単です。

・「うなづく」という行為

・「はい」「うん」「そだねー」などの相槌

この2つで十分で、あえて足すなら

・おうむ返しという確認

です。

おうむ返しとは相手の言ったことを自分が繰り返して言うことです。

この3つができたら話を聞く技術は十分です。

これは見た目の技術。

 

意識の向ける方向があります。

自分の感情に意識を向けるか、相手の感情に意識を向けるかです。

意識を内を向いているのか、外を向いているのかということ。

 

意識を内に向けていると起きることが3つあります。

・自分の持つ価値観で、良い・悪いという判断をする。

・相手の話を自分の価値観で解釈する。

・相手の話をとって、自分の話をする。

例えば、具体的には

・「それはいいね」「それはダメ」「大丈夫」

・「それは○○だよね」「こうしたほうがいいよ」「常識では…」

・「その気持ちわかるわ。実は私も…」

というような話し方になります。

 

意識は外です。自分は脇においておくのです。

そうすれば

・「あなたの気持ちは伝わったよ」

・「あなたはそう感じるんだね」

・「あなたはそうなんだね。」

という共感の言葉に変わっていきます。

自分はそこにはないのです。

 

話を聞いていると質問をしたくなります。

その時にも

「なんで?」「どうして?」という理由を聞く言葉があります。

これって相手が攻められていると感じやすい言葉でもあります。

英語だとwhy?にあたる言葉です。

「なぜ?」と問われても言い訳を考えちゃうことも多いのです。

実際のことではなく、問うた人が満足する答えを探すものです。

 

物事に理由がないことのほうが多いのです。

理由は後付けにされるものです。

「なんで太陽は東から昇るの?」というくらいに不毛な対話になる可能性が高いです。

 

「どうするの?」というhow?も人を攻めてる言葉に聞こえることがあります。

どうするのがわかっていれば問題は起きません。

未来のことなどわからないこともあるからです。

 

相手の考えを聞く質問ではなく、事実を問う質問が有効です。

what? who? when? where? という質問です。

事実質問についてはこちらこちらも参考にして下さい。

事実を積み重ねていくことで、自然と感情や考えかが明らかになっていく手法です。

 

世の中には事実と認知の違いがあります。

認知は人それぞれの解釈です。

なので、本人にとっての事実を明らかにしていくことが大切なのです。

話し手以外の他者の判断は聞くという技術には必要ありません。

つまり聞き手の判断は邪魔だということです。

 

対話というお互いの考えを話す時にも、この聞く態度は重要です。

相手のことを聞いて、自分のことを話して、自分が最初に思っていたことが、対話が終わった後に変わっていたら、それは良い対話です。

インタビューなどで予定調和な記事を読んでいる時ほどつまらないものはないのです。

聞き手と話し手の考えかがふと変わる瞬間のスリリングさが面白いのです。

これが生きた対話なのです。

 

相手の話を聞くことができること。

これが今後の社会に必要な教養になると確信しています。

 

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