本当の自分?仮面の自分?

ブライト・コミュニケーション研究所タンジェリン・ラボでパートナーシップぜみを開催しました。

パートナーとの関係がうまくいかない時に、自分自身は、どんな仮面を被っているのか? そして、パートナーはどんな仮面を被っているのか?

そんなことを見つめるワークショップでした。

パートナーシップぜみ言葉で説明するだけでなく、絵にすることで情報が満載になっていきます。

絵が上手い下手に関係なく、感情が仮面に現れることが興味深いですね。

何が起きているのか問題を掘り下げるためにフォーカスパーソンを。 演劇的に状況を作り出して、演じてみました。

自分の役を誰かにやってもらったり、相手の役を誰かにやってもらったり、自分でやったり、様々な視点から何が起きているかを見ていきました。

状況がわかれば、解決策も見えてきます。

怒り、絶望、無関心・・・その奥にあるものは・・・

とても充実した時間だったのではないでしょうか。

参加者の皆様のその後の感想が楽しみです。

 

参加者の方からこんなことを言われました。

「講師をやっている人は、パートナーシップもすべて上手くいっているものだと思っていました。」

僕の答えは「人間だもの(笑)いろいろとあります。」というものです。

いろいろあるから興味を持つわけで、いろいろあるから研究し、いろいろあるから人に伝えられるようになるのです。

 

知識を学ぶだけでなく、感情や身体意識を巻き込んで物事を体感することで腑に落ちる経験をしてもらえたなかぁと思っています。

参加者のみなさま!ありがとうございました!

僕も学びが大きかったです!


出会うことは喜びである(地域の物語WS1)

地域の物語ワークショップ2013に参加しています。

今年の全体のテーマは「みんなの結婚」。

3コースあって、AコースとBコースは演劇、僕の参加するCコースはダンスです。

そして、Cコースのテーマは「ふたり」です。

これらのコースの集大成は、3月24日に世田谷パブリックシアター・シアタートラムで公演です。
(詳細が決まり次第お知らせします。多分、無料)

このワークショップの魅力のひとつは、プロの劇場の人たちの持つ緊張感と集まってくる楽しい参加者達が面白いことです。

去年から地域で何かできないかと思っていた時に、このプロジェクトに出会い参加させてもらっています。

地域の物語

今日からワークショップが始まりました。

講師はたっちゃんこと楠原竜也さん。アシスタントはルイルイ。パブリックシアターからは、れいな、くたにん、ふくちゃん。

会場に着くと初めから井戸端会議みたいに和んでいます。知っている顔もちらほら。

初回に何をしたのか覚え書き。

1)簡単に名前だけ言ってスタート。

2)体をほぐす。足の指をほぐして、ヒザ裏からふくらはぎをゆるめます。

3)助け合い鬼ごっこ。鬼じゃない人が手をつなぐと鬼はタッチできない。

鬼ごっこの逃げる癖がついているので、なかなか助けることが難しかった。鬼ごっこって性格でるよね

4)2人一組で、体にふれて形を作る。例えば、手と手、手と足とか。それが最後には全員で形を。

体を使った造形は面白い。指示はシンプルなのに、できあがり作品は多種多様。人の創造性って面白いなぁ。名前を呼んでくれて「ここがいいねぇ」と言ってくれるのはやっぱり嬉しいですね。名前覚えるの早っ!

5)2人1組で、アイコンタクトで動く。

目と目を合わせて動いているとダンスになるんだねぇ。原初的なダンス。目を見つめるだけで感情が動く、体が動かしたくなる。不思議な感覚ながらも懐かしい感じ。本来は、人は出会うと踊りたくなるんだろうな。

6)3人1組で、アイコンタクト。2人がアイコンタクトしている間に1人が入ってパートナーを奪う。

これは、ドラマがあるよね。どのようにアイコンタクトしている2人の間に割って入るか。出会いがあって、別れがある。ここでのポイントは、きっちり目を合わせないと奪えないということ。目線と目線の間に自分の目線を入れるのは案外難しい。人それぞれの奪い方があって楽しい。相手の顔を見ているといきなり違う顔が現れるんだよね。「いないいないばぁ」が面白い理由がわかった。顔がいきなり変わった時に笑うしかないんだよね。

7)全員で、アイコンタクト祭り。奪ったり奪われたり。

もうすごいとしかいえない。濃密な時間でした。目と目を見つめあうと感情が動くからね。その感情から体を動かすというエネルギー変換が楽しいです。芸術ってすごいなぁ。人間の持つ本能的な部分は面白いねぇ。

8)自己紹介。名前をもう一度と言いたい事をちらほら。

名前で自己紹介というよりも事前に体で自己紹介は終わってしまっている感じです。頭での理解を促すだけなんですね。言葉よりも体のほうが語っていることが多いですね。こういう出会い方って好きです。

9)A4で4枚のアンケートに答える。

この質問がまた濃いものでした。例えば「五感のうちで、二つだけ残せるとしたらどの感覚?」。僕は触覚と視覚にしました。触覚がなければ生物として成り立たないんじゃないかと思うんですよね。五感のベースになっている感覚だと思っているし。時間も20分くらいだったので、考えるよりも反射的に答えました。

ワークショップ修了後に講師の方々と話をする。

アンケートはどんな参加者が集まっているのか、そしてその参加者の持ち味をいかに発揮させていくのか。さらには参加者が何を提供したいのか。それで作品ができると。個性と個性が出会った時に何が生まれるか。今からワクワクしています。

これから3ヶ月が楽しみです。皆様、よろしくお願いします。


教育とは興味を持たせること

世の中の教育事情も混沌としています。

先日、テレビを見ていたら様々な教え方があるんだなと思った。

理解していない人に合わせる教育。理解している人に合わせる教育。

親切丁寧に教える教育。教えない教育。

授業型の教育。ワークショップ型の教育。

詰め込み型の教育。ゆとり教育。

 

古今東西ベストな教育は人それぞれなのかもしれません。

個人的な適正の問題だけでなく社会的な要因もあるのでしょう。

教育って、どんな大人を育てたいのか、どんな社会にしていきたいのか、どんな未来を創っていきたいのか、そんな要因に左右されてきます。

 

いろんな教育方法がありますが、僕は教育も一番の目的な「興味を持つこと」という目的以外にはないと思っています。

教育とは外的な要因。

教えてもらう側からみると、求めて教えを請うか無理矢理教えられるか(笑)

教える側からみると・・・う〜ん。。。なんでしょ。人それぞれ目的や意図がありそうです。

 

僕はなぜか、子どもの頃から「先生にはならない。」と心に固く誓っていました。

どうしてそう思ったのかは謎なんです。

母方の親戚には先生が多かったりするんですが、特に嫌な想いをしたことはないし、学校の先生方には恵まれていました。

 

先生にはならなかったのですが、教育法にはとても興味があるのです。

「教育とは、何だ?」という問いが先生でもないのにいつもあるのです。

人が人に影響を与えることはすべて教育だと思っているのかもしれません。

 

僕がいきついた答えは「興味を持たせること」ということ。

興味を持てば、自発的に学ぶようになるのです。

「知りたい!」という人間なら誰もが持つ好奇心に火をつけられるか。

それが鍵になると思っています。

究極的には、学びたいと思わなければ学ぶことはできないと。

知りたいと思わなければ、知ることはできない。

始まりはいつも自分から。そして他者との交流により学びが深まっていく。

さらに人に教えることで学びが最高点に達します。

そして、また次の学びのステージに上がっていく。

 

先日開催した、ボディ・トーク・ワークショップは、キネシオロジーの基本と僕が今到達している最高点を伝えました。

決まったカリキュラムも作らずに、だいたいの方向性を決めて、その場の空気を読んで進みました。

僕個人の経験だけでなく、参加者の経験も学びの場にでてくると何かがそこで起きるのです。

人生丸ごとをかけた学びの方法論を作っています。

例えるなら小学校の授業と大学院の授業の混合です。

結果、とても満足していただいたようで僕も一安心。

次回は1月31日(木)です。これ定期開催してみようかな。

 

人それぞれの人生経験を尊重しながら、人それぞれの興味に火をつけながら、僕の知的好奇心と仮説検証も含めながら「学び」を極めて行く1年にしていきます。


2013年1月スケジュール

2013年1月のスケジュールです。

Happy New Year ! 2013

●1月5日(土)、6日(日)ソース・ワークショップ発見編

新年の幕開けは「ワクワク」から。(詳細はこちらをクリック

●1月10日(木)リッスン・ボディ(1)体の声を聞く

●1月31日(木)リッスン・ボディ(2)メタファーを読み解く

時間:各10時〜17時 参加費:各10,000円

(1)では、キネシオロジーの基本を学び、その応用方法を学びます。頭で考えていることと体が知っていることの差はあるのでしょうか。体の声を聞く方法を学びます。体と心のつながりに興味がある方ならどなたでも参加できます。

(2)では、メタファーとは何かについて学びます。ユーミンが「目に映るすべてのものはメッセージ」と歌っていますが、自分が見ているもの、聞いているもの、感じていることにどんな意味があるのかを探っていきます。(2)は(1)を参加した方、もしくはタッチフォーヘルスなどのキネシオロジーを学んだ方のみ参加できます。初めての試みなのでお試し価格となっております。

参加したい方はinfo☆yoriyoku.com(☆を@に変えて)まで

●1月20日(日)パートナーシップゼミ

ブライト・コミュニケーション研究所の高橋ライチさんとのコラボセミナーです。午前の部は「困った時に逃げ込む『仮面』の攻略法」、午後の部は「パートナーと『もっと』仲良くなる50の方法」をやります。講義スタイルとはちょっと違うワークショップで、みなさんで考えながら答えを見つけていきます。(詳細はこちらをクリック

●1月26日(土)ソース交流会

フリースタイルでソースワークショップを受講してくれた方を対象に午前中に勉強会と午後に交流会を企画しています。(シークレットなんだけど書いちゃった。)

●1月27日(日)最高の未来の創り方<2013年バージョン>

2013年をどのように創るのか?未来を創るために必要な事はイメージ力と物語力です。頭で未来を考えたり、身体感覚を使って未来を創造していきます。明確に意図を放つ事で、気づいたら夢が叶っている。そんなワークショップです。
時間:10時〜18時 参加費:21,000円
参加したい方はinfo☆yoriyoku.com(☆を@に変えて)まで


権威との葛藤(その5)

権威との葛藤のまとめです。

権威との葛藤とは・・・

権威に対して敵意を持つ事である。

 

そのことにより

自分が権威を持つ事を恐れる事である。

 

すると

周りの人たちに自分を与えることをしなくなる。

つまり

社会性の欠如が起きる。

ということである。

 

権威との葛藤の態度としては2種類ある。

従順に従う良い子になるか、何にでも反抗する悪い子になるか。

 

権威との葛藤を解消する鍵は、

権威者の立場を理解する事。

権威者とコミュニケーションをとる事。

自分の影響力を自覚する事。

である。

とまとめてみました。

サポート

言葉でいうのは簡単です。

実際に権威との葛藤を抜けるためには、誰かの助けが必要かもしれません。

思考レベルだけでなく、感情レベルのことが関係しているからです。

僕にできることは、個人セッションなどでサポートすることですね。

権威との葛藤の連載はコチラ

  1. 権威との葛藤(その1)
  2. 権威との葛藤(その2)
  3. 権威との葛藤(その3)
  4. 権威との葛藤(その4)
  5. 権威との葛藤(その5)

権威との葛藤(その4)

権威を自分自身に取り戻す。

これは僕が心理セラピーを通じて一貫して伝えていることです。

権威を誰かに何かに明け渡していると自分自身はどこにもない状態になります。

子どもは誰だに育ててもらわないと一人では生きていけないので依存しています。

それが第一次反抗期、第二次反抗期を経て、自立をしていきます。

それが大人になっていくということです。

第一次反抗期にあたる幼年期、第二次反抗期にあたる青年期の体験が権威との付き合い方に大きく影響をしています。

権威に従順に従う人もいれば、権威に徹底的に反抗する人まで様々です。

もし、大人になって生きづらさを感じている人は、健全な自立ができていないのかもしれません。

社会

今日は社会との葛藤の話をします。

権威との葛藤をしている人で、社会的に幸せに成功している人には皆無です。

なぜなら、成功するというのは、お金を稼いだり、地位をえたりしていきます。

これは何を意味しているかといえば、他人に影響を与えていくということなのです。

社会的な活動というのは、誰かの何かの役に立つことです。

簡単に言えば、誰かを笑顔にすることです。

多くの人を喜ばせたり、一人の人をむちゃくちゃ喜ばせたりすることの結果として、お金が入って来たり、地位が上がったり、名誉が手に入るのです。

権威的な部分をゴールにしていくと何がなんだかわからない状態になることも多いです。

 

権威との葛藤がある人は、自分自身が権威を手に入れることを恐れています。

お金持ちになったり、社会的な地位をえたり、名誉をえることを極端に嫌います。

なぜなら、権威との葛藤がある人は、お金持ちが嫌いだし、権力を持っている人が嫌いだし、名誉がある人が嫌いです。

嫌いな理由は多々あるでしょう。

この嫌っているというのも、意識的にわかっている場合もあれば、無意識で気付いていないこともあります。

 

権威は影響力です。どれだけ多くの人に深く影響を与えるのか。

極端に走れば、権威との葛藤がある人は隠遁者になります。誰にも会わずに影響を与えようとしない。

人と接することを極端に減らしていることさえあります。

 

僕も権威は嫌いでした。

お金持ちは悪い人だと思っていたし、社長や上司は悪い人だと思っていたし、政治家や力を持っている人は悪い人だと思っていました。

水戸黄門などの時代劇で「越後屋、お主も悪よのう。」と殿様や家老という権力者と儲かっている商人が手を組んで庶民に悪いことをするという物語を当たり前のように見ていたからかもしれません。

徹底的に反抗をするという方法をとりました。

これって何も考えないでとても楽な方法です。

権威者が言うことに「No」といえばいいだけだから。

あれもNo! これもNo! みんなNo!

子どものイヤイヤ期かっ!(笑)というくらいに反対していればいいのです。

この反抗は、権威者がいなければ成り立ちません。

権威者がいることで、はじめてNoが言えるのです。

あたかも自立をしているようで、権威者に依存をしている状態なのです。

「だったら、自分でやってみろ!」っていいたくもなるんです。

 

でもね、自分ではできないんです。

なぜなら、自分から事を起こして何かをしたら権威者になる。

権威者になってしまったら、自分が権威者にやっていたように、誰かに攻撃されると思っているからです。

それは恐ろしいことです。

 

他人の権威者を否定すればするほ、自分に権威がなくなっていきます。

えっ?そうなの?と思う人もいるでしょう。

そういう人は、他人の権威を失墜させれば、相対的に自分の権威が上がると信じています。

ここ、ポイントです。違うのです。

他人の権威を奪えば、自分の権威も奪われるのです。

そのことによって、自尊心の欠如が起こります。

自己イメージも低くなれば、元気でさえもなくなります。

案外、社会問題を扱っている良い人に見える人たちに多いのです。

反対したり怒っている時だけ、元気なのです。だから反抗しているのでしょう。

 

で、僕もご多分に漏れず反抗をしていました。

権威にたいして反抗をしていたのです。

今よりももっと多くの人に、社会に役立つ人になろうと決めた2012年でした。

そう決めたけれど、なかなか、動けない自分ににモヤモヤしていたりもしていました。

リーダーシップを発揮して、よりよい社会にしていこうと思っているのにです。

そこでテーマとして「権威との葛藤だな」と直感的に思いました。

自分が権威を持つ事に恐れを感じているのです。

その前に、権威に対して敵意を持っていないか考えてみました。

あったんです。大物が。

いろいろな経緯はあるんだけれど、あきらかに濡れ衣をかぶせていたんです。

だから、僕自身も濡れ衣をかぶされる経験もしたのでしょう。

 

その権威との象徴的な人について徹底的に見直しました。

まず、やったことは、相手の気持ちになること。

こちらが敵意や恐怖を感じているということは、相手も同じように感じているのです。

何を感じているのか?それを書きだしました。

不思議と、権威者の気持ちがよくわかってきます。

権威者も愛を持って行動していることがわかってきます。

でも、許せない(笑)

なので、うちの奥さんにセッションをしてもらったりしました。

で、葛藤そのものは薄くはなってきていました。

でも、なくならない。

なぜなら、セッションはバーチャルだから。

現実に対してアプローチをできない無力な自分を演じていたのです。

 

ところが、チャンスというものは準備をしていればやってくるものです。

当事者と話をする機会がやってきたのです。ほぼ偶然に。

そこで、腹を割って話をしました。

書き出した経験から思考レベルについてはバッチリわかっているし、セッションをしたことで感情についても癒されていたからです。

話してみたわかったことは、「大きな誤解」をしていたとということです。

権威者というイメージを自分の心の中で創り出し、権威者本人をみることなく、相手にかぶせた仮面に対して、敵意を持って攻撃していたということです。

権威者という着ぐるみに対して攻撃していたというかなんというか。。。

これに気づいた時に、「穴が会ったら入りたい」というのはこういうことかという自覚を持ちました。

恥ずかしい。なんて恥ずかしいことをしていたのだと。

 

こちらがオープンになれば、相手もオープンになります。

僕の中で大きく何かが動きました。

 

僕にとって2012年は「葛藤」がテーマの年でした。

12月にめでたく「権威との葛藤」というネガティブな物語を卒業できた年になりました。

葛藤に向き合ったからこそ、手に入れたことも多かったです。

2013年は「創造」がテーマの年になると予想しています。

楽しみです。

このシリーズも4回書いたので、総括を書きますね。

 

権威との葛藤の連載はコチラ

  1. 権威との葛藤(その1)
  2. 権威との葛藤(その2)
  3. 権威との葛藤(その3)
  4. 権威との葛藤(その4)
  5. 権威との葛藤(その5)

権威との葛藤(その3)

父と息子という視点から権威との葛藤について、前回書きました。

娘の場合はどうなのか?

そんな質問をいただきました。

 

もちろん、女性の権威との葛藤もあります。

ただ、これは男性の権威との葛藤よりももっと複雑になっていきます。

母と娘

女性と母親の葛藤もあるんです。

これは権威との葛藤というよりも幸せの葛藤であることが多いです。

男性は社会の象徴とみるのに対して、女性は家庭の象徴とみます。

家庭とは個人的な幸せと豊かさにつながっています。

母娘の関係性を癒すことは、幸せになることにつながっています。

 

女性の権威との葛藤に戻しましょう。

現代は女性も社会進出しています。それが普通のことになってきました。

ここ数十年のことです。

ところが、日本でもちょっと昔を考えると男性は外、女性は内ということが常識でした。

まだ、日本の社会における女性の社会進出は、きびしいと言われています。

社会で活躍するために女性を捨てて男性の役割を演じていることも多いのです。

女性の権威の葛藤は、男女という水平的な葛藤と親子の垂直的な葛藤の2つを抱えることになります。

 

日本語の特質も女性の社会進出を妨げていると言われています。

日本語は上下関係の言葉であり、方向性があります。

しかも何かを指示する言葉で女性から男性に話す言葉がないと言っている方もいます。

なので、対話をするには、難しい言語なのだそうです。

この話は、平田オリザ著「わかりあえないことから──コミュニケーション能力とは何か」の一読をお勧めします。

日本語もさらに進化する必要があるのですね。(言語は正しい言葉があるのではなく、常に変化し続けるものです。)

 

個人のテーマでもあり、社会のテーマでもあるのが女性の権威との葛藤なのです。

ここでも大切になるのは、戦うのではなく、コミュニケーションが鍵となります。

それと自己イメージも大切な要素になってきます。

 

権威との葛藤の連載はコチラ

  1. 権威との葛藤(その1)
  2. 権威との葛藤(その2)
  3. 権威との葛藤(その3)
  4. 権威との葛藤(その4)
  5. 権威との葛藤(その5)

権威との葛藤(その2)

権威との葛藤とは、権威を持つ人に敵意を持つことです。

そのことで良い子をやったり悪い子をやったりするという話を前回しました。

権威に対して最初に敵意を持つ人は、父親という人が多いです。

父親とは権威や社会の象徴であるからです。

父と子

古今東西でよく聴く話は、息子が父親に反感を持つというものです。

 

これを感じたことがある人は多いのではないでしょうか。

もちろん、父親に反抗して、「絶対に、あぁはならない!」と思っていたこともあります。

すると不思議になもので父親に似て来るんですね。

父親に似て来るのです。同族嫌悪が生まれてさらに嫌いになったりします。

これをさらに深くみていくと、父親も祖父に対して反抗していたことがあることが多いです。

男性の親子関係で受け継がれている習慣とでもいうのでしょうか。

感情も深い所では、好きも嫌いも同じなのです。

好きという感情のポジティブなエネルギーを相手に送るか、嫌いというネガティブなエネルギーを送るかの差で、エネルギーの質は同じなのです。

ここでいうエネルギーというものは感情のエネルギーで、ニュートラルで、ポジティブでもネガティブでもありません。

その人の解釈でポジにもネガにもなるのです。

権威との葛藤あれば、それはもちろんネガティブに働きます。

権威に媚びを売るか反逆するか。

 

父親との葛藤を癒すには、父親という役割を理解したり、父親の前に一人の男性として受け入れることが大切になってきます。

そのためにもコミュニケーションが大切になってきます。

イラッと来ても話をしてみることが大切です(笑)

そうやって少しずつ葛藤を癒していく必要があります。

僕もたくさんのセラピーを受けたりして自分を癒しながら少しずつ距離を近づけていきました。

 

父親との葛藤は癒したのだけれど、次に待っていたテーマがあったのです。

父親の先にある存在。社会です。

 

権威との葛藤の連載はコチラ

  1. 権威との葛藤(その1)
  2. 権威との葛藤(その2)
  3. 権威との葛藤(その3)
  4. 権威との葛藤(その4)
  5. 権威との葛藤(その5)

権威との葛藤(その1)

「権威との葛藤」という大きなテーマが心理学世界ではあります。

これは特に仕事やリーダーシップに大きな影響を与えます。

「権威との葛藤」をシンプルに言えば「権威を持つ人に敵意を持つ」ことです。

例えば、

  • 親が悪い
  • 上司が悪い
  • 組織が悪い
  • 社会が悪い
  • 日本が悪い
  • 世界が悪い

というような自分よりも権威を持っている人や何かに対して反発している状態なのです。

反抗期というのは、自分以外の権威を否定することに始まります。

自立をしていくプロセスで必要なエネルギーでもあります。

 

「ならば、いいじゃないか。」と思われますが、問題もあるのです。

自分が他者の権威に敵意を持っている、自分が権威を持った時に誰かに敵意を持たれるのではないか、という恐怖を心の奥底で感じているのが問題です。

この恐怖は気付いている場合もあれば、気づいていない場合もあります。

権威に対して敵意が強ければ強いほど、自分が権威を持つことを恐れる。

だから、権威を持つことをしないということが起きるのです。

無意識に権威を持たない選択をし続けるのです。

するとどうなるか?

自尊心がなくなっていきます。

自分自身の権威をも否定しまうからです。

権威との葛藤

 

権威との葛藤があると、権威がある人たちに反抗的になります。

いい子として反抗するパターンと悪い子として反抗するパターンがあります。

悪い子は権威を攻撃するからわかりやすいですね。いい子は自分を攻撃しているので、一見わかりずらいです。

攻撃をするという点では同じです。

権威に対して反抗するというのは、非建設的です。

簡単な反抗は、権威のすべてを否定すればいいのです。

対話の余地すらなく反抗していればいいのです。

 

自分がリーダーシップを発揮して、権威を持つ時に問題が生じます。

リーダーシップを発揮しようとしないのです。

リーダーを攻撃してきたので、自分自身がリーダーになりたくないんです。

だって、自分が攻撃してきた時のように攻撃されると思うから。

 

リーダーの本質は、自ら与える人です。

誰もがリーダーシップを持っているし、発揮する必要があるものです。

特に仕事は、誰かに喜びを与えて、その報酬としてお金を頂きます。

喜びはモノであったり、サービスであったり、様々なものです。

人間関係でもそうですね。愛を与えるのもリーダーシップです。

 

権威者に反抗するだけでなく、自らが与えない選択をしている状態も権威との葛藤していることになるのです。

 

では、どうしたらいいのでしょう?

僕の体験を通じて話していきます。

■権威との葛藤の連載はコチラ

  1. 権威との葛藤(その1)
  2. 権威との葛藤(その2)
  3. 権威との葛藤(その3)
  4. 権威との葛藤(その4)
  5. 権威との葛藤(その5)