チームでは個性を発揮することが大切

子供国連が主催するキリンスクールチャレンジ・レインフォレスト・アライアンス コースで高校生グループのファシリテーターをしてきました。

簡単にいえば持続可能な農業を消費者の立場から変えていく取り組みです。自分たちが何ができるのかという視点から学び、最後に成果物として、言葉と写真でメッセージを作りました。

プログラムはよく練られたものでしたので、参加者の高校生たちを観察して、何をしてあげられるかという視点で見守っていました。高校生の段階で個性が豊かなんだということを改めて感じました。

ひとりは行動力がある子、何かと何かのつながりを大事にする子、ひとりはアートな視点からデザイン思考ができる子でした。

今の学校ではグループワークもよく行われているらしく、みんなで話し合うことは上手かったです。人の話を聞きながらも自分の意見も言っていく。

いわゆるアイスブレーク的なことも数多くやって思ったのは、みんなで共同作業をすることはお互いの個性は何かを知るということなんです。つまりは、何が得意で何が苦手なのかをお互いに知り合うことです。それは自己申告するよりも、ゲームなどの共同作業をやっていくことでわかるのです。

僕が受けてきた学校教育は欠点をなくす教育であり、みんな同じになることを期待されているものです。みんな同じにできなければならないという同調圧力がありました。苦手の克服は今思うと辛いものでした。できないものはできない(笑)

その時々で得意な子がリーダーシップをとればいいのです。主役が変わるということです。得意な子が主役になること。周りの人たちは名脇役。この主役が課題によってどんどん変わっていったのです。僕がやっていたことは、ただその子を個性をフィードバックして褒めているだけです。あとは楽しそうなのでちょっとだけ一緒に参加したりもしました。だってアイデア言いたいもの(笑)

もしかしたらこれが会社でのマネージャーの仕事なのかもしれませんね。

お昼のお弁当を食べる時にも誘ってもらいました。なんか学校時代を思い出します。「今時の子たちは…」という言葉を聞きますが、テクノロジーやカルチャーなどの環境は変わるけれど、本質的には何も変わっていないなということなんです。なんだ同じなんだと思ったら急に楽になりました。

彼らから褒められたのは「聞き上手ですね」ということです。これが僕へのフィードバック。特に聞こうという意識はしていないのですが、話をきけるということなのでしょう。なぜかお昼休みの最後には恋バナで盛り上がっていました。心理学的なアドバイスをしたりもして。

今現在の社会で僕が発揮すべき個性はなんだろう?

そんなことを思いながら帰路についたのでした。

ほんと良い子たちに恵まれたな。ありがとう!

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■個人セッション
潜在意識を探り、過去を癒し、今の行動を変え、理想の未来を手にいれます
https://www.yoriyoku.com/

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自分が持つ「好き」を見つけて、それを仕事、伴侶、趣味に応用し、自分らしくなるためのワークショップ。
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日々ゴキゲンでいるために自然の中でマインドフルネス状態になることで心身を整えます。ハンモックの心地よさが評判です。
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自分未来会議ワークショップ

月1回・90分・半年間全6回のオンラインで自分未来会議というワークショップを開催しています。

自分で自分の未来を創りだすことを意図しています。そのために必要なことは対話。そして、自分で自分のゴキゲンをとること。仲間の存在が必要不可欠です。

この半年間は、前半は未来を作るためのテーマを決めて対話をして、後半は聞いてもらいたいこと、アドバイスをもらいたいなど自由に話す時間にしようと思っています。

  • 実現したいことがある
  • 前を向いている仲間がほしい
  • 対話をすることで自分を知りたい
  • 今現在の問題を解決したい
  • 毎月の振り返りをしたい
  • 次のステップを考えたい

そんな方にオススメします。

自分の未来のために多く人の頭を借りることは、とても大事です。もちろん自分の頭でも考えるのですが、他者がいるとそれだけで叡智が集まる感じがするのですよね。

4月から新しいこと始めてみませんか?

■自分未来会議
https://www.yoriyoku.com/jmk.html

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メンタルトレーニング講座

there women in a yoga session

毎週火曜日夜にオンラインでメンタルトレーニング講座を開催しています。

対話と呼吸を使ったマインドフルネス講座です。

皆様と話をしながら今まで心理セラピーで実践してきた適切なメソッドを使ってメンタルを整えていきます。

  • メンタルを整えたい方
  • 心と体のつながりを知りたい方
  • 様々な心理メソッドを体験したい方
  • 叶えたい目標がある方
  • 日々をゴキゲンで過ごしたい方

そんな方にオススメです。

4月から新しいことを始めたいという方にオススメします。

詳細はこちらです。
https://www.yoriyoku.com/MentalTraining5.html

毎月、月初からスタートしています。
今現在、少人数で開催していますので丁寧な場作りができています。
あなたも仲間になりませんか!


ソーストレーナー養成講座についてマスタートレーナーに聞いてみた

ソースマスタートレーナーの青葉航さんに久々に会ってきました。なんと僕が通っていた中学校の側に住んでいるとのこと。懐かしさもあって自転車でウロウロしながら懐かしい場所を走っていってきました。小中学校の時の活動エリアってなぜか裏道まで詳しかったりしますよね。

航さんとは、ソースアドンバンストレーナー養成講座の講師のひとりとして統括本部の皆様と講座を作った時に初めてお会いしました。この講座の講師陣の会議がすごかったんです。建設的でワクワクするものであったんですね。トレーナー同士が協力しあう関係性もできていたものあるのでしょう。今でもあれは特別な体験だったなと思っています。

その後、航さんには、コーチングを受けたり、OBSのJALTを紹介してもらったりとご縁がありました。彼はソースの生き方を実践しているお一人です。

どのように講座を開催しているのか、内容面から運営面まで包み隠さずに色々なことを教えてもらいました。基本は、シンプルに教えること。ソースをさらに探求しながらも、伝えることにフォーカスすること。テキストがしっかりしているので、テキスト通りにやることが大事だということですね。

このテキストも様々なセミナーを学生時代から受け、研修会社でバリバリ研修していた人が作っていたので、わかりやすいし汎用性があるのです。さらにここにミスターソースと呼ばれる静かなワクワクを実践されているトレーナーの方も加わり完成度があがっています。僕自身もソーストレーナー養成講座を受けて、講座の進め方の基礎を学び違う講座にも応用をしています。将来的に、講座を開きたい人に必要な知識が網羅されています。

航さんとは講座の話よりも近況報告や雑談で盛り上がりました。実際に会うことが大事なのではないかと感じています。言葉での対話もあるんだけど、実際に会うことで、非言語の対話をしているのではないかと思うのです。ソースという講座は、感情や身体感覚を伝える講座なのです。「ワクワク」という感覚的な言葉を感じることができるようになり、それを言語化するのがこの講座の醍醐味です。

航さんの今現在のワクワクは、子育てのようで、1日の5時間も遊んだりしている良きパパのようです。仕事だけではなく家族に対しての時間を平日も休日も費やしているんですね。そして、僕の遊んでいた場の記憶がよみがえってきました。あの小学校の時のように何事にも好奇心を持って遊んでいたことを。学校の勉強も新しいことを知ることが面白かったんだよなぁあ。

この感覚を伝える仲間を創っていこうと思いました。航さんありがとうございます。

ソーストレーナー養成講座(GW開催)
https://www.asobilife.com/souceTrainer.html

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不適切にもほどがある

「不適切にもほどがある」というドラマを見ています。これはジャンル的にはSFコメディなのでしょうか。昭和の体育教師が令和の時代にやってくるドタバタ劇という感じ。昭和に学生時代を過ごしてきたものとして、時代は変わったんだなぁとしみじみとしています。

顔や体型も昔と今は違うし、体の動きが違うんですよね。もちろん世間の常識も変わっている。

今の子が、昭和のスタイルをすると違和感があるのです。現代の売れている役者さんを使っているからかもしれませんが、昔の役者さんとも違うのです。これがとっても面白い。

地域の物語で、今の男の子が昔の不良役をやったんです。うんこ座りをしたんだけど、違和感がありまくりなんです。当時の言葉でいえばシャバ僧なんです。つまり優等生が不良を演じているということ。だっせー奴だったんですよね。昭和なら周りに舐められていじめられる可能性もあるような所作なんです。ところがその隣のダンサー出身の役者さんは、それそれ昭和にそんな奴らが公園やコンビニでたむろしてたわという動きだったんです。

僕の参加していた地域の物語ラップを作ろうでも高校生が参加していました。鴻上尚史さんのワークショップにも高校生がいたな。高校生たちには当たり前なことが僕たち大人には新鮮でした。話す言葉も動く身体も違うんですよね。そして個性がないということを気にしているみたいなんだけど、同じような環境で育って人間は同じようにしかなりません。年齢が違うところにいったり、違う場所にいったりすれば、個性しかなくなるんだよなと思ったり。自分の居場所を変えるって大事なことなんですよね。

昭和にも良いところ悪いところがあったし、令和にも良いところと悪いところがある。僕は時代は動かせない自然現象だと思っています。人間も個人では選択できるけれど、人類の選択はできないものだと思っています。だって、自然にまかせるだけだからという価値観を持っています。

今の時代は「失敗が怖い」というのが一番大きなブロックなのかもしれません。ということは、失敗をしても良いと思える環境を作ったり、失敗しても良いというマインドを持ってることに価値があるかなと思ったりしています。

来週が最終回か。楽しみがあるというのは良いことだ。

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質問時に演説をするな

セミナーの時に質問をすることを心がけています。

この時に注意しているのは演説をしないこと。よくあるんです。自分の主張を延々と語っていて質問になっていない人がいるのです。そして自分の主張を言ってスッキリした顔をしているのです。時にはこの演説を目的にきているであろう人さえもいます。

メンターから教わったことは質問の極意は三方良しです。

自分が知りたいこと、講師が話したいこと、他の参加者が聞きたいことの3つが重なる質問をしなさいということです。

演説しちゃう人は、なぜしちゃうんだろうなぁと思いながら見ています。きっと色々とあるんでしょうね。

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ラップとカウンセリング論

まだ舞台の余韻が残っています。他人の文章を読んでいてもラップになっちゃうんです。そして、人によってリズムが違うんだなぁと感心している自分がいるんです。何を読み取っているんだろう(笑)

練習中に進行役のフニさんが「ラップは傾聴なんです」という話をしていたんです。内容はもう記憶のかなたに埋もれているんですが、このワードだけが頭に残っていて考えているんです。

ワークショップでは、まず文章を書いてそれをラップにするみたいなんですよね。みたいと書いたのは初回は風邪ひいて欠席したから。文章を書くとは自分との対話です。書くまでは本当に考えていることはわからないと言われているぐらいに、頭の中で考えていることは不確定なものなのです。書いてはじめて「あー私こんなように思っていた」ということがわかるんです。これは書くだけではなく話すことも同じです。つまりアプトプットするまで自分の中身はわからないということです。頭的なアプローチです。

僕はラップはビートに合わせてリズムをとったり、踊ったり、身体を動かしたりするのが鍵なのかなと思っています。つまり、身体を動かすことで言葉が生まれるのではないかと考えているのです。気持ちよくリズムに乗っていると感情が湧いてきて口が動き出すんです。自分が思ってもいなかったことが言葉になって現れてくる。身体的なアプローチです。

カウンセリングというと心が病んだ時に使うものだと思っている人が多いのかもしれません。治療的なアプローチですね。僕は違うと思っています。自分を知るためにカウンセリングは存在するものです。自分を知るというプロセスの中で何かが起きることもあるものだと思っています。

ラップを作る過程で、自分で思いを紙に書き、ふにさんのラップ指導があり、みんなに聞いてもらうという3つのプロセス。自分との対話、2人での対話、社会との対話と輪が広がっていく。これが傾聴ということなのではないかと思うのです。

傾聴ってカウンセリングなどで使われている「話を聞く」技術です。これテクニックとしては簡単なんです。うなづいて、あいづちを打てばいいから。

本当に相手の話を聞いていますか?自分のジャッジなしで。

傾聴ってただ聞けばいいのです。ただ聞けないのが人間なんです。話を聞きながら、昔の同じような体験を思い出していたり、アドバイスしなきゃとか、明日何を食べようとか、相手の話をただ聞いていないのです。

ラッパーのふにさんの面白いところは、徹底的にコスト削減を考えている人なんです。無駄をいかになくすのか、少ないアウトプットで多くのインプットを得ようという経営者マインドがあるのです。

コミュニケーションで一番省エネなのは、ただ相手の話を聞いて、ただ肯定するだけなんです。対立は起きないし、自己主張する必要もないのです。だって、何を思っていようがその人の自由だから。

自分の想いをラップにする、人に聞いてもらう。そのプロセスは肯定的であるべきなんです。ラップバトルもさえも大きな目で見れば傾聴しあっているんです。相手のことをちゃんと聞いていなければ反撃もできませんから。戦っているかのように見えますが根的には平和なエネルギーが流れています。これはスポーツと同じかもしれません。

自分で自分のラップを聞く、人に聞いてもらう。ここにはカウンセリング的なことが起きているのだなと思ったのでした。

さらにビートにのっていると癒しが起きるのです。言葉を身体が癒してくれるのです。ラップはセラピーにも通じますね。

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劇場と地域コミュニティの冒険~みんなイロイロ生きてるぜ!を観劇

昨夜の公演が終わり身体は疲れ切っている。だが、僕らのプログラム以外を観ないわけにはいかなと気合を入れて起き観劇してきました。

『劇場と地域コミュニティの冒険~みんなイロイロ生きてるぜ!』演劇上演会
(世田谷パブリックシアターWebサイト)

Dプログラム
「ともにゃの部屋〜中川陽子さん」
「支えることについての小さな劇3〜長見さんの話」
Eプログラム
「ともにゃの部屋〜黒田真史さん」
「受け入れる身体・うけいれられない身体」

障害がある方、障害がある方をサポートする方に、聞き書きを行い、それを俳優が芝居をおこなうというもの。普段の地域の物語は素人が集まってその日限りの開催なのだけれど、俳優が舞台を創るということは再演ができるということです。俳優さんの交代はあったとして可能だったりするのです。

障害者の方が講演をしたりするものとは違う情報が伝わってくる気がしたんですよね。ちょっと距離があるというか、いきなり障害者さんの話を聞くよりもニュートラルな状態になる気がしているのです。笑いあり、涙あり、障害者の人たちも僕ら健常者と何も変わらないんですよ。アホだったりスケベだったり口が悪かったり、僕らと同じ。ただちょっとだけ違うのです。

こういう表現をしたら怒られるかもしれないのだけど、社会には良い人もいれば悪い人もいるのと同じなんです。別の人たちではないということなんです。みんな個性があるのと同じで、障害者の方達にも個性があるのです。

僕らは前日にCプログラムとして上演した舞台と同じせいか、障害者の皆様の話している姿がラップに見えてきたのです。ちょっとビートのBPMが遅いだけでフロウは全く同じなんです。話す人が持つ独自のリズムとメロディで話すのです。これ顔が違うのと同じでみんな違うのです。なんか観ていて美しいなぁと思ったりしたのでした。

当事者の話はラップになるのでしょう。自分が感じていることを表現する。舞台の上に立つという意味で同じなんです。そして同じにしか見えなかったんです。役者と観客の両方の立ち位置をしたことでいつもよりも何か感覚が違うのです。ラップという視点から物事をみる新しい視点を手に入れました。これが今回のワークショップに参加した一番の収穫かな。

映像では伝わらない何かが劇場にありました。知らないからこそ偏見や差別が生まれるといいますが、実際に出会って同じ空間と時間を共有することが大事なのではないかと思うのです。演劇の意味があると思うのです。そして当事者の表現と役者が演じる表現と、どちらもあるほうが伝わる気がするんですよね。

ゆーじさんだったけな、障害者にも差別意識はあるようなことを言っていました。僕は誰もが差別意識や偏見を持っていると思っています。これは人類ならば逃げられない宿命だと思っています。人間の知覚は比較でしか認識できないから。上とか下とか、右とか左とかいうでしょう。上とは何といえば、下ではないこととなんですよ。差別や偏見はありませんという人は無意識にしていることに気づいていないということなんです。そんな人はヤバいです。この僕のヤバいという感覚も偏見かもしれません。

観劇をしたことでラッパーの自分が抜けられたのかも。10年前に地域の物語でダンサー演出家で進行役をしてくれたたまちゃんに「えっ?本当にまぁちゃん?昨日とは別人に見える!」と言われたんです。何かが降りてきていたのかもしれませんね。

観る観られる経験後にブログをかけてスッキリ。日常に戻れた気がした。

記録のために僕らプログラムを抜粋。この文章もよかった。


幕があがる@地域の物語2024ワークショップ「ラップしようぜ!〜コロナの日々をふりかえる」本番当日@

本番は19時。その前にラップ担当のFUNIさんが10時から稽古場に来てくれるという。もちろん朝イチから参加です。なぜと問われれば、本気でラップに取り組むと決めたからです。本番の舞台に向けて100%コミットすると決めたから。シンプルです。もし、舞台の神様がいるとしたら本気の人に微笑むと思うからなんです。

練習を前にユルユルと雑談から。僕は雑談にこそ、人の本質が表現されると思っているので大好物です。実際に雑談を通じて学ぶことが多いですから。人の話を聴くことは得意なんです。だって、面白いんだもの。興味がつきないということです。

FUNIさんのラップとの出会いだったり、仕事だったり、パートナーのことだったり、家族のことだったり、色々と教えてくれました。FUNIさんは聞けばなんでも教えてくれるオープンな人です。特にラップ・ワークショップをなぜ開いているかの話は感動的でした。自分自身の表現に限界を感じて、多くの人の表現をひきだすことに意味を見つけた話は感動的でした。

FUNIさんはワークショップ中はどんなラップでも「良かったです」という肯定的な人なんです。でも、少人数の時には「もっとこうしたらいい」ということも教えてくれます。よりちゃんとアドバイスが欲しい時には「もっとキレがあるように歌いたい」など具体的なリクエストをだすと教えてくれます。

少人数の練習では、他者のラップを聞いてフィードバックをするのが一番の勉強になります。MCレディーホープと僕はアドバイスをよくします。そして笑って話したのは「自分で自分のハードルあげているよね」「ブーメランになって自分に返ってくるよね」ということで盛り上がります。

つまり、他者にアドバイスをするということは、自分自身もアドバイスと同じことをやれという意味なんです。自分自身にアドバイスをしているのと同じなんです。

誰か他人を褒めるということは自分自身を褒めることにつながり、他者を批判するということは自分自身を批判していることと同じなのです。

朝練の仲間たちは、お互いに良かった点をシェアしたり、もっとこんなチャレンジをしてみたらということをシェアしたりするので、仲間で相乗効果で上達していくんですよね。それを間近で見聞きできたのは、今回のワークショップで得たことですね。昨日のゲネの時よりもみんなのラップがさらに良いものになっていたんです。

これは個人の練習というよりも共同練習になり、切磋琢磨してみんなのレベルが上がっていきました。ワークショップって個人作業よりも集団作業を大事にすることが多いです。グループの一体感が増していくのを肌で感じました。僕はこの事前に集まった人たちが全体の成功を導いたのではないかと思っています。参加者側から良き場に貢献したと思っています。よきよき。

僕はフリースタイルの練習をしました。決まったラップのところはそのままで、フリースタイルの部分をその時の感情でラップするということを何回かしました。そう、フリースタイルなので毎回歌う歌詞も違えば内容さえも変わっていきます。頭に浮かんだことを口にする、口が動くままにしていることを楽しむ感じなのです。即興性が優れているんです。逆に適当なことを言うのが苦手で、きっちりと台本を書き、そのように演じることが得意な人もいます。参加者は、みんな個性的な人たちなので、何が優れているのか違うのです。お互いを尊重しあえたにはラップの世界にある尊重しあう文化があるのでしょう。

ぼちぼちと人が集まっていき、それぞれが自主練をしました。まるで、本番が来るとは思えないほどの緊張感で。なんかこんな時間が続くといいなぁ。

で、この時にFUNIさんのパソコンを借りてDJみたいなことをしました。ただ音出しをするだけなんですけどね。指名して曲をかけるとみんなすぐに歌い出せるんです。ノリの良さも最高でした。MCとかDJの楽しさをちょっとだけ知ることができました。

本番はいきなりきて、いきなり終わった感じ。

パブリックシアターの地域の物語は、遊んでいて楽しくて、これ作品になるのかなと疑問を持ち、なぜか本番がうまくいくスタイルなんです。この理由は今わかります。アーティスト、進行役や学芸の人たちが僕らの見ていないところで徹底的に話し合いが行われているのでしょう。パブリックシアターのワークショップ製作陣はすごいとしかいいようがありません。

本番はうちのかみさんが来ていたので、ちょっとフリースタイルに採用。もっと話を言えばよかったかな。そしてアンサーソングを歌ったグッダンと合わせて自立した女性讃歌をラップにできたらよかったなと。もっと照れずにパートナー褒めのラップもできたかなと反省。まぁ、この時点ではベストなできだったので良しとしよう。

なんかね、みんなね、本番が一番良かったんです。まじめなのみんな。練習してきた量がわかるのです。自己表現をするということにプライドを持っているんです。カッコイイのです。うちのかみさんにも感想を聞いたら「想像以上によかった!あれはいいよ!」と言ってくれました。彼女はダメなものはダメと正直に言う人なので有難いお言葉です。

あぁ、夢のような時間が終わってしまったんだな、お客さんたちも優しかったな、こんなワークショップに参加してよかった、まじよかった、ラップやってよかった。

終演後のロビーでは地域の物語で知り合った仲間たちがいました。ラップはじめに「Yo Yo ! シアタートラム10年ぶり舞台に立つ 地域の物語」みたいなことを言ったんです。その時にいた人たちは「あれは10年前の出来事だったんだなとジーンと来たみたいなんですよね」時をまたいでつながりがあるのも地域の物語の良さですね。続けることの大事さです。ありがとう世田谷パブリックシアター!

ワークショップ後にはMCダユーと世田谷線にゴトゴト揺られながら、ワークショップの振り返りを行うのが定番でした。振り返りって学びが深くなるし、新たな気づきが生まれるので好きなんです。

なんとなく今夜は、後ろ髪をひかれる思いがあり、MCバットマンみたいに缶ビールでも飲もうぜと、MCダユーのご子息が通う小学校の前で立ち飲み。もちろんビールは金色のエビス。プチ打ち上げでもあったし、ラップ、演劇やワークショップのマニアックの話に花が咲きました。

そうしたらなんとMCおたからちゃんが目の前を通り過ぎていく。なんていう偶然、なんという必然。地域の人たちとのつながりが生まれるのが地域の物語ワークショップの魅力ひとつ。俺たちの物語は終わらないぜという感じ。舞台本番は通過点であり、これからの人生にそれがどんな意味を持つのかゆっくりと考えたいよね。

進行役のMCおじさん、ラッパーのMCふにさん、パブリックシアター学芸チームMCダブルラブ、MCリネンビューティー、MCよーよー、MCバンブー。

参加者のまじよかったMC DA-you、抑圧から解放されたミューズMCグッダン、俺ことMCマサー、元気勇気木木MC Tree Tree、会社復帰できたぜMCジャルダン、お前はスターだMCお宝ちゃん、やだやだやだやだーMCスノークリスプ、だめでもいいぞCalling you MCこりんゆー、姫たる秘めたる非メタルMC LADY HOPE、若いっていいねMCたまめずら、妖怪MCのっち、気品が漂うMCシルバーロブスター、本当は良い人MC BAD↓MAN、参加できず残念MCハイナンチャーハン、その代役OZ3おっかけMCバンブー、まじよかった!

自己表現って大事ですね。この場を与えてくれた世田谷パブリックシアターよ!ありがとう!


ゲネプロ当日にみんな仕上げてきたぜ@地域の物語2024ワークショップ「ラップしようぜ!〜コロナの日々をふりかえる」

ここ1週間はラップ漬けの毎日でした。興味を持つと集中するタイプです。自分がやることには全力を尽くすと楽しいのです。それが仕事だろうが遊びだろうが同じ。その境界が僕にはありません。生きている間にワクワクすることをやり尽くしたいのです。

正直、前回のワークショップでは、人様にお見せするようなものではありませんでした。どうなっちゃうんだろうと不安しかなかったです。

なので、毎日自分で作ったラップを歌い、ラップを作り直し、録音して聴くみたいな毎日。散歩しながら歌詞を覚える作業は演劇の友人から教わりました。

散歩しながらラップを歌っていると、ラップ先生であるfuniさんが言っていた「僕が選ぶビートは、散歩しながら自分の心象風景を歌えるような速さなんですよ。」と言っていた意味がわかりました。散歩のリズムとラップのビートがぴったりと重なるのです。アフリカではじまったダンスや歌は歩くことから生まれたのではないかというルーツが見えたんですね。感動です。

で、ゲネプロという実際の舞台でのリハーサル。舞台に慣れるために通しでラップを歌いました。みんなカッコいいんだよ。きっちりと仕上げてきています。みんな大人ですね、真面目ですね。大人が本気で何かに打ち込む姿ってカッコいいのです。100%全力でやっている人って輝いていますね。特に遊びに夢中になれるって最高です。遊びって無駄なのではなく、充実した人生を送るのに必要不可欠です。特に自己表現って誰もが大事なことだと思うのです。学生の時で卒業するにはもったいないのです。

無料です。当日券もあります。可能な限り人をいれてくれると言ってくださっているので間違いなく入場できます。無料です。

『ラップしようぜ!~コロナの日々をふりかえる』
【出演】ワークショップ参加者
【進行】柏木陽 FUNI
一般公募で10代から70代のみなさんが集合。ワークショップを経て、参加者それぞれにとって「コロナの日々」はどういったものだったか、ラップを通じて発表します。どんな形になるかはまだまだ未定。後半は、観客の皆さんにとっての「コロナの日々」も伺えたらと考えています。
3/16(土)19時 Cプログラム  
https://setagaya-pt.jp/stage/2174/

明日も10時から自主練稽古にいってきます!
劇場で会おうZe!