北高尾で行われている「枯れ沢復活&ホタルを飛ばす会」に参加してきました。
ずっとやりたかったことはこれではないのか!
そんな嬉しい気分に浸っています。
興味を持ったキッカケ
高尾山域はみんなが歩いている登山道はもちろん、整備されていない尾根や谷を地形図とコンパスを使って自由に歩いて楽しんでいます。
ブログを調べると高尾山には2017年7月29日に大人になってから初めて行き、2021年8月26日で31回目登っています。自由に山を歩くシノギングという山遊びも2019年3月17日に初めて行き毎月のように行っています。
高尾山域を歩いていて思うのは、山が管理されていないということ。倒木はあちこちにあるし、針葉樹は枝打ちも間伐もされてなく鬱蒼とした暗い山になっています。それは木材として価値のないものになっています。そして、谷には流木だらけで沢の水は枯れている。
見ていて美しくないんです。そしてその場が気持ちよくないのです。
山が管理されていないので、土砂崩れや水害の原因になっているという話もあるし、花粉症の原因になっているという説もあります。
本来、自然は美しいものです。美しいとはバランスがとれているということ。
人が火を使えるようになってから山を資源として使ってきました。
昔話ではおじいさんは山に芝刈りにいくのです。
これは暖房であったり調理のために火を熾す薪を集めに行くということ。
山と人が共生している里山です。
日本では人の手が入っていない原生林は4%ほど。
つまりほとんどの山が人の手の入った里山なんです。
里山は人の手が入ってバランスをとっている。
リチャード・ランガムの説によると百八十万年前に人類は火を手に入れたそうだ。
山に人の手が入らなくなってのはここ数十年。
近年、急激に山林のバランスが崩れているのです。
遊ばさせてもらっている自然の調和をとるために何かできることはないだろうか?
そんなことを考えていた時にであったのが、枯れ沢復活&ホタルを飛ばす会のnoteです。
早速申し込みをして、このブログを読み込み、遠足前の小学生のように前日は眠れずに早起きをして行ったのでした。
山を整備するのは楽しい!
高尾駅からバスに乗りとあるバス停に。
そこにスタッフの方が迎えに来てくれていて集合場所へ。
ワークショップの始まりのチェックインからスタート。
自己紹介と参加した目的を話す。
会の雰囲気はのんびりしています。
以前に参加した勤労奉仕を思い出しました。
勤労奉仕は、皇居の広大な自然を整える仕事です。
参加したチームに恵まれていたのでとてもステキな時間を過ごしました。
みんな自分のペースで自分がしたい仕事をしているのに適材適所で仕事が終わっていく。
ゆるくても大丈夫なんですよ。
また、高尾という土地は武蔵陵墓地がありますので何か縁があるのかもしれません。
林道の入り口には社があります。
いつものシノギングのような始まり。
既視感がありすぎです。
ここは昔ながらの自然を利用した山の整備をしているのだそうです。
その山にある木や葉を使って、また木を焼いた炭を使って山に手を入れています。
コンクリートや鉄筋のような人工物がないので不自然ではないのです。
もしもこの治山が失敗したとして土に還るだけなので優しいものですね。
いや、失敗するはずがないのです。
感覚的にそれは正しいと思えるから。
不思議なものです。
代表のしげちゃんは教えてくれました。
「最終目標は蛍を飛ばすこと。開始から10年後の目標です。
ただしホタルやその餌になるカワニナを放すことはありません。
山を元気にして谷に水が流れれば自然と生物はやってくるから。」
環境を整えれば自然と蛍はやってくる。
とても共感できる考え方です。
未来を創る仕事ですね。
そのために、何をやるかというと、山を整えるということ。
折れた木を整理したり、水の流れを邪魔する石を整理したり、道を作ったり、しがらみを作ったりすることです。
この「しがらみ」は人間関係のしがらみの語源になったものです。
漢字で書くと「柵」。
これは「たな」ではなく「しがらみ」と読むのです。
しがらみを作ることで、土の中に空気の通り道を作り、それが水の通り道となり、山の保水力が上がるということ。
そのために菌の力を借りるということです。
しがらみの作り方は、またの機会に。
何回も通ってマスターしようと思っています。
しがらみを作るのが面白くて、汗水垂らして時間を忘れて夢中になって作りました。
今、左手がスコップを使いすぎて筋肉痛で動きません(笑)
普段は、人のしがらみを解いているのに、山ではしがらみを作っている。
なんだか循環しています。
お昼休みはハンモックを張らせてもらっていつものようにのんびりしたり。
ハンモックで蛍を見る日が来るんだろうなと想像してワクワクしました。
この写真をよく見ると山がスッキリしているでしょ。
これが人の手の入った整った山なんです。
左上のほうに「しがらみ」が見えますね。
本当に楽しかったです。
これは人手のいる作業なので、多くの人に参加してもらいたいですね。
リアル・マインクラフトですよ。
遊びの要素がいっぱいです。
無心になって子供心を取り戻せます。
皆様、ありがとうございました。
また、お会いしましょう!
写真が少ないのはGoPro忘れたからです。はい。
次回は動画撮るぞ。
足も翌日筋肉痛となりました。
大腿四頭筋とかハムストリングとかひらめ筋ではなく足。
これは「足がかり」をちゃんと作らなかったせいだな。
体力的にも安全的にも自然的にも足場が何より大事ですね。
しがらみの百人一首の句を
友人から教わった短歌を。
山川に 風のかけたる しがらみは 流れもあへぬ 紅葉なりけり
万葉集にも
明日香川 瀬瀬に玉藻は 生ひたれど しがらみあれば なびきあはなくに
オマケとして、後日この辺りの山を凌いだブログ記事「気持ち良い里山とは何か?」
<野外教育プログラム>
■ハンモックフルネス
山の中でハンモックを使ったマインドフルネス・ワークショップ
https://www.hammockfullness.com
<自分を知るためのワークショップ>
■ソース・ワークショップ
自分の本当にやりたいことを見つけたい人へ。
https://www.asobilife.com
■自分未来会議
https://www.yoriyoku.com/jmk.html
<メンタルトレーニングプログラム>
■対面による個人セッション
自分自身をストレスを外して望む未来を手に入れるための対面でのセッションです。
筋反射テストを使って無意識や潜在意識の情報を意識とつなぎます。
https://www.yoriyoku.com
■zoomを使った個人セッション。
カウンセリングとストレスマネージメント技術を提供しています
https://www.yoriyoku.com/zoomSession.html
いわきに単身赴任していた際に、渓流釣りの師匠(小料理屋のマスター)に連れられ周辺の山の中を車で走り回りました。その時、いわき周辺の山は、持ち主不明や持ち主が管理できなくなって荒れた山が多くなってきているといわれました。現実に、間引いた杉や、枝打ちで落ちた枝をそのままにした山が林道沿いに多くありました。こうなると大雨の際に流木で山が削られたり、地面を歩く動物がいなくなったりするそうです。20年近く前、いわき周辺でさえこんな状態ですから、日本の他の山林の荒廃はもっとひどい状態だと思います。自然好きとはいえ、何かできる状態でないのがちょっと悔しい思いです。
カズアキさん。コメントありがとうございます。
日本の山林の問題は彼方此方ででてきているようですね。
そして解決のために様々な方法でやっている方々もいるようです。
夢は大きく持ち小さなことからできることをコツコツとやろうと思っています。
刈寄川にも蛍がいますよ。
https://www.bing.com/images/search?q=%e5%88%88%e5%af%84%e5%b7%9d&qpvt=%e5%88%88%e5%af%84%e5%b7%9d&form=IGRE&first=1&tsc=ImageBasicHover
楽しみです。
蛍ってなんだか良いですよね。
はぎちゃんとの山の視察を楽しみにしています。