お泊まりシノギングで学んできた「地図読み講座」。
講座は2日間で学ぶ講座であり、講師1名につき2名の受講生。
これが理解が深まり実践できるようになるのが特徴です。
2020年に柳谷さんから、2022年に谷島さんから、そして今年2024年に森勝さんから地図読み講座を学びました。
毎回、頭が沸騰状態になります。
毎回、自信を失い、まだまだ学ぶことがあると気付かされます。
そして、今回は身体もボロボロになりました。
学びの復習としてブログにまとめます。
ちなみに、お泊まりシノギングについてはこちらです。
地図読み講座基礎編
「君たちはもう地図読めるよね。
今回はデジタルの地図読み講座をやろうか」
と森勝さんの言葉からスタート。
森勝さん独自の低山の遊び方を教わりました。
ちなみに登山道ではない道や時には道がない所を歩くことがシノギングでは必要です。だから地図読みは必須の技術です。
アナログの地図とデジタルの地図の差について、時計と同じなんだよと。
デジタル時計は今現在の時刻がわかる
アナログ時計は1日全体の流れの中で今がわかる。
ということ。つまり
デジタルの地図は、今現在の自分の位置がよくわかり、
アナログの地図は、全体を見渡せるものだということです。
お互いのメリット・デメリットを知り、どちらも使えることが大事。
バックアップとしても2つの違う系統があると良いですよね。
特にアプリの地図は、バッテリーがなくなったり、水没して使えなくリスクがあります。
現在位置がGPSの機能でわかったり、方位磁石の機能で方向もわかる良さがあります。
紙地図は基本的に、コンパスと時計を使うことが重要です。
この話が目からウロコでした。
そして、遊びに行く山域を調べるためのサイトを教えてもらいました。
●埼玉大学の今昔マップ
昔の地図を見ることで古道などが発見しやすいそうです。
歴史を感じる遊びができます。
●Google Earth
https://www.google.co.jp/intl/ja/earth/about
●スタンフォード大学の地図ライブラリ
日本軍が持っていた地図をライブラリ化しているそうです。
詳しい古地図を見たい方にオススメ
https://stanford.maps.arcgis.com/apps/SimpleViewer/index.html?appid=733446cc5a314ddf85c59ecc10321b41
●バスルート
バス停を探すのに便利。
バスの時刻表はバス会社のページにアクセスしてちゃんと調べたほうがいいそう。
やどココ・ゆる〜と・バスルート
https://yuru-to.net/overview/
「地図を見ながらどこに探索に行こうか?」という考え方を教わった初日でした。
●スーパー地形
地図を読み込む時には、このアプリも便利。
僕は有料版を入れています。これだけは無料ではもったいないです。
https://www.kashmir3d.com/online/superdemapp
地図読み講座実践編
「まずは鉄塔をみることから」
と双眼鏡を貸してもらって、双眼鏡の使い方から。
鉄塔、人工物などを見つけて
「そこにどうやって行くのか?」
と考えながら地形を見たり、さらには地図を確認することを教わりました。
見たい対象物に向かって真正面に立ってから、双眼鏡を使うのが基本です。
さらに
「今日は、歩き方も教えるから」
と。
「その場で足踏みしてみて」
「どこから着地している?」
「足裏全体です。」
「では、早く足踏みしてみて」
「つま先から着地してます。」
「では、ゆっくり歩いてみて。」
「カカトから着地してます。」
「今はね、ベアプットがいいか、フォアフットがいいかなんてランニング界では言わないから。それはペースで変わるのが常識となっている。登山会は科学的な歩き方に関して遅れている世界なのです。」
と説明を受ける。納得しかないです。
歩く姿勢についても言及が。
姿勢をよくするって、結局、体幹を使える姿勢になるということです。
具体的には、大腿四頭筋ではなく腸腰筋を使えるようになるということ。
足を90度以上に上げる時に使う筋肉が腸腰筋。
猫背で足上げをすると、足が上がらなくなる体験もしました。
登りで疲れる人は、スクワットをしながら登っているという話も。
後ろ足に注目して、蹴らずにただ脚をあげるということも意識も。
ふんばった時点でスクワットと同じ筋肉の使い方になるという体験も。
さらに、ランニングの世界ではピッチ180(1分間に180回足踏みするペース)で走ることが良いとされているそうです。Jack Daniels氏がアスリートを調べてだした数値らしいです。
「スロージョギング」は、この考え方からできているそうなので参照すると良いそうです。
また、「リディアード式」を調べると良いという話も聞きました。
これがダイエットにも効果的な運動であり、ケトン体体質になるそうです。
糖質ダイエットもケトン体にして痩せやすい体質にするという同じ考え方だそうです。
この考え方を参考に森勝式として、歩くペースはピッチ130がベストではないかと仮説を立てて、実証しているそうです。
しかも電子メトロノームを持ってきてくれて、このペースで今日は歩くという。
ピッチ130は、かなり早いペースです。歩幅を小さくして歩けと言う。
ちょこちょこ歩いている感じ。
この歩き方だとバランスを崩したり滑ったりしてもすぐにリカバリーできる。
もうひとつ大事なことがあって、それは心拍数。
マフェトン理論によると
180 ー 年齢 = 最大心拍数
だいたい130を超えないように歩くのが良いという。
心拍数はピッチよりも大事だからねと教わる。
僕にとっては筋肉がめちゃめちゃ疲れます。
普段、歩く時に使っている筋肉と違う筋肉を使っている感じ。
さらに心拍数があがってしまいます。
これで実際に地図読みをしたことが、僕を追い詰めることになるとはこの時には予想をしませんでした。
そうなんです。
体力的に追い込まれると考えることができなくなのです。
地図読みが全くできなくなる自分と向き合うすることになりました。
結果として、2時間の山歩きで、道間違いを2回ほどしました。
いや、道らしき場所と、道なき場所での間違いが2回です。
地図と地形が全くわからなくなってしまったのです。
遭難した人がどんな状態になるのかを実体験しました。
体力っ大事。健全な体に健全な精神が宿るって本当だなと。
それと冷静さですね。
冷静さは、他人の目が気になってしまったことが問題でした。
遅れてしまって申し訳ない、急がなきゃ。
迷惑をかけているかもしれない、急がなきゃ。
講習時間を大幅に過ぎてしまう、急がなきゃ。
というプレッシャーで冷静でいられなかったのです。
振り返りのために地図と共に状況を説明です。
歩いたところは赤で、間違ったところが緑で書いています。
①の状況は、とあるピークの時に、南西に降りていく時で間違えました。
北西方向にピンクテープがあるけれど、これは別の尾根に行くのではないかという予想。
尾根っぽく人が歩いた形跡がありそうなあところを降りて行きました。
だんだんと険しくなり、危ないと判断。ピークに戻りました。
北西方向のピンクテープは巻道っぽく南西に降りて行く尾根に合流しました。
「マイナールートのピンクテープは信用してもいい。
ただし、違う可能性も頭に入れておくこと。」
②の状況は、沢を直登で降りながらも右側に逃げて行くことを考えながらおりました。
そうしたら、ゆるやかな沢を降りていけばいいので、間違った沢を降りて行くように見えてしまったのです。
「地形よりも地図を見て行く方向を決めたらコンパスに従うこと。」
ふぅ。講習時間を40分も過ぎ、キャンプ場に帰ってきた時にはヘトヘトでした。
失敗から学ぶことが多いです。
見守ってくれて適切なアドバイスをくれた講師の森勝さんには感謝です。
一緒に講習を受けたM井さんもありがとうございました。
今回でお泊まりシノギングでの地図読み講座卒業です。講師3人コンプリートしましたから。
もっと多くの人に学んでもらいたい講習ですからね。
来年はのんびりします。
ボロボロ過ぎて写真はありません。
お泊まりシノギング。最高でした。
オマケメモ
●タープに悩む
GOSSAMER GEAR TWINN TARP(310 * 294 275g)
ヤナギニカゼ(300 * 205 398g)
exped solo tarp(300 * 180 330g)
●森勝さんは舗装された下道を地道に調査をしているそうだ。
花房さんも言っていたんだけれど、地元の人たちとの交流も大切。
閉鎖的な雰囲気な場所は、トラブルもあるかもしれないので行かないようにする。
開放的な雰囲気の場所は、安心して山を楽しめることができるところ。
見極めるのは人。
フリースタイル・コンテンツ紹介
■個人セッション
潜在意識を探り、過去を癒し、今の行動を変え、理想の未来を手にいれます
https://www.yoriyoku.com/
■ソースワークショップ
自分が持つ「好き」を見つけて、それを仕事、伴侶、趣味に応用し、自分らしくなるためのワークショップ。
https://www.asobilife.com
■ハンモックフルネス
日々ゴキゲンでいるために自然の中でマインドフルネス状態になることで心身を整えます。ハンモックの心地よさが評判です。
https://www.hammockfullness.com