沢を縦横無尽に歩きまわるのはもはやシノギングでしかなかった

今日の枯れ沢復活&ホタルの会は、朝活からスタート。
ホタルの会ではできないであろうことを朝のうちに楽しもうという会。
勝手に企画をして勝手にやっています。
もちろん勝手についてきてくれる人たちがいます(笑)

今回の朝活は、沢の気を通そうということ。
気は東洋医学のエネルギーです。
僕たちがこの活動で具体的に見るエネルギーは、風と水です。

気持ちよく風が流れているか、気持ちよく水が流れているかです。

心地よい風がフワァと頬をなでる経験をしてきたことあるでしょ?
水が流れる音が心地よく感じたことあるでしょ?

風や水で気分が良くなるのがエネルギーが流れている状態。
これを気が整っていると東洋医学では考えます。

風と水って風水ですね(笑)

風水って黄色の財布を持とうなんていう単純なことではなく、古から伝わる環境工学だと考えるとわかりやすいです。
人が気持ちよく暮らせることを目的としています。

朝活

で、今まで歩いて来なかった沢に入りました。

人が入らない沢なので、未知ですし、薮である可能性大です。

早速、鹿の角を拾いました。
オブジェのように飾っておきました。

そして、この沢は藪で撤退。
後日リベンジ予定です。
だって、こんななんだもの。
気合を入れて伐採しながら登らなければ。

剪定鋏やノコギリを使ってトンネルを掘るかのように切り進むと、風が流れるようになりますから。

この辺りは苔むしているので水がある証拠です。

そして次の沢へ。
そこには、なんと岩盤が!

きっと水が流れていれば滝にみたいになるかも。
高尾の地質では岩盤は珍しいです。
付加体と呼ばれる砂岩優勢砂岩泥岩互層だからです。
地質については以前に書いたのでこちらを参照

みんなのチャレンジを上から鑑賞

中々の高度差がありますが、みんな無事にクリア。

そして、上を見上げたらなんと、こんな美しい風景が

この谷を守るマザーツリーと呼ばれるものがデデンとかまえていました。
多分、モミの木です。

ちょっと神々しい感じでしたね。
そして、ここは風が流れて気持ちが良い場所でした。
この辺りの土は腐葉土でフカフカで気持ちが良いところでした。
土中環境が自然とバランスがとれている場所でした。

このまま谷から尾根に乗り、途中の獣道を使ってトラバースして稜線の道にでました。
ここは以前にも通った道ですね。
ちなみに尾根筋はほぼ調査を終わっています。

シノギングで培った技が使えています。
ちなみにシノギングはこんな遊びです。

枯れ沢復活&ホタルを飛ばす会・本番

もうすでに満足しています(笑)
みんなで自己紹介をするチェックインは、終わりのチェックアウトの今日の感想のようなことしか言えませんでした。

午前は、男子部は力仕事で、水の湧き出し口に置いてあった伐採した材である木々を動かしました。正確に言えば、水が湧き出していることに最近気づいたところです。

女子は沢の水切りをしていたそうです。これでまた沢の水が動き出しました。

午後は、沢の調査。みんな途中まで頑張って登っていましたががここで引き返すことを選択。
沢の勾配は上に行くに従いきつくなっていきます。
そうなると滑るし、落石も多くなり危険度が増します。
主催者判断は的確なのです。

で、僕は自己判断でさらに上を目指しました。

谷の剪定をして風を通したかったから。
しかも梅雨という雨が降る前に風を通しておきたかったからです。
きっとエネルギーが循環してくれるのではないかという仮説を基に。

どんどん水が山を削り谷を作っている感がなくなります。

そして、ようやく登山道にでました。
地図読み・地形読みのどおりの場所にでれました。

道を見ると安心します。

振り返って来た方向を見ると…
えっ?道が見えないって?
そうです。道はありませんから(笑)
沢を詰めましたから。

よく見るとちょっと斜面が凹んでいるでしょ。
それが谷の出来始め。

みんなと一緒にやった作業は、きっと枯れ沢復活&ホタルの会のレポートができしだいリンクを貼りますね。

今日の気づきは、みんなで水切りをして、沢の水を流していた時のこと。

この水切りは水が流れていないところを移植ゴテを使って水を流していくのです。
まるで、砂場遊びみたいなんですよ。
これがハマるんですよね。

土木の基礎はみんな砂場から学んだということがよくわかりました。
みんな本能の中に土木の技術はあるのかもしれません。
忘れちゃっているだけでね。

でね、この水切り。前回やった人たちと、今回初めてやった人たちに差があったんです。

初めてやる人たちは、水と水をつないで川を作っていくんです。
もちろん、これでOKなんです。

前回やった人たちは、水と水をつなぐだけでなく、川に音がでるように造作するんです。
つまり、段差を作ったり、水たまりになるように作ったり、新たなことを付け加えているのです。

僕にとって大発見でした。

何がって?
人は経験を積めば、勝手に成長していくということ。

次に水切りをやれば、また新たな技が付け加わるでしょう。
いいなと思ったらマネをしたりして伝承も起きるでしょう。

相乗効果がある学びの場なんですよね。

誰が先生でも誰が生徒でもなく、みんなが考えながら試行錯誤する場。
最高な教育環境ですよね。

楽しかったです。皆様ありがとうございます。

朝活が枯れ沢復活&ホタルを飛ばす会に良い影響を与えられることに感謝。
リーダーシップの体現ができているのが嬉しいですね。

主催者の写真を紹介。今回は沢での作業が多かったのです。
暑くなっていく季節に沢仕事は涼しくて良いですね。

みんなで記念写真(photo by 三木繁治)
みんなで記念写真の指差し先(photo by 三木繁治)

この一滴が多摩川の源流になっています。

あーやってしまった!

夢中になって造作をしていたら思った以上に疲れていました。
疲れると頭がからっぽになってアホになります。

長靴を忘れてしまった。日本野鳥の会長靴。
駐車場か車の中だと思うんだけど…
疲れすぎて記憶がない…
なぜかタケノコが3本ある…
しょぼーん。

(追記)
翌日は心地よい疲れと筋肉痛。
虫刺されが痒くて痛い。これタケノコを掘ったところで刺されたもの。地肌はなるべく隠したほうがいいね。これ数日間痛みと腫れで悩まされました。

(追々記)
子供たちが来た時の危機管理を考えるのも重要かと思って読んでみました。
■公益社団法人国土緑化推進機構から
子どもたちと森のステキな出会いのために 森林体験学習活動を安全に行うためのQ&A

■フリースタイル・コンテンツ紹介

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