小学生向けサバイバルワークショップを

「たまろく自然と都会のサバイバル!」という楽しみながら学ぶ防災プログラムに子供達の安全管理ファシリテーターとして参加しています。
以前に書いた子供達へのワークショップ研修の本番です。

子供の頃に武蔵野市にあった青少年育成会ボーイズクラブという冒険教育クラブに入っていたことを思い出しました。
山、海、スキー、沢、キャンプ、洞窟、オリエンテーリングと経験した体験が今でも役に立っています。
子供の頃に経験したことって原体験として大人になっても残っているもの。
子供のうちに様々な体験をしておくことが多様性を身につけるためにも重要だと思っています。
体験に勝る学びはないですから。

梅雨が開けないなと思っていたら突然に夏がやってきたので、熱中症対策が重要な項目にあがってきました。
経口補水液を作って飲むということがとても重要性を持ってきました。
うまい、まずいに関係なく、自分の命を守るということを知っておくこと大事ですね。
この経口補水液を美味いと感じたら体はヤバイ状態。
なぜなら脱水症状だったり熱中症になりかけている可能性があるからこそ体が欲している状態なんだそうです。

子供達が口々に「マズイ」と言っている姿を見ながら、安全を確認をしています。

盛り上がるのは火起こし体験ですね。
マッチを使ったことがない子供達が多いです。
僕らの世代でもマッチをほとんど使わなかったから、マッチで火をつけることそのものが特別な体験でワクワクしました。

子供達がマッチで新聞紙に火をつけ、木に燃え広がっていく様子を真剣に見ている。
サバイバルを体験しなければならない時に役立つかもしれないなと。
そういうことは起きなければいいのだけれど、何が起きるかわからないですからね。

火を起こすのは、ポリ袋でご飯を炊くため。
防災の時に役立つ技術です。

ポリ袋にお米を入れて水を入れてお湯の中に入れておく。

これだけです。ここで注意が必要なのはポリ袋を使うこと。つまり「ポリエチレン製」のポリ袋を使うこと。ビニール袋は塩化ビニール製で熱に弱いから。

自分たちで選び、自分たちで作ったご飯は美味しいですね。

お箸も自分たちで作ったもので食べます。
食べやすい食べずらいも経験から学んでいくことになります。
カレーをご飯で食べるって、最初はやりずらいんだけど、だんだんと上手く食べていくのが印象的でした。

水加減もいい加減にやれば失敗するし、固いご飯も柔らかいご飯も自分で作ったのですから。美味しいご飯を作るためには、インストラクターの話を聞くことが大切です。成功体験も失敗体験も次への創意工夫になるのではないかと思っています。

僕らも同じ釜でご飯を炊くので真剣です。
子供達の失敗経験もいいなと思いつつも美味しいご飯を食べたいですから。

ファシリテーターとして子供達とどのように接するのがいいのかなと試行錯誤していたのですが、子供もただの人間です。

大人と同じように対等に真剣に対面していけばいいのです。

もちろん、子供たちが使う言葉なり話題なりを話すことが大事です。
外国に行った時に現地の人が日本語で話してくれたりすると、ホッとするでしょう。
相手の言葉を話すということは尊重しているということだから。
子供達の話題を話すと「こいつは仲間かもしれない」と受け入れてくれます。

子供は大人をよく観察していますね。

心を許してくれて仲間にしてくれたら、ほんといろんな話をしてくれます。
その話題の多様性は面白いですね。小学生といえども、それぞれの物語を持っているのです。
まるでカウンセリングをするように、話を聞かさせていただきますと背筋が伸びるようなそんな話題もあります。
ほぼほぼ男子はアホな話が多いですが(笑)

子供達が、親でも先生でもない大人と話をする時間って必要だなと思います。
大人も子供だと思わずに真剣に話を聞き、真剣に話をすること大事だなと。

裏方話ですが、このプログラムは多くの大人が重層的に関わっています。
多摩六都科学館のスタッフ(全体進行管理、緊急対応)、キャンプ専門家(プログラム担当)、ワークショップ専門家(安全管理)、役所の方々(全体統括)。
子供達を中心に大人が輪を描くように関わっています。

このシステムがとてもよく働いています。
年数をかけて様々な体験型のプログラムを提供してきたから。
毎年テーマを変えても、大筋の共通点をバージョンアップしている。
毎日、振り返りの時間をとり、それを伝えてもらって、プログラムが進化している。

これ本当に、初日と2日目のワークショップの質がグンっとあがったのです。
もちろん初日がダメだという意味ではなく、進化を続けるということです。

体験型のプログラムは、来る人も違えば、環境も変わっていきます。
そう、不確定要素が多いのです。
それを微調整しながら行うということは並大抵のエネルギーではできません。

やっぱり体験型プログラムが好きだ。
子供達って魅力的だ。
サバイバル技術大好き。

という確認をしました。
来週も2回ほどサポートしていきます。
どんな体験をみんなと共有できるのか楽しみです。
よろしくお願いします。


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