「権威との葛藤」という大きなテーマが心理学世界ではあります。
これは特に仕事やリーダーシップに大きな影響を与えます。
「権威との葛藤」をシンプルに言えば「権威を持つ人に敵意を持つ」ことです。
例えば、
- 親が悪い
- 上司が悪い
- 組織が悪い
- 社会が悪い
- 日本が悪い
- 世界が悪い
というような自分よりも権威を持っている人や何かに対して反発している状態なのです。
反抗期というのは、自分以外の権威を否定することに始まります。
自立をしていくプロセスで必要なエネルギーでもあります。
「ならば、いいじゃないか。」と思われますが、問題もあるのです。
自分が他者の権威に敵意を持っている、自分が権威を持った時に誰かに敵意を持たれるのではないか、という恐怖を心の奥底で感じているのが問題です。
この恐怖は気付いている場合もあれば、気づいていない場合もあります。
権威に対して敵意が強ければ強いほど、自分が権威を持つことを恐れる。
だから、権威を持つことをしないということが起きるのです。
無意識に権威を持たない選択をし続けるのです。
するとどうなるか?
自尊心がなくなっていきます。
自分自身の権威をも否定しまうからです。
権威との葛藤があると、権威がある人たちに反抗的になります。
いい子として反抗するパターンと悪い子として反抗するパターンがあります。
悪い子は権威を攻撃するからわかりやすいですね。いい子は自分を攻撃しているので、一見わかりずらいです。
攻撃をするという点では同じです。
権威に対して反抗するというのは、非建設的です。
簡単な反抗は、権威のすべてを否定すればいいのです。
対話の余地すらなく反抗していればいいのです。
自分がリーダーシップを発揮して、権威を持つ時に問題が生じます。
リーダーシップを発揮しようとしないのです。
リーダーを攻撃してきたので、自分自身がリーダーになりたくないんです。
だって、自分が攻撃してきた時のように攻撃されると思うから。
リーダーの本質は、自ら与える人です。
誰もがリーダーシップを持っているし、発揮する必要があるものです。
特に仕事は、誰かに喜びを与えて、その報酬としてお金を頂きます。
喜びはモノであったり、サービスであったり、様々なものです。
人間関係でもそうですね。愛を与えるのもリーダーシップです。
権威者に反抗するだけでなく、自らが与えない選択をしている状態も権威との葛藤していることになるのです。
では、どうしたらいいのでしょう?
僕の体験を通じて話していきます。
■権威との葛藤の連載はコチラ
“権威との葛藤(その1)” への3件の返信