ウキグモ+ウンカイとモグのどちらを選ぶかが問題だ@お泊まりシノギング2021

Axesquin主催のお泊まりシノギングに参加してきました。
今年で3回目なので3年もハンモック泊しているのですね。
顔見知りも増えてきてイベントに参加するのも良いものです。

初日

一張り一張りとハンモックとタープが増えていきます
これが僕のお宿。全体が見渡せるところに陣取りました。
森勝ショー。
ロープ講習の間にツエルト張る。採点は0点w
コツは床面の四角から張ります。その時にツエルトにペグを付けてから2本同時に地面に刺します。キレイな4角形を作ります。そしてガイラインは三角を意識してピンと張ります。タープも同じです。キレイな三角をイメージ。
凌ぎ談義。
ボスからは凌ぎについて語り、森勝さんは「東京のシノラーは甘い。地方のシノラー達を見よ」との檄が。

このお泊まりシノギングのイベントは、いわゆるプログラムはゆるゆるです。

普段は一人で山に入ったりする人たちが年に1度集まって談義をするようなイベントなんです。
情報交換の場ですね。ドラクエでいうと酒場みたいなものです。

石井スポーツ西新宿店で買った八ヶ岳の薪はpicogrill85に使い勝手が良かったです。ちょっと割高な980円なり。石井スポーツの店員さんも参加してこんな話を聞きました。「石井スポーツには山のエキスパートの「山屋」と道具のエキスパートの「道具屋」がいるとのこと。お気に入りの店員さんと出会うの大事です。銀座店の凌ブースにはシノギングのエキスパートのhanafusaさんがいます。
鍋を作ったり
鹿肉を焼いたり。
いつもジビエをありがとうございます。美味しゅうございました。
そんなこんなで夜は更けていきます。
僕は昼間に作ったお宿ではなく、抽選で当たったウキグモ+ウンカイをカウボウイスタイル(タープなし、ハンモックだけ)でご就寝。このシステムいいな。ハンモック界のベンツだな。そしてタープがないので目を開けると満点の星空が見えます。この体験は感動的ですよ。

ウキグモとウンカイとモグについて

ハンモックシステムを考える。
Axesquin凌から様々なハンモックシステムが発売されました。
今回のお泊まりシノギングはそのお試しがメインです。

そしたらなんと、ウキグモとウンカイのお試しで当たってました。
当日に知ったのでビックリ。メールが届いていなかったので。

風もないのでカウボウイスタイル(タープなし)。
一番、暖かいとされるアンキルダブルのミノムシ状態で寝る。
足が寒い(これは僕の体質)が快適そのもの。
ツリーストラップはトラベルハンモックライトのだったので調整要らず。

僕のシステム モグ350 とモンベルのもダウンキルト良いのですが、ウキグモ+ウンカイのセットは簡単なのである。何も持っていないなら迷わずウキグモを買ったら良いです。そのくらいの価値がありますね。予算が整いしだいマジで欲しい。他のシステムを色々試しているうちに散財するのは間違いないのでいきなりこのセットがオススメ。まずはウキグモだけでも良いです。

モグを買うと楽しいのは、様々な試行錯誤が楽しめること。
自分の体質、気候などの環境を考慮して工夫ができる。凌ぐことを楽しむことができる。
僕は風を防ぎ汎用性があるハンモックビビィTyvek は購入予定。

凌ぎのバリエーションを楽しむのはモグが1枚上だと思う。

2日目

朝が少しずつ開けていくのも良いですね。ハンモック泊の課題は足の寒さ。一度冷えたら冷たいまんまなんですよね。どなたか良い方法を教えて下さい。今現在、僕の解決方法はハッキンカイロ。
朝ごはんは昨夜の鍋の残りにうどんをぶち込んで。
トンカントンカン音が聞こえてきます。みんな焚き火でご飯を作っています。
昨夜のハンモックシステム(ウキグモ+ウンカイ)
「凌いで候う」授賞式と記念撮影

これが終わり撤収して親の介護へ。

帰り道に地図読み講座森勝チームに出会う。

よき2日間をありがとうございました。

■凌本家のレポート
https://blog.goo.ne.jp/axesquin/e/ccafce58f33ea33e7d8d9b0a27a01ed8

■フリースタイル・コンテンツ紹介

■ハンモックフルネス
自然の中で自分を取り戻すためのワークショップ
https://www.hammockfullness.com

■ソースワークショップご案内
好きな時に好きなことを好きな人と好きなだけするためのワークショップ
https://www.asobilife.com

■ライフワークコーチング
https://www.yoriyoku.com/


地図読み入門実践講座ー地図を読み、地形を読み、山を100倍楽しむ方法を開催しました。

地図読み講座を開催しました。

オンラインで座学が90分、簡易コンパスを使った地図読み1日、プレートコンパスを使った地図読み1日、定員2名までの贅沢な講座です。

地図読みはワンツーマンで学ぶのがベストです。多くても2名まで。

なぜなら誰かがいると誰かに頼ってしまい、地図を読まなくなるからです。
何回も地図読みを学んでもできない人は一人で地図を見ながら歩くことをお勧めします。

オンライン座学

1日目は、オンラインでの座学です。

Zoom開催

73枚ものスライドを作りました。
伝えるためには量も重要ですね。

簡易コンパスを使った地図読み講座

2日目は簡易コンパスを使った地図読みです。

簡易コンパスとは、こんなコンパスです。

簡易コンパス

こんなコンパスでも十分に機能します。

道具は使いこなしてこそ価値があるので、初めはこのようなコンパスからスタートするのが良いです。
そしてキーホルダーとしていつでも持ち歩けば、万が一の時にも活躍してくれます。

いつでも北を確認します

尾根歩き中心のバリエーションルートを無事に凌ぎました。

プレートコンパスを使った地図読み講座

3日目は、本格的なプレートコンパスを使った地図読みです。

プレートコンパスはこんなのです。

これを使いこなせると頭を使わなくても良くなるという不思議さがあります。
その分他のことに集中できるようになります。

エンジンが山に落ちてた

自分が進む方向をコンパスが教えてくれるって楽なんですよね。

箸を忘れたら作ればいいのです。

お昼休みはたっぷりとって脳を休ませます。
学習を定着させるには寝たりするのも有効なんですよね。

ハンモック用寝袋のモグ350
鉄塔と地図読みは相性が良い

鉄塔という人工物は現在地を確認するのに便利です。
どこに鉄塔があるかを推測して見つけると嬉しいものなんですよね。

エスプレッソダブルに砂糖をたっぷり入れて

そして、実践したら振り返りをするのが大切です。

実践したら良かったこと、悪かったこと、疑問に思ったこと、気づいたことなどをシェアして学習効率を高めます。

自分が体験したこと、学んだことを言語化していきます。

というような講座が終わりました。

そして、こんな感想をいただきました。

参加者の感想

1)受講のきっかけ

ハンモックポイントを、自分で探せるようになりたかったこと

2)受講して良かったこと

使える技術にしぼってしっかり説明をされたうえで、安心安全に十分な実習を楽しくすることができ、個人指導的な適切なフォローをいただけた事です。

地図読み初心者でも「何とかできるかも」と自信の種が芽吹いた気がします。

3)今後への活かし方

まずは、学んだことを使えるように再度実地練習したうえで、自分のHOMEを歩きながら作っていきたいです。

4)オススメポイント

まぁちゃん自身が、沢山学び、さらにご自身で体験された方なので、その引き出しが多く、それを個人指導に近い形で伝えてもらえるのはまたとない機会だと思います。

UEさん 女性

感想ありがとうございました。

地図読みの場所は、高尾駅や高尾山口駅に集合して高尾山ではない高尾で行います。

参加されたい方はお問い合わせください。

ハンモックフルネス
https://www.hammockfullness.com


ハイカー視点で森を見る時には地図を読む

山に行く時には、多くのハイカーが持っている山と高原地図で調べることはまずありません。
国土地理院の地図を見ながら、歩けそうな所やハンモックが気持ちよさそうな所の目星をつけます。
そして、スーパー地形を見て詳細を調べたりします。

このスーパー地形図から、ホームである高尾山域にある山を見てみます。

国土地理院地図

国土地理院の地図

ハイカーにとって、お馴染みの地図です。
これで歩けるところを探すには山の尾根を探すんですよね。

ちなみ紙地図の登山詳細図では千手尾根として紹介されている道があります。

新版 高尾山 登山詳細図 より

紙地図のメジャーである山と高原地図では、何も書かれていません。

山と高原地図 高尾・陣馬 2021年版より

さて、「スーパー地形」に戻りましょう。

Googleマップ

Googlemap

街にいる時にはいつもお世話になっているGoogleマップ。
山では残念ながら使えないんです。

Google map

Googleマップの衛生写真はとても使えます。
なぜなら植生がわかるから。
どんな山のイメージが湧きやすいです。

Googleマップ(最大拡大)

このサイズにまで拡大をすることができます。

広葉樹の様子もわかるし、針葉樹が間伐されている様子もよくわかります。

国土地理院地図(最大拡大)

ちなみに同じ場所の国土地理院の地図。

このサイズ感でハンモック適地を探したりします。

植生図

(株)エコリス植生図

エコリスの植生図もとても役立ちます。
気持ちが良い場所は、広葉樹の森なので、植生を見れば気持ちが良い所はわかります。

地質図

地質図
地質図V2

地質図もよくわからないながら見ます(笑)
しかも二つのバージョンがあります。
どんな山かイメージができるそうです。

高尾山域は、このような「砂岩優勢砂岩泥岩互層」と呼ばれる地層、つまり砂岩と泥岩の地層なので、急峻な谷はありません。

なので、「山で迷ったら降りずに登れ」という格言がありますが、谷に降りても大丈夫な場合が多いです。
ただし、谷より尾根のほうが歩きやすいところが多いのも実感としてあります。

地質図V2

地質図を縮小すると関東の奥多摩・高尾・丹沢の複雑な地層がわかります。
なぜ、複雑になっているかと言えば、硫黄島の辺りからやってきた伊豆半島が本州にぶつかって押し続けているからなんです。

山域によって雰囲気が違うのは、この地層が違うからなんです。
ということは、自分が好きな山の雰囲気が事前に調べたらわかるのかもしれませんね。

参考として地質について山と渓谷にあったページを紹介。

山と渓谷2022年4月号

古地図

古地図(1894-1915年)

これ全国を測量した最初の地図なんでしょう。

1984年は明治27年。近代化の波の中で測量が行われたのでしょうね。

古地図(1928-1945年)

文字の読み方が右から左ですね。いわゆる戦前の地図です。

古地図(1972-1982)

地図の精度が上がり、カラーになりました。
この時辺りから航空写真から地図を作るようになったのでしょうか。

1988-2008年

この時の地図は紙地図が当たり前だったのですよね。
ちょうどつなぎ目が見えますね。
そして、地図の右上にある採掘場が拡大しているのがわかります。

古地図を見る時に役立つことは、古道を発見することがあるのです。
今は道として描かれていないのだけれど、昔には道があったところを見つけることがあります。
そんなところは歩けたりする可能性があるんですよね
古道歩きが好きな人たちもいます。

空中写真

空中写真(最新)

空中写真も見れます。しかも過去のも。
これも貴重な資料です。

ただ、この最新なんですが、Googleマップの衛生写真のほうが最新なんですよね。
この地図には2019年台風19号の崩落地が写っていないのです。

空中写真の歴史では、右上辺りの採掘場の変化が興味深いです。

空中写真(2004年頃)
空中写真(1988年頃)
空中写真(1984年頃)
空中写真(1979年頃)
空中写真(1974年頃)
空中写真(1961年頃)

この写真を見ていると中学校から小津峠への道は以前からあったのではないかと思います。

写真は文字情報とは違うことが読み取れます。
何か違和感を感じたりしたら詳しく調べたら面白いかもしれません。

ハザードマップ

スーパー地形図では、ハザードマップも見ることができます。
情報量が濃いですね。

土石流

もしかして、あの3面コンクリートで固められた川は土石流の危険性があるため?

でも、コンクリートで固めた方が危険という考え方も土中環境を読むとあるんですよね。

土石流危険渓流
急傾斜地の崩壊
急傾斜地崩壊危険

ハザードマップ的なものは引越しをする時くらいしか見ませんよね。

その土地に興味を持った時に調べると良いのかもしれない情報です。

スーパー地形データ

スーパー地形データ

多分、このアプリの一番の売りはこのスーパー地形データ。
立体で山が見えてわかりやすいですが、ほとんど使ってませんね。
これは国土地理院の地図でこのイメージが湧くからです。
地図初心者ほど使って欲しい機能です。

まとめ

ハイカーとして、地図、コンパス、時計は重要なツールです。
もちろん現地での判断や直感も重要なんですが、客観的な科学的なツールも重要です。

地図からも情報がたくさん読み取れます。

この辺りは、外環自動車道のトンネルがあり、採掘場があり、全伐採地があり、古城があり、大きな土木工事があり、日本の縮図になっているのかもと思いました。

事前調査、事後調査にスーパー地形図オススメです。

GPS機能もあります。

オマケ

ハイカーも登山道を作るイベントがあったりしますね。
これからは、こういうエンターテーメントが増えるかも。

ハイカーズデポでの取り組み
雲ノ平登山道整備プログラム2021
「Trail Experience Tour 2019」アフターリポート

YAMAPでの取り組み
登山道整備のプロから学び、山の楽しみ方を広げる講座が開講!
YAMA LIFE CAMPUS 登山道整備編参加レポ|登山者が山を整備する未来に向けて

登山道を直す 近自然工法

オマケ2

この辺りは多摩川流域です。地図も俯瞰で考えると見えるものが変わります。
流域思考で考えると広い視点が持てるかもしれません。

京浜河川事務所サイトより

備考

ここは林業の方達により山が管理されています。
なのでピンクテープを頼りに歩くと起きる道迷いが起きる可能性があります。

■ハンモックフルネスご案内

自然の中で自分を取り戻すためのワークショップ
https://www.hammockfullness.com