シノギング:山を見て凌ぎ方法を考察するin藤野

イベントに参加

シノギング・イベントに参加してきました。

いつもホームである高尾から藤野での開催。
ここはいつも同行者としてシノギングに必要な知恵を教えてくれる低山小道具研究家の森勝さんのホームです。
子供の頃から山に秘密基地を作って遊んでいた延長で今でも山里に住み探求を続けています。
そのとっておきの場所を見つける方法を教えてくれました。

双眼鏡

新しい自分だけの秘密の場所を探すのに必要なものは双眼鏡。
肉眼で麓から山を見て、なんか面白そうなところを双眼鏡でじっくりと観察する。
そんな使い方をします。

倍率は8倍から10倍程度のものがオススメだそうです。
そして、レンズの径が大きい方が明るい。ただし重い、そしてお高い。
レンズの径が小さいと軽い。ただし暗い。
そして単眼鏡も軽いんだけど双眼鏡のほうが見やすい。

そんな特徴があるので、ベストがないということ。
軽さをとるのか、明るさをとるのか悩みどころです。

森勝さん曰く

普段は軽いのを持っていって、じっくり観察したい時に明るいレンズの双眼鏡を持っていくんだよ。

と。使い分けが大事なんですね。

僕的には今持っている10倍の軽い双眼鏡(PENTAXの8×10)でいいかなと。
ちなみにライブで舞台を見るために買ったものです。

Nikon Monarch V 12×42は明るくて見やすい。
SVBONY SV30はオートフォーカスで楽。
sightron 10×32はみなさんに人気でした。

単眼鏡もロマンがあるんですよね。
なんかカッコよかったです。

使用する地図

シノギングでは国土地理院の地図を印刷して持っていきます。
今回の場合、この地図をA3に印刷して持っていくでしょう。

国土地理院地図

ただし、今回は山と高原地図を持ってくるように告知がありました。

山と高原地図アプリの地図を一部切り抜くとこんな感じです。

山と高原地図

この2つは何が違うかといえば縮尺です。
シノギングの地図は25000分の1以下の地図。狭い範囲を細かく見れます。
山と高原地図は50000分の1の地図。広い範囲をカバーしています。

なぜ、調査に山と高原地図を使うのでしょうか?

広範囲を見るためです。
向こうの山は何か?
あの場所にはハイキングコースはあるのか?

そんなことが山と高原地図から読み解けるからです。

シノギングでは、ハイキングコースではないマイナールートを歩きますから、これは重要な情報です。
展望が良かったり歩きやすいところは、すでにハイキングコースとしてメジャールートになっています。

山と高原地図はメジャールートがガイドブック的に書かれているので確認するのに便利です。
多くの登山者は山と高原地図のコースを歩くので、マイナールートを探しやすいという側面も持ってます。

実際に地形を見て、地図で確認して、また目で山を見る。
そして、実際にその場所に行って歩いてみる。
これが今回学んだ森勝式山の楽しみ方です。

地図についてこちらにもまとめています。

山の見方

山で気持ちが良い場所は、広葉樹があるところです。

山を見るにはコツがあります。

広葉樹林帯は、春には新緑が楽しめ、夏は葉が生い茂り太陽を木漏れ日が気持ちよく、秋には紅葉して、冬は落葉して陽の光を思う存分に楽しめます。

針葉樹はいつも暗いです。
本当は材木として利用するために整備されるはずなんですが、今現在は管理されていない山も多いです。
なので、木が密集しすぎて暗く湿っていることが多いのです。
これが手付かずの原生林だと自然にその場にあった植生になっていて気持ちが良いのですが、人手が入って放置された森は居心地が悪いことが多いです。
花粉症の原因にもなっているし放置された針葉樹林はどうにかならないのでしょうか。

広葉樹か針葉樹かは、紅葉時期や冬はわかりやすいです。
広葉樹は葉っぱが色づき、葉が落ちますから。
針葉樹はずっと同じ緑です。

春夏は、緑の色の濃さを見ます。
広葉樹のほうが色が薄く、樹形がボサボサしている感じです。
針葉樹は緑の色が濃く、スベスベしている感じなんです。

この辺りは慣れてくると見えてきます。

行きたいところに行くための道を探します。

モミの木があるところも気持ちが良い場所です。
境界線にモミの木が植えられているので道がある可能性も高いです。

あとは、送電線も目印になります。
人工物があるところには、道があることがほとんど。
なぜならメンテナンスをするための道があります。

山の形が平らになっているところも良いポイントである可能性が高い。
その場所は広場になっていることも多いですから。

山を観察しながら、次にどこに行こうかを考えるのが楽しいそうです。

山の歩き方

その場所に行くための道を探します。

尾根の末端だったり、神社だったりがあれば、そこから道がある場合が多いです。
基本的に尾根には道があります。
なぜなら尾根は土地の所有者の境界線になっていることが多いから。

谷を詰めるのも、古くから山登りの方法です。

里山で人に出逢ったら挨拶をしましょう。
そして会話をしてみましょう。
地元の人は山を知っている人が多い。
思わぬヒントをもらえるかもしれません。
第一に怪しい人でないと相手にわかってもらうためにも挨拶は必須ですね。

実際に山に行くと縦横無尽に道がある場合があります。
作業道だったり、獣道であったり、ハイキングコースであったりします。
この道はどこに続いているのだろうと調査をすると、自分の縄張りが広がります。
少しずつエリアを開拓するイメージですね。

いつでもセルフレスキューができる装備は持っていると良いでしょう。

無理をしないのが一番重要です。
そして、無理だと判断したら引き返すことも大事なことです。
こういう技術や思考は、イベントなどで学んで、実際に試すと身に付きます。

森勝さんの秘密基地に

そうやってエリアを開拓して、秘密の場所に案内してもらいました。
何回も通ったからこそ発見したことも多いそうです。

少しずつ開拓をしているからこそ、迷うことも少ないんですね。
この道はあそこにつながっているとか、わかるようになります。

山の中に人工物が結構あるんですよね。
廃村だったり、鉄柱だったり、小屋だったり、林道だったり、ハイキング道であったり。
この人工物を探しに行く面白さがあります。
ただ、人が作ったものは自然が元に戻そうとする力が働いているのが気がかりです。
災害を引き起こす原因となる可能性を持っていますから。

反省

ヒルにかまれました。
足元はクナイ(ゲイター)をつけていたのにも関わらず。
藤野エリアは、強力な蚊だけではなく、ヒル対策も必要です。

頭が痛くなりました。
これは軽い熱中症か、脱水症状ですね。
もっと水を飲んでも良かったかなと。あと塩分かな。

オデコが半分日焼けしました。
ずっと雨だと思っていたので、日焼け対策を考えていませんでした。
帽子の日焼け跡がオデコに残ってしまいました。

シノギングの感想

地図読みだけでなく、地形を読むことが重要ですね。
そうやってエリアを開拓していく遊びも面白いです。
知っている場所が少しずつ広がっていく。

できることが多くなるような楽しさがあります。

シノギングってハードルが高そうと思う人ほどイベントに参加することオススメします。
普通のハイキングに飽きたらない人が、低山遊びを知ることで楽しさが増えていきます。
そして、登山に必要な技術を自然と学ぶことができるところも良いですね。

ありがとうございました!


映像

シノギングについて

■興味がある方は月1で開催されているのでAxesquinさんのブログをチェック。
https://blog.goo.ne.jp/axesquin

今回のイベント記事はこちら
https://blog.goo.ne.jp/axesquin/e/03ab500c4a1cf969245281a0f86c6e24

■足るを知る凌ウェアの情報はこちらのサイトへ
シノギングのために素材は最新で日本古来の色や意匠の低山に特化したウェア。
https://www.axesquin.co.jp

<現在提供中のサービス>

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山の中でハンモックを使ったマインドフルネス・ワークショップ
https://www.yoriyoku.com/tankentai/hammockfullness.html



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