ラップとカウンセリング論

まだ舞台の余韻が残っています。他人の文章を読んでいてもラップになっちゃうんです。そして、人によってリズムが違うんだなぁと感心している自分がいるんです。何を読み取っているんだろう(笑)

練習中に進行役のフニさんが「ラップは傾聴なんです」という話をしていたんです。内容はもう記憶のかなたに埋もれているんですが、このワードだけが頭に残っていて考えているんです。

ワークショップでは、まず文章を書いてそれをラップにするみたいなんですよね。みたいと書いたのは初回は風邪ひいて欠席したから。文章を書くとは自分との対話です。書くまでは本当に考えていることはわからないと言われているぐらいに、頭の中で考えていることは不確定なものなのです。書いてはじめて「あー私こんなように思っていた」ということがわかるんです。これは書くだけではなく話すことも同じです。つまりアプトプットするまで自分の中身はわからないということです。頭的なアプローチです。

僕はラップはビートに合わせてリズムをとったり、踊ったり、身体を動かしたりするのが鍵なのかなと思っています。つまり、身体を動かすことで言葉が生まれるのではないかと考えているのです。気持ちよくリズムに乗っていると感情が湧いてきて口が動き出すんです。自分が思ってもいなかったことが言葉になって現れてくる。身体的なアプローチです。

カウンセリングというと心が病んだ時に使うものだと思っている人が多いのかもしれません。治療的なアプローチですね。僕は違うと思っています。自分を知るためにカウンセリングは存在するものです。自分を知るというプロセスの中で何かが起きることもあるものだと思っています。

ラップを作る過程で、自分で思いを紙に書き、ふにさんのラップ指導があり、みんなに聞いてもらうという3つのプロセス。自分との対話、2人での対話、社会との対話と輪が広がっていく。これが傾聴ということなのではないかと思うのです。

傾聴ってカウンセリングなどで使われている「話を聞く」技術です。これテクニックとしては簡単なんです。うなづいて、あいづちを打てばいいから。

本当に相手の話を聞いていますか?自分のジャッジなしで。

傾聴ってただ聞けばいいのです。ただ聞けないのが人間なんです。話を聞きながら、昔の同じような体験を思い出していたり、アドバイスしなきゃとか、明日何を食べようとか、相手の話をただ聞いていないのです。

ラッパーのふにさんの面白いところは、徹底的にコスト削減を考えている人なんです。無駄をいかになくすのか、少ないアウトプットで多くのインプットを得ようという経営者マインドがあるのです。

コミュニケーションで一番省エネなのは、ただ相手の話を聞いて、ただ肯定するだけなんです。対立は起きないし、自己主張する必要もないのです。だって、何を思っていようがその人の自由だから。

自分の想いをラップにする、人に聞いてもらう。そのプロセスは肯定的であるべきなんです。ラップバトルもさえも大きな目で見れば傾聴しあっているんです。相手のことをちゃんと聞いていなければ反撃もできませんから。戦っているかのように見えますが根的には平和なエネルギーが流れています。これはスポーツと同じかもしれません。

自分で自分のラップを聞く、人に聞いてもらう。ここにはカウンセリング的なことが起きているのだなと思ったのでした。

さらにビートにのっていると癒しが起きるのです。言葉を身体が癒してくれるのです。ラップはセラピーにも通じますね。

■フリースタイル・コンテンツ紹介

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