常識は進化していく

世の中はクリーンになっていくという。見た目から振る舞いまで、他人に嫌な思いをしないものが当たり前になっていく。

その中で一番気になっているのは、対等性ということ。

いわゆるパワハラとかセクハラとか人と人の間にある権威性が変わっていこうとしている。上下関係がなくなり対等性な世界に変わっていくのではないかと思っている。

平田オリザ著「ともに生きるための演劇 」によると、日本語には、対等な関係性で使える言葉を持っていないという。その解決策として丁寧な言葉を誰に対しても使うということ。特に年長男性が変わる必要があるという。例えば「これ、コピーとっとけよ」と女性が男性に言うと違和感を感じるのではないでしょうか。そうではなく「これ、コピーをとってください」というような言い方をする必要があるのだそうです。

この記述を読んで、誰にでも丁寧な言葉で接することをしてみようと約1ヶ月してみました。高校生達にも丁寧な言葉で話し、男性にも女性にも「さん」付で名前を呼ぶことにしてみました。

するとどうなったのか?

周りの人たち、特に年上男性が年下に対して使う言葉が気になり出したのです。態度が横柄であり、マウントをとっているようにもみえ、美しくないなと感じるようになったのです。もちろん、悪気があってそうしているのではないということはわかります。今までの習慣や文化的なものから行動しているだけなのです。

感じ方が変わったのには自分でも驚きました。権威性は言葉から生まれているのかもしれません。

別のコミュニティでは敬語禁止というものから対等性のアプローチを模索していて、こういうのもありなんだなと思っていましたが、社会的には、みんなが丁寧な言葉を使う方が合理的ではないかと思ったのです。

常識は変わっていきます。言葉も変わっていきます。昭和の当たり前が令和では通用しなくなってきています。若いものの言葉が乱れていると言うけれど、言葉はどんどん変わっていくものです。タイムスリップをすることができたら江戸時代、平安時代、縄文時代、きっと言葉が通じないことがあるでしょう。

人の振る舞いや言動を変えると見える世界は変わっていきます。これはセラピーの基本の技のひとつ。これが多くの人がすることで社会が変わっていくのでしょう。そして新しい常識が生まれるのです。

常識も進化していくので、常に自分のアップデートをしていきたいものだと思っています。

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ファシリテーションとは何か?

僕がファシリテーションという言葉に出会ったのは、1998年の頃。学んでいたセラピーで使われていた言葉であった。ワークショップのファシリテーションと使ったり、個人セッションでのファシリテーションという使い方をしていた。その頃から今までも興味を持っている分野だ。

ファシリテーションとは何かについて、米国の講師は「make easy」(簡単にすることだ)と言って、なるほどと思っていた。個人でもグループで起きている問題や課題を簡単にすれば、望む方向に変わっていく。

そのセラピーでは、セラピストではなく、ファシリテーターという言葉を使っていた。我々は癒す人ではなく教育者なんだと。クライアントが自分自身で癒すことしかできない。我々は本人が癒せるようになるために導くことしかできないようなことを言っていた。個人の自立と選択を何よりも大切にしたセラピーであった。

教育について興味を持った。そして、ワークショップを仕事をすると決めたのは2000年の頃である。「教えるって何?」というテーマも今でも持ち続けている。そこで衝撃を受けた言葉があった。「教えない教育」が大切なんだとその方は言っていた。

実際に、必要最低限のことしか教えません。その場にいる人すべてが理解できる内容です。わからない人がいないように簡単にわかりやすく教えてくれる。とっても簡単。できた気になれる。で、実際にやってみるとできない。そこで質問をする。そこで初めて彼は教えてくれる。

教えないのではなく、生徒が興味を持って意欲的になった時に初めて教えてくれるという教育法であった。ここに衝撃を受けた。ちょっと知識をかじった程度の人は教えたがる。相手の様子に関係なく自己満足のために教えてくれる。これは時に嬉しい時もあるが迷惑になることもある。

その後、ワークショップやセミナーなど人が集まるところでは、進行役の人がどのような振る舞いをしているか観察をするようになった。自分が良いと思うものは取り入れ、気に入らない時には我が身を振り返えり手放した。なので良いファシリテーターも悪いファシリテーターもどちらも師なのだ。

素晴らしいと思えるファシリテータに出会えることは至福の喜び。あんなように場を動かすことが出来たらいいなと思う。そんな尊敬する方は何人かいるのだ。もちろん完璧な人はいない。ちょっとずつ素晴らしいところを見つけてマネをするようにする。

マネはは「学び」の語源にもなっているので、真似るということはとても大切。理解は後でかまわないと僕は思っている。子供の学習法はいつもマネるだ。楽しいことを真似ていく。大人は理解してからでないと動かないものだが、頭よりも身体性のほうが僕は賢いと思っている。

子供の頃は、知らないことがあふれていた。知りたいこと、やりたいことがいっぱい。好奇心のまま動いていた。勉強とは思わずに様々なことを学び、できるようになったり、わかるようになったり、人に伝えたりする。ストレスがなければ学ぶことは簡単な時代であった。そんな学び方を大人になってからもできるようになるのが理想だと思っている。

先日の即興のワークショップは教育的だなと思いながら受けていた。ファシリテーターを育てるために開かれている場のような感じがした。身体を動かしながらも丁寧に教えて知的好奇心も満足させてくれる。

教えすぎなんじゃないかなと思っていたのだが、ふと寝起きに「あぁそうか」という気づきが訪れた。それは「劣等感を持たせない」ということだ。人はできない時に劣等感を持つ。周りと比べてできないと感じると落ち込むようにできている。集団性の生き物だからかもしれない。

人には才能も経験も違うのだからできないのが当たり前と思えない。なぜ自分はできないのかと責めてしまうことがある。これがあると自分自身に枠を作り、新たなる挑戦をしなくなっていく。自分が内に内に閉じこもっていく。子供のが輝いて見えるのはできる未来を信じて疑わないからだ。

劣等感を持たせないように解説をしていく。これは教えない教育にもつながるなと思った朝なのだった。新しい視点が手に入った。後からふとやってくる気づきは、体験型の学習の好きなところのひとつだ。自分のペースで学べるから。

これからも大事にしていこう。僕も大人が人生について学べるワークショップ開催していこう。

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オープンであること

「あの人は開いているね」とか「この人は閉じているね」とか言ったりしています。

「誰にでもオープンで気持ちが良いよね」とか「自分のことは何も言わないよね」とかも。

「オープンでいる人は明るい人」、「クローズでいる人は暗い人」なんていう判断をしたりすることもあります。

これって一体なんでしょうか?

例えば、山に登っている時に「こんにちは」と挨拶するのはマナーだと教えられます。なので、挨拶をするようにしていました。これ本当に必要なのかと思っていました。だって、渋谷の交差点で挨拶なんてしていたら信号が変わってしまい前に進むことはできないでしょう。高尾山とか富士山なんか人が多いところでは挨拶をしない人も多いです。

でもね、ここに人なんて来ないようなところで、人に出会うと挨拶の重要性を感じます。どこの誰かわからない人って怖いのです。もしも変な人だったらどうしようかと思ったり。なので挨拶をして時には話をしたりして、「自分は怪しい者ではありません」ということを表現するし、相手の挙動から怪しい人かどうかを判断したりします。この安全性って挨拶だけでわかるものなんです。

笑顔で挨拶をしてくれるとこちらはとても安心します。そして、挙動不審だと身構えてしまいますし、関わらないように足早に離れるようにします。欧米での挨拶も「私はあなたの敵ではありません」という意思表示だと聞いたことがあります。

人に対してオープンでいることって安心安全を感じ、クローズでいることは危険を感じるということですね。

例えば、初めてワークショップに参加した時に、ウェルカムと主催の人が話しかけてくれると安全を感じます。そんな場は穏やかな雰囲気が流れています。

常連さんだけが盛り上がっている場だと疎外感や緊張感を感じることもあります。無視をされているわけではないんですが、閉じている場なんだなと感じてしまうのです。シーンと静まり返っている場も緊張感が漂っていて居心地が悪いです。

場にも開いていたり、閉じていたりすることがあるようです。

最近、オープンでいること、クローズでいることを観察する機会に恵まれていたのです。それでわかったことは、オープンだと感じるのは、身体が開いているということなのです。

人はオープンでいる時には胸を張っているし、隠し事をしている時などクローズな時には猫背になりがちなんです。振る舞いが違うのです。さらに、声も違うのです。オープンな人は声が大きかったり張っていたりします。クローズドな人は声も小さいし暗い感じがするんですよね。

心を開いてなくて良いのです。心が開きっぱなしだとそれはそれで気が狂っている状態です。自分の感情や考えが外側に漏れっぱなしというのは不自然なことなんですよね。自分にとって大事なことは心にしまっておいて良いのです。これは自分のために必要なことです。プライベートなことを暴露することとオープンであることは違うことだからです。

だからこそ、身体が開いている必要があるのです。そんな場はとても気持ちが良いものなんですよね。挨拶って改めて大事なことだなと思ったりしています。これだけでコミュニケーションが成立しているし、情報交換もしているのです。

身体が開いているとは、笑顔でいること、身体がリラックスしていること、すぐに反応ができること。

まずは挨拶からはじめましょう。

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インプロ・ワークショップに参加してみた

友人が長年主催をしているインプロのワークショップに参加してきました。インプロとはImprovisationの略で、即興劇のことなんです。台本がなくて、その場で起きることを受け取ってつなげていく演劇です。

インプロへの興味は、心理セラピーを学んでいる時にロールプレイやサイコドラマを体験したところから始まります。心理療法の源流には演劇があると言われていて、演じることで癒しが起きることがあるのです。フォーカスパーソン、ファミリーコンステレーション、プレイバックシアターなど様々な演劇的なセラピーを体験しました。それでも興味がつきなくて緊急クラウンのワークショップ、ワークショップデザイナー育成プログラム、セタパブの演劇ワークショップなどを受けたりして現在があります。また、個人セッションやワークショップで演劇的な手法を使いながら見えない人間の内面を、外側に表現することで見える化することをしていきました。心理って言動にすべて現れますよね。ある意味でバレバレです。

こうやって過去を振り返ると即興劇に、かなりエネルギーを注いできてますね。

今回のインプロは10年以上前に読んだインプロゲームの著者でありインプロの第一人者の絹川友梨さんワークショップでした。amazonレビューにも書きましたが、ずっと受けてみたかったんです。ですがタイミングが合わず。今回参加できたことがラッキーでした。あーこ、ありがとう。

印象に残ったワークを書き残しておきます。尚、名前は僕が適当につけています。

上・下・右・左

ウン・パッのリズムで手を上・下・右・左にだし、もしも二人が同じ方向を向いちゃったらバンと相手に指を向ける。

「シアトルのボブさん」だっけか?名前のついていないワークからスタート。

これ「あっち向いてホイ」よりも面白い。相手に同調させようとしたり、相手に合わせないようにしたり、色々と試しているととてもエキサイティングなゲームでした。

リズムゲームって緊張するんですよね。リズムから外れないようにしちゃうからかしら。基本、同じリズムから外れたくなっちゃうのです。

鬼ごっこ

鬼を決めて、鬼が誰かをタッチしにいく。鬼にタッチされそうになっている人がつかまる前に誰かの名前を呼ぶと、名前を呼ばれた人が鬼になる。もしくは、誰かの名前を言えないで鬼につかまると鬼になるというゲームも面白かった。

みんなキャーキャーいいながら逃げるんです。いやいや、逃げなくていいだろう。だって誰かの名前を言えばいいんだから。逃げてたらそれ普通の鬼ごっこやん(笑)

もうね、みんな童心に帰ってそんこと関係ありません。鬼の人が名前を叫びまくって近づいてきたり。ナマハゲのようなゾンビのような迫力がありました。

見ているだけで面白い人たちです。

番号回し

「1」と言って誰かを指差し、指をさされた人が「2」と言いながら別の人を指さします。それを20までやります。これ1つの流れだと誰でもできるんです。当たり前ですね。

この流れが2つ、3つと増えていきます。ただし、数字を言って回すのは同じタイミングという制約があります。このリズムが面白かった。誰かに数字を回すために伝わるように意識を集中して伝えます。ただ、これに集中しすぎるとパスを回している時にパスを回されるとまったく受け取れないんです。自分がやることに夢中になっていると、自分へのパスが見えなくなっちゃうんです。与えると受けとるが同時にできない自分を発見しました。集中するというよりも周辺視野のようにボーッと全体に気づいている必要があるのです。これ次のゲームでも同じような体験をしました。

同時に声をだす

これ2つのパターンをやりました。

一つ目は、2チームにわかれて、一つのチームはは例えば「くだもの」の名前を同時に言う。もうひとつのチームはなんと言っていたかを当てるゲームです。これ意外と聞こえないんです。伝わりやすい音声と伝わりずらい音声があるみたい。声質やら音量やら発音やら関係するのでしょうか。集中するのが楽しいです。

もうひとつは、みんなで円になって、3文字とか2文字とか文字数を決めて言葉を同時に発するんです。ゴールはみんな同じ言葉を言うこと。これね、自分が言葉を発すると相手の言葉は全く聞こえないんです。でも、周りの人たちは聞こえているみたい。なぜだと思っていたら、自分の声が大きいと自分の声しか聞こえなくなるそうな。小さくしても聞こえなかったり。僕は話すのと聞くのを同時にするのが苦手みたい。みんなよく聞いているなと感心しました。

これ声の大きい人に人は従ってしまうのがわかるそう。企業研修でやれば誰に従うかの主従関係が浮き彫りになりそうですね。声だけでもわかってしまうことがありそうです。

きっと僕は、聞く時にはむちゃくちゃ集中しているんでしょうね。だからカウンセラーになれるのでしょう。聞くことに集中しないと聞こえないから。怪我の功名というやつでしょうか。聖徳太子でなくていいのです。自分の特性を知っていれば。

相手に言葉を言わす

Aさん、Bさんを決めます。Aさんはお題の言葉、例えば「ダメだよ」をBさんに言わすためにAさんはBさんに言葉をかけていきます。シチュエーションは決まっていてこの時には「居酒屋」でした。この時はBさん役は僕でした。

Aさんが「最近、四又していてさぁ」という言葉に対して僕は「いいね」と肯定的に返しました。まんまカウンセリングです。Aさんはフリーズです。あぁ、きっと否定的な言葉なんだろうと予測をして、「一般的には最低な奴だよねとこの場合言うよね」とか言ったり。だんだんとクイズになってきてしまいました。これだとダメみたいなんです。

いかに自然に「ダメだよ」を言わせるか。即興劇なんで、その言葉を言う場面だったり、関係性だったり、必然性を作っていく必要があるのだそうです。どんな言葉が返ってきたとしても、「イエス・アンド」の精神で受け取って返していく必要があるのです。きっとこれが関係性を作っていくということなのでしょう。

平田オリザの演劇ワークショップ経験者には「旅行ですか?」と同じだよねと同じです。自然と「旅行ですか?」という台詞を言うためにその前の状況だったりやりとりだったりを考えるワークと同じなのです。それを即興劇でやるのだからハードルは一歩高い。

これ自在にできるようになれば劇作家になれるんじゃないかと思ったり。

シーンを作る

最後には2人1組でシーンを作り、それを回していくというもの。みんなで物語を紡いでいくのです。絹川友梨さんの声かけが見事としか言えません。生き生きと物語が展開していくように適切な言葉をなげかけていきます。また役者さんたちも、その言葉に乗って演じていくのです。演出家の仕事は偉大だ。

知らないってなんか面白いのです。自分の知らないことだったりしても、なんとか知っている知識をふくらませて演じてみる。人間が持つ創造性というのでしょうか。何かが生まれているのです。こうやって新しいものが産み出されていくのかという人間の営みを感じました。知らないって最高だなとみなさんのインプロを見ていて思ったのでした。

インプロの感想

気づいたことは2つ。

ひとつは、即興劇ってコメディになりがちだということ。それがダメだというのではなく、嘘は面白いからかもしれません。だって子供の頃のゴッコ遊びは楽しかったから。演じる原点は笑なのかもしれません。だからこそ、人は癒やされるのです。笑っちゃうと心が変わっちゃいますから。

もうひとつは、インプロはブリースリーの名言「Don’t thik, feel」(考えるな感じろ)ならぬ「Don’t thik, just do it」(考えずに動け!)だと思っていたのです。反応力勝負みたいなものだと思っていました。

ところが今回思ったのは、考える必要があるんだということ。身体は柔軟に受け取りながら頭はフル回転みたいな。ただ考えいるだけだと自分の内側にこもってしまうので考えるだけではダメ。身体だけ反応しているだけだと周りの言いなりになってしまう。誰かにコントロールされっぱなしになってしまう。若者たちのイワシ化しているとも言われているから。イワシ化とは群れの動きを感じとり反応することです。つまり集団の空気を読んで動くということ。

同調圧力が強い日本で、自分を表現するってチャレンジなのかもしれません。起業とかも同じなんだけど、自分から世の中になげかけることって大事なことなんですね。主体的になれる訓練にもなる可能性をインプロに感じました。

アフター

午前中にワークを終えて、ランチを有志でご一緒に。あーでもない、こーでもないと振り返える時間があって自分の内面を言葉にする時間を持てました。他の人の視点も聞けるのも学びでした。

ランチは「ザ・トリフターズ」というオシャレな鳥専門店で。ここのBGMはなぜか昭和や平成の懐かしい歌謡曲。ドリフターズを意識してでしょうか。話題も若々しい感じに。昔の歌は記憶の扉をあけますね。

コーヒーが飲みたい人は、さらにこの後にコメダへ。ここでは健康の話だったり、成熟した大人の話がでたりも。落ち着いた雰囲気ですからねコメダ。

場所が変わると話題が変わる。つまり舞台設定って潜在意識に大きな影響を与えているな思ったりするのです。

僕がやっている自然の中のハンモックフルネスも、舞台設定をアウトドアにすることで自分の内面にどんな変化が起きるのかを楽しむ要素もあります。舞台だけ整えてあとは起きるに任せるみたいな。そう考えるとインプロ要素が満載ですね。

これから環境から受ける影響を、もっと意識しても面白いなと思ったのでした。

インプロは、学びの宝庫でした。参加者の皆様、講師の絹川友梨さん、オーガナイザーの桂 麻子さん、ありがとうございました。

人と人が出会うことそのものが学びですね。また参加しよう。

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自分の頭で考えること

この辺には熊がでるという看板がありました。

その看板を見て、山で作業している人に聞いてみると
「あぁ、ハイキングコースは熊も歩くからな。危ないよ。」
と言われました。

自転車に乗っている人に聞いてみると
「道には石がゴロゴロしていて歩きづらいし、危ないね」
と言われました。

登山者に聞いてみると
「えっ熊。それは自然の中だからいるのは当然でしょ。行かない選択はないよ。」
と言われました。

三者三様に言うことが違います。

「この道を行けばどうなるものか・・・」
そう考えてしまいます。

あなたなら、この道を行く?それとも引き返す?

自己責任って、自分の頭で考えることだと思うのです。
自分の頭で考えて判断をして選択をする。
誰かに責任を押し付けないこと。

他人のせいにするのは楽だから。
思考停止になりやすいのです。

ちなみに僕は三番目の登山者のセリフの人でした。
いつも道を見ているだけではなく周りも見渡しています。
動物たちも人間に会いたくないからサインをだしています。

みんな争いたくないんだよね。
争うのは最終手段です。

自然の中は良いですよ。
対等性も感じられます。

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高校生からインタビューを受けた

とある高校の授業の一環としてインタビューを受けました。事前に「何をインタビューするか?」という授業があり、「実際にインタビューをする」という部分を僕が担当し、その後「インタビュー結果を1枚の新聞のようにまとめる」という3ステップの授業です。

自分の頭で考える授業ってなんか好きです。学生時代に出会える大人って、親と先生になりがちです。思っている以上に世界は狭いのです。真剣に対話する機会というものはほとんどありません。自分の将来を考える時に、人生の先輩の話を聞くことはとても役立ちます。そのノウハウを学べるっていいなぁと思ったのです。

その時に「影響を受けた人はいますか?」という質問を受けました。

この質問は、尊敬する人だったり、師匠に当たる人だったり、憧れた人のことだと思ったのです。でもね、僕の頭に浮かんだのは応援してくれる人たちでした。しかも全員女性だったのです。僕を引き上げてくれたり、背中を押してくれる親密な人たちの顔が浮かんできたのです。

人生の転機に女神が現れるイメージというのは美化しすぎでしょうか。これが僕の人生のパターンかもしれないと高校生の質問から気づきました。人生の転機って人によって色々とパターンがあるんですよね。その人が持つ運や縁といえるのかもしれません。

何も準備せずに、質問されたことに正直に答えようという心構えでインタビューを受けたのが良かったのかもしれません。彼らと対等に場を創ろうと意図していたことがよかったと思っています。

人は人に影響を受けて成長するものです。これが教えようとしていては起きなかったことですね。6人という少人数、50分という時間を与えてもらったお陰ですね。

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自然の中でハンモックフルネスdeソースワークショップ開催

自分の幸せの源泉を見つけるソースワークショップを自然の中で開催しました。ハンモックに揺られながら、人生を振り返り、幸せの源泉を見つけ、仕事やパートナーシップに活用するためのワークショップです。自分の好奇心を見つけるワークショップです。

自然の中にいると自分自身を見つめやすくなりますね。自分との対話が深まっていきます。山の中という環境は心穏やかになるし、ご飯を作ったり、ハンモックで昼寝もいい時間でした。子供時代のワクワクを思い出しますね。

子供時代に何に対してワクワクしていたのかを聞かせていただくのは楽しかったです。どんな人でも興味や好奇心を持っていたんですよね。これは多いとか少ないとかが大事なんじゃないんです。好きなことがあったということが重要なんです。多分それは形を変えながら今でも好きだし、未来でも好きなんです。その源泉となる要素を見つけていくのが醍醐味です。これが自分らしさとか個性なんですよね。周りの評価は関係ないのです。自分にとって大切な宝物です。それを見つけた時の目の輝きはたまらないものがあります。

ベストな紅葉シーズンであり天気もよく最高な1日でした。駅はとても混雑していましたが、この秘密ポイントでは誰も来ないのでのんびりと自分と向き合う1日でした。

参加者から「歌って・・・」と無茶振りをされて芸人魂に火がついて、昔の歌を歌いました。音程とかよくわからないタイプなので歌は下手なんです。でもね、歌うのは好きなんだということがわかりました。だって気持ちが良いんだもの。下手でも好きなことはやるべきなんです。誰かの評価を気にしていたら、好きなことなんて何もできません。小学校の時の図工の授業で先生がいなくなるとみんなでベストテン的な歌を歌って楽しかったことを思い出しました。

無茶振りは自分を成長させることもあるんですよね。

自然の中でハンモックに揺られて、自分自身の過去を振り返り、理想の未来を創造し、今を生きるワークショップを受講したい人はご相談下さい。

■ハンモックフルネスについてはこちらを
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奥多摩むかしみち4時間コースで紅葉狩り

ハイキングというよりも旅を感じる道を歩いてきました。その名も「奥多摩むかしみち」。JR奥多摩駅から奥多摩湖までの10kmのコースです。旧青梅街道を歩いてきました。旧道ってちょっとワクワクするのです。昔、旧東海道五十三次を歩いたからかもしれません。旧道って昔の面影があるんですよね。

この辺りは11月中旬から下旬にかけて紅葉シーズンです。旅気分を味わいに行くのも良いのではないでしょうか。山初心者のうちのかみさんも余裕で楽しんでいました。心身の健康のために歩くこと大切ですよね。

僕らは、行きは奥多摩湖駅からスタートし、奥多摩湖からバスで帰ってくるコース。オススメです。

写真以上に美しい景色でした。写真には映らない美しいものが現地にはあるんですよね。

アウトドアでのんびり過ごしマインドフルネスになるイベントも開催しています。
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結婚とは文化交流して発展させるためにあるのかもしれない

実家で年老いた父とこんな話をしました。

「いつも来てくれて、ありがとうね」
「そんな言葉をかけてくれるようになって嬉しいよ。」
「なんだか最近、イライラすることが少なった気がするんだよな」
「いやぁ、僕もそうなんだよね。なんでだろうね。お互いに歳をとったから」
「それもあるかもしれないけれど、けいちゃんの影響があるんじゃないかなぁ」

という話をしました。けいちゃんとは、うちのかみさんです。

生物が細胞分裂ではなく、生き残るために男女という性を作り生殖して、強い遺伝子を残すような仕組みなりました。男女関係という性の問題はとても大きなものだけれど、違うもの同士が掛け合わされることで生き残る戦略を選びました。つまり違う遺伝同士がお互いにかけあわされるということです。

結婚も同じようなもので、家と家の文化交流みたいなものがあります。遺伝子ではなく文化が掛け合わされる。どちらが正しい・間違っているという争いをしたり、どちらかに従わなければならないという状態は交流ではありません。支配です。支配される場合には問題が起きる場合が多いのです。

正しい・間違いではなく、お互いの良さを引き出し合い、どちらも幸せを感じるようになれるのが理想です。それは未だに人類の課題なのかもしれないくらいに、夫婦間の争いはよくあるテーマです。

夫婦という単位だけでなく、家と家にも影響を与え合うのかもしれないなというのが、僕の気づきです。違う生き方や生活習慣を持っていた人が共にいることで、お互いが影響を与え合うように、家と家とも影響を与えあうのです。

今回の僕の例では、上田家に穏やかさのエネルギーが入ってきました。うちのかみさんには感謝しかないですね。親子関係のもつれが大きく解消したのは、確実に彼女のお陰です。親子関係を冷静にみつめて、もつれた糸を丁寧にほぐし、穏やかな関係になれたのは奇跡的なことだと思っています。

この考え方を抽象化すれば、違う考え方の人が多く集まれば、よりよくなる可能性を秘めているということです。ただし、多様性ってむちゃくちゃ面倒なことが多いのも事実です。合意形成ってエネルギーと時間がとても必要です。

多くの人たちから影響を受けること。大切なことかもしれません。

親子関係の個人セッションも得意分野です。色々と問題解決してきましたから。

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自分の器を大きくし、人生を変えるために必要なたったひとつのこと

自分の器を大きくするためには、自分の思い込みを超える必要があり、自分の心地良い場所からでる必要があり、失敗をする必要があります。

同じことを繰り返していれば同じことしか起きない。なので、いつもとは違うことをする必要があるのです。

しかし、人は違うことをすることに抵抗があり、同じことを繰り返すのに快感を感じる。そう、人は変わりたくないというのが前提なのです。

成長をしたいというクライアントさんには、「やってみたい!とおもったことは、すぐにやりなさい。」ということを伝えています。

このポイントは「すぐ」です。これ考えすぎるとやりません。行動のエネルギーが思考に奪われるからです。損得で考えればまずやらないというのが一番合理的なんです。失敗は痛みなので、新しいことをすれば必ず失敗します。失敗しない方法はいつもと同じことをすることだから。

ということで、僕自身も思いついてしまったことをやってみました。それはお気に入りの道具に刺繍をすること。理由はありません。突然、思ってしまったのでやるしかないなと思ったのです。

やらない言い訳はいっぱいあります。

  • 「男が刺繍をするなんて変だろう」
  • 「きっと上手くできないに違いない」
  • 「他人に笑われるよ」
  • 「そんな無駄なことしている時間あるの」
  • 「バカじゃないの」

本当に思考は、自分自身を否定することに長けています(笑)これが脳内起きる普通のことなのです。だからこそ、人は変わらずに毎日同じことを繰り返してしまうのです。

誤解をされるとアレなんですが、変わりたくない人、成長したくない人、同じことがしたい人は、このようなことをしなくても全くかまいません。新しいことをしたい人、人生を変えたい人は、思っちゃったことをしてもらいたいのです。たとえ、それが無謀だったり、滑稽だったり、意味不明だったりしたとしてもです。自分がちょっとでも興味を持ったり、気になったりしたことをやってみることが大切なのです。

はじめの一歩としてやったことは、道具を買うこと。ユザワヤや針と糸を買いにいきました。いつでもできるように準備をしておきました。

さて、やってみるかと始めたら、小学校の家庭科の時間を思い出しました。針仕事はそこでやったし、刺繍もやったんですよね。その記憶は手に残っているのか、なんとなくできちゃったんですよね。

その作品がこちらです。

山道具の好きなブランドのてぬぐいロゴとハンモックフルネスのロゴを、火の粉から腕を守るウデアテに刺繍をしました。焚き火道具です。

ハンモックに山を表す三角形とマインドフルネスを表す丸を組み合わせたロゴです。これも自分で考えて作ったものです。

これ1回作ってみて、うまくできなくて糸を全部ほどいたりしました。つまり失敗したのです。面倒だけれど、やり直さなければずっと敗北した気分を味わってしまいます。なので、身長を糸を切ってやりなおしをする決断をしました。

2回目になると1回目で気づいたノウハウがあります。新しいことをするということは新しい発見があるということ。これが楽しいのです。人は、できるようになることは楽しいし、自信もついていきます。新しいアイデアもでたり、刺繍をしている人の苦労もわかったり、手作りの良さを知ったりとすることができるのです。

まだまだ改善の余地がありますが、なんだか満足したのでこれで完成です。完璧にやることが重要ではないのです。下手にも味があるものです。道具に愛着が湧くことが重要なのです。それは自分を好きになることにつながるかもしれません。幸せな時間でした。

大きなことをするのではなく、小さなことでもいいので、自分がやりたいと思ったことをやってみること。

これが自分の器を大きくすることになります。

特に仕事ばかりに打ち込みがちな人は、自分の器を大きくするために、自分の魅力を引き出すために、自分の才能を発見するために、仕事以外の新しいことをしてみることがオススメしています。頭を使う仕事をしている人は手を動かす仕事だったり、問題解決している人は創造するようなことをしてみたり、普段の自分と違うことをしてみましょう。

きっと何か自分の内側に新しい風が吹き込んできますよ。

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