一体感と分離感

最近のブログ(みんなおなじで、ほんとにいいの?守破離というプロセス)で書いていることは、感情的には一体感・分離感の話なんです。

人間はこのふたつの感情を行ったり来たりしながら成長していきます。

この感情が生まれるプロセスを考えるととってもわかりやすいです。

 

人間はどのように誕生するでしょうか?

お父さんとお母さんという別々な存在(分離感)が、ひとつになって(一体感)、生命が誕生します。

お母さんのお腹の中で赤ちゃんはスクスクと育ちます(一体感)。

お母さんのお腹の中からこの世に生まれてきます(分離感)。

これが最大の分離感を味わう経験なんです。

赤ちゃんや小さな子どもはお母さんにくっついているだけで安心します(一体感)。

これが思春期をむかえると「自分は何者なんだろう?」と疑問を持ちはじめます(分離感)。

大人でもなく子どもでもない不安定な時期で、これは自立のプロセスなんです。

自分というアイデンティティを確立して大人になります。(分離感)

大人になるということは社会の一員になることなんです。(一体感)

結婚したり(一体感)、子どもが生まれたり(一体感)、また子どもが独立したり(分離感)、親が亡くなったり(分離感)、そして最後には肉体と魂が分離して命が終わります。

 

社会も一体感と分離感を繰り返しながら成長しているようです。

僕が若い頃には「世界はひとつ」というメッセージが流行っていました。

これは一体感ですね。平和の象徴的な言葉なんですよね。

今は「国益」というメッセージをよく耳にします。

これは分離感。国と国は違うということです。

 

アーティストは「ひとつになろう」というメッセージを発信することが多いですが、実際にはオリジナリティという分離感を求めれています。みんな同じではアーティストにはなれない。

政治家は「自分たちに利益を」という分離感的なメッセージを発信することが多いですが、実際には投票してくれる人たちとの一体感が求められます。

 

この一体感もあれば分離感もどちらもあるのです。

ついつい幸せや豊かさを追求していると「一体感だけあればいいのに・・・」と思ってしまうのですが、この分離感が成長にとても重要な役割をしているのです。

感情はポジティブなものもあれば、ネガティブなものもあります。

どちらもあるから人間なんです。

これは羅針盤のようなもので、今感じている感情をずっと持っていることはできません。

水のような性質なもので流れていれば、健全なんです。

ある特定の感情に、しがみついちゃうと、だんだんとね、不健全になってしまいます。

感情は健全に流していきたいものですね。

 

■個人セッション
ネガティブな感情の裏にあるポジティブな感情。
頭とハートをつなぐことで本当の自分が見えてきます。
自分を知り、自分の才能を磨き、生まれてきた目的が見えてきます。
http://homepage2.nifty.com/f-style/session.htm

■ソース・ワークショップ
ワクワクすることがその人の才能なんです。自分の源泉(ソース)を発見して活用する方法を学びます。自分だけの方法を見つけていきます。
発見編:6月22日(土)23日(日)
活用編:6月29日(土)30日(日)
http://www.yoriyoku.com/source/


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