木を見て森を見ず

東京都八王子市にある恩方の森で、枯れ沢復活&ホタルを飛ばす会に参加してきた。

恩方の森は梅が咲いています

何回か参加したことで様子がようやくわかってきたことがある。
何事も最初からわかることはないのだ。
見て、真似て、やってみて、段々とできるようになる。
自分のペースで学びを深めています。

失敗はないという基本姿勢が楽なんですよね。

今回大きなことに気づきました。

「木を見て森を見ず」という諺が実感としてわかったのです。

枯れた沢から湧き出る水は下を流れる

枯れ沢を復活するために、山に落ちている木や落ち葉を使って、山を整えていきます。
なので、ずっと下を見て活動しています。
沢が流れているところも、水は低きに流れるなので、これも下を見ています。

水は天から降って来て、山に降り注ぎ、地中に染みて、沢から湧いて水がでてきます。
なので、下を見てばっかりではダメなんですね。

この水はどこから来ているのか。

下を見ていた目線を上にあげる必要があるのです。

ハンモックは空を見るんだよね

そうしたら見えたんですよ。水の流れが。
もちろん、山肌を伝わって、山の中を通って水は流れます。
なので実際の水は見えないけれど、きっとここを流れているであろうという予想はできるのです。

森での作業をするのに、下ばっかり見ていてはいけないですね。上を見ないと。

時には山の上から下界を見るのもいいかもしれない

ついつい人は足元を見たがります。
でもね、たまには頭を上げて先を見る必要があるのです。

下を見て、上を見る。
これは現実を見て理想を見ること。

左を見て、右を見る。
これは過去を見て、未来を見る。

さらに、半径5mの近くを見て、世界全体を見ることも重要ですね。

■フリースタイル・コンテンツ紹介

■個人セッション
自分の思考を手放して感情をクリアにするセッション。常時受付中
https://www.yoriyoku.com/

■ハンモックフルネス
自然の中で自分を取り戻すためのワークショップ
次回:3/6(日)、3/15(火)
オーダーメイドのツアーも対応可能です。
https://www.hammockfullness.com

■ソースワークショップ
好きな時に好きなことを好きな人と好きなだけするためのワークショップ
次回:3月12日(土)13日(日)
https://www.asobilife.com


高尾にムササビを見に行きながら森について学んだ

不定期でムササビツアーをしています。
そのレポートです。

枯れ沢復活&ホタルを飛ばす会の仲間が参加

活動を応援している枯れ沢復活&ホタルを飛ばす会
この仲間の二人であるしげちゃんとあっちゃんが来てくれました。
この2人はこの会の発起人です。

ムササビを見るために高尾の森を歩きました。

普段活動している恩方の森とは違い植生が豊か。
同じような地域でも人が長年人間が見守ってきた森と放置されてしまった森との違いがよくわかります。
いつの間にか森を見る目が肥えてきて様々なことがわかるようになると楽しいですね。

彼らから森について話を聞きながら山を登りました。

  • あっ!ここで植生が変わったね。
  • おっ!この階段はわかっている人が作っている
  • んっ!この水の流れは人工物で地下水脈が切れたからできたのかも

なんて解説を聞きながら贅沢な時間を過ごしました。

知識がある人と山に入ると感心することばかりです。

僕が「植物の名前を覚えたいんですよね」と言えば、
彼は「名前を覚えることで、失うこともあるんだよね」と。

名前を覚えるということは、記号化するのと同じ。
下手に言語のラベルを貼ると感じることをやめちゃうのだそうです。
名前が大事なのではなく、そこに植物があることが大切で、なぜそこにそうあるのか感じることが大切なんだそうです。

歩きながらいろんなことを語り合いました。

自然のこと、森のこと、昆虫のこと、今までのこと、教育のこと、未来のこと・・・

対話を積み重ねていくとお互いがよくわかっていきますね。
そして、その人が持つ源泉に触れると嬉しいものがあります。

境界木であるモミの木だけでなくカヤの木もあるかもしれないということがわかったのが収穫。
モミの葉は二股で、カヤの葉は尖っている。
山を歩きながら観察してみよう。

ブログを書くに辺り調べていたら「都市近郊林管理の考え方」を見つけました。
人間の視点、植物の視点、昆虫の視点、哺乳類の視点。視点は多い方が豊かですね。

ムササビ観察

で、ムササビですが、見れました。
ラッキーでした。

巣穴からこちらと目があったり、ひょいっと枝から枝に飛び移ったり、あっちほうに飛んで行ったり。

感覚的には猫っぽいですね。

満月に近い月明かりは、懐中電灯なしでも道が明るく、幻想的な時間でした。

ありがとうございました。

ここで一句

今日の体験をみんなで一句にしました。

申の刻 むささび飛びし 月の空

しげちゃん

むささびと つきの明かりに 心おどる

あっちゃん

むささびと 仲間と共に 過ごす時間 ほっと一息 距離縮まる

まぁちゃん

■フリースタイル・コンテンツ紹介

■ハンモックフルネス
自然の中で自分を取り戻すためのワークショップ
次回:2/20(日)、2/24(木)
https://www.hammockfullness.com

■ソースワークショップ
好きな時に好きなことを好きな人と好きなだけするためのワークショップ
次回:2月26日(土)27日(日)
https://www.asobilife.com

■ライフワークコーチング
常時受付中
https://www.yoriyoku.com/


枯れ沢復活&ホタルを飛ばす会を仕事として考えてみた

誰もいない山の中を歩いていると山が荒れていることに心を痛めていました。
かつて宝の山と言われていた時代には、里山は美しいものだったと想像できるから。
何かできることはないかなと思っていた時に出会ったのが「枯れ沢復活&ホタルを飛ばす会」でした。

ネーミングが良いんですよ。

枯れ沢復活」は、ベストセラーである土中環境そのものなんです。
最近、大雨による土砂災害についてもこの土中環境が原因ということで説明できる。
山に雨水が染み込まない原因は植林もさることながら土の中に原因があるということ。
土に水が染み込まないことが原因ということなんです。
改善策として、山にある財で作れる炭と有機物を作った日本古来の造作が鍵を握るというものです。
ハイカーとしてこの考え方で山を整備すると美しく居心地の良い山になります。

雨が降った時にだけできる山の保水力は弱くなっています。
だから土砂災害が起きる。
沢が復活するということは、山に水がゆっくりと染み込み、ゆっくりと流れ出すことで何時も流れている沢になるということです。
健全な山は、何年もかけて山で浄化された水が沢に染み出すのだそうです。

もうひとつの「ホタルを飛ばす会」は、生物多様性につながっています。
理想の森の姿ってたくさんの木々がある方が良いのです。
苔に始まり、草、低木、中木、高木と様々な植物が育っているのが良い。
そこに虫が集まり、動物も集まっていくのが多様性のある森です。
人間も動物の一部。多様性がある森は居心地が良いのです。
反対に多様性がない森は一種類の木しか植っていません。
えぇそうです。植林されて放置された森です。

ホタルが復活するためには、その環境となる沢が必要であり、エサとなる貝も必要です。
ホタルだけが飛べば良いということではないのです。
ホタルという一部を見れば良いというだけでなく、自然全体を感じる力が必要だということです。

代表による三木繁治さんが描いているビジョンは「枯れ沢を復活させるため、枯れ沢や周辺の森林の整備・土壌改善を通じて森全体を健全化してホタルが棲息できる環境にし、2030年までにホタルが飛ぶ沢に再生させることです。」なんだそうです。

これゴールが明確なんです。ホタルを飛ばす沢にするということ。

ホタルが飛んでいる沢ってイメージしやすいです。
その中で、手伝ってくれた人たちが笑顔でホタル鑑賞をして、労いあっている。
わかりやすいのが良いです。

さらには「2030年で達成する」という期限を持っていることです。
目標設定で期限を切るって最も大事だと言われています。
夢が予定に変わるので、実現する意志が宿るからだとも言われています。

このプロジェクトを始めて10年で達成させるのも絶妙な設定だと思っています。
自然にインパクトを与えるには10年くらいの長い目が必要です。
地球が誕生して46億年ですからね。人類史なんて誤差の範囲内です。

自然は壊すのは一瞬、再生するには長い年月がかかります。
ここを見ると2020年からこの活動ははじまり、コツコツと続けていることがわかります。
ハチドリのしずく木を植えた男を彷彿とさせます。
全体を考えて、実際に行動する人は貴重です。

会のことをマーケティング理論から勝手に考えると

  1. 初めての人に買ってもらう
  2. 何回も買ってもらう
  3. 一度に多く買ってもらう

僕にとって、お客さんに買ってもらうというのは、僕が喜びを与えるということなんです。
僕の仕事論は、自分の幸せの源泉であるワクワクから実践するためのソースワークショップに集約されています。
仕事をするとか儲けるとかは、すべて他者を笑顔にするための手段に過ぎないのです。

マーケティングの言葉を言い換えると

  1. 初めての人に体験してもらう
  2. 何回も来て継続したいと思う体験をしてもらう
  3. 参加者自身が貢献できる他の活動を考える体験をしてもらう

ということなんです。その体験はワクワクするものである必要があるでしょう。

最近読んだ「自然って何だろうか」を読むと怒りからの環境保護活動は古いのはないかと思うんですよね。喜びからの環境保護活動になればいいのはないかと思うのです。人は怒りを避けワクワクすることをやりたいですからね。

初めての人に体験してもらう工夫をして、何度も来たいと思う仕組みを作り、自分でも自発的に何ができるのか考えてもらう。

こう考えるととても教育的な活動なのかもしれませんね。

本を読んだり動画を見るだけはわからないことが、自然の中で体験することにあります。
これはハンモックフルネスにも近い考え方です。

ここで学んだことを自分でも実験していくとわかることがあって楽しいです。
僕は学んだことは仮説でしかなく、自分で実践と検証をしたいのが性分なんだなと思います。
失敗もしたいし、成功もしたいんですよね。その間に大事な答えがあると思っています。

さて、来週も参加しようかな。
誰か行きたい人いる?

■フリースタイル・コンテンツ紹介

■ハンモックフルネス
自然の中で自分を取り戻すためのワークショップ
次回:2/20(日)、2/24(木)
https://www.hammockfullness.com

■ソースワークショップ
好きな時に好きなことを好きな人と好きなだけするためのワークショップ
次回:2月26日(土)27日(日)
https://www.asobilife.com

■ライフワークコーチング
常時受付中
https://www.yoriyoku.com/


自然って何だろうか

おじぃさんは、山に芝刈りに行きました。
この時代の山は宝の山でした。

「芝」とは「枝」のこと。暖をとったり、飯を炊いたりするのに使われた薪ということです。
落ち枝や木にひっかかった枝を拾うことで山が自然と整備されていました。
だからこそ、山には光が入って、春には山菜、秋にはキノコ、植物も動物も多様性がある里山だったのです。

それが今では人の手が入らず放置されることで、山が荒れ果てています。
山が荒れていると土砂崩れなどが起きやすく、それを防止するためにコンクリートで固めることで一時的には良いのだけれどさらに土砂崩れが起きやすい環境になるのだそうです。

昔ながらのやり方で、山の手入れをしている枯れ沢復活&ホタルを飛ばす会に参加してきました。
昔ながらのやり方とは、コンクリートを使わず山にある材料だけで、山の手入れをしていく造作です。
そう、山にある材料とは木と土と石を使って手を入れていく。
もしも、このやり方が未来に否定されたとしても、ただ土に還っていくだけです。

この関係で本を読みました。

「自然って何だろうか」

人は自然をどのように見てきたのか、キリスト教の自然観にはじまり、自然保護がなぜ生まれて、どのように発展してきたのかの歴史が書かれています。

今現在、大きく分けると、自然に手を入れずそのままにしておく派と、自然に対して積極的に人間が介入していく派にわかれています。

僕が楽しんでいるハイキングは、ロングトレールの基礎を作ったジョン・ミューアーの影響を色濃く受けていて、手つかずの自然景観を保護して後世に伝えることが目的となっています。つまり人の手が入るのは必要最低限という考え方。
「リーブ・ノー・トレース」という足跡以外は残さないという考え方が一般的です。
来た時よりも美しくとかね。

ところが、里山を手入れする活動は、土中環境の影響を色濃く受けています。
人間が自然に手を入れることで豊かな自然を作ってきた。
だからこそ、自然に人間の手を入れることは重要であり、そのことで多様性のある森を作っていこうという考え方になっています。
ただ、その技は古からある技法を使っていこうという考え方。

その両者の間に立ってバランスよく俯瞰しているのが「自然って何だろうか」にインタビューとして収録されている坂田昌子さんです。
彼女は高尾に住み、ホタルの会で手を入れている山も見てくれています。
共感するんですよね。

付け加えておくと、一番多いのは、重機を使ってコンクリートで山や川を固めるものが戦後一番多いです。ダム、砂防ダム、堤防であったり。これは自然保護の観点よりも防災が優先される工事です。社会問題にもなっているのが現状です。これが良いのか悪いのか僕には判断できませんが、見た目は美しくないんですよね・・・

僕自身の考え方は、人間も自然の一部。
政治や宗教も自然。
人間の集合意識が引き起こしていると考えています。

人間も自然の一部なので、自然に介入することも自然なこと。
今までの人類もそうだったと思うんだよね。

僕は山の中で気持ちよく過ごしたいだけ。
そのために荒れている山よりも人間の手が入っている山が好き。
人工物を作るのは手を入れすぎなので、昔ながらの伝統的な技法が好き。
山の中にあるコンクリートを使ったものって美しくないんだもの。
社会活動というよりも個人活動をしていると僕は思っています。

どんな世界も持続しているし、起きることが起きるだけというあり方です。

自分の感覚を研ぎ澄まし、この感覚に従って生きていきたいな。
自分自身に正直にいるって一番ステキ生き方だと思っています。

そんなことを山を通じて考えていました。

国の対策

意外といろいろと対策を練っているのがこの資料からもわかりますね。
自然に対する学びが深まります。

今日の山造作

焼き杭を使った階段作りと作業道作り。

お昼ご飯には、ご飯を炊きました。炊き立てのご飯には納豆と卵が最高。

お抹茶を立ててもらったり、お返しにエスプレッソを入れたりして充実した活動でした。

蛍の会で、もっと木を切ったり、しがらみを作ったり、作業に没頭したいな。

やっぱり、自分が自由に実験できる山が欲しいな。
南の斜面で、広葉樹があって、ハンモックと焚き火が楽しめる山。
気が良いところをもっと気をよくしたいな。

その前にハンモックを持って山に泊まりにいこう。

山の手入れをしている人たちに自然観について話を聴いてみたいな。
それぞれがそれぞれの想いを持っているから。
リーダーだけが持っているわけじゃないし、その人が語る言葉に意味があるから。

■フリースタイル・コンテンツ紹介

■ハンモックフルネス
自然の中で自分を取り戻すためのワークショップ
https://www.hammockfullness.com

■ソースワークショップご案内
好きな時に好きなことを好きな人と好きなだけするためのワークショップ
https://www.asobilife.com

■ライフワークコーチング
https://www.yoriyoku.com/


自分から手をあげよう!

ネットが広がるにつれて、批評家が増えてきているといいます。

ある時にメンターに言われたことを思い出します。

「アドバイスはするな。手伝えることを提案しなさい。」

世の中は口を出す人は多いが、手足を動かす人は少ない。
だからこそ、実際に動いてくれる人は貴重なのです。

良かれと思ってアドバイスをする。
だけど言われた相手は何を言われているかわからない。
だから何も変わらないのです。

アドバイスした人は「アドバイスしたのに・・・」「あの時に言ったのに・・・」などと不平不満が生まれてくることさえあります。

むしろマイナスの影響を自分にも他人にも与える始末になってしまうんです。

口をださずに手をだすのです。

手をだすというのは、手伝うということです。

なぜ、こんなことを書いているかというと、僕もアドバイスをしていたから。

最近、マイブームの枯れ沢復活&蛍を飛ばす会
たまたまネットでウロウロしていたら見つけた活動なのです。
このnoteに書かれていた記事を興味深かったので参加を決めました。

自然環境を整えることがしたいと思っていたので、面白いことがアチコチに書かれている。
でも、もうちょっと読みやすくしたらいいのにと思っていました。
そして、このnoteを読んで、実際に共に活動する人が増えたらいいなと思ったのです。

「Noteの固定ページへの新規スケジュールを載せいただけると確認が楽です。」

なんて、生意気にもアドバイスをしたんですね。

「お時間を下さい。」

と返事をいただきました。

あっ!いかん!アドバイスしている。
それで最初のメンターの言葉が頭の中で聞こえたんです。

「アドバイスはするな。手伝えることを提案しなさい。」

すぐに行動です。

「良ければ、noteの更新のお手伝いしますよ。」

と伝えました。その答えは

「ありがとうございます。 超絶嬉しいです。 ホームページ(トップページ?!)の更新をどうしたものか、考えあぐねて先送りし続けて来てる現状でした。 提起していただき有難い限りです。」

という返答でした。

アドバイスは無意味だったということなんです。
自分と相手を同じだと考えてはダメなんです。
相手が「こうしたらいいな」と思ったら、自分が「こうする」ということなのです。
つまり「手伝え」ということなんです。

で編集作成したのが「はじめて「枯れ沢復活&ホタルを飛ばす会」のnoteを読む人へ」のページです。

僕もnoteは素人同然なので ーただし、ネット歴は28年で、ブログも毎日3000日以上更新したこともあったし、電子工学科を卒業しているしコンピューターには詳しいほうー 自分で調べてながらも、助けてもらおうとfacebookに書き込みをしました。

「【ゆる募】「note」を読みやすくしたり、読まれやすくするコツを教えて欲しい。」

そうしたら歌人の北詰至さんが反応してくれて、

「「読みやすく」を意識して、再構成してみました。」

と編集したものを送ってくれたのです。

それで作ったのがこの記事です。
『枯れ沢復活&ホタルを飛ばす会』第31回イベントレポート

そして、同時にアドバイスもいただきました。

  • 記事の要素を「目的」「考察」「活動」「レジャー」に分けて、要素ごとにまとめる
  • 目次を作る
  • どれも良い写真なので、写真が多く感じないように手を加える。
    具体的には、縦サイズを揃える、関連する文の近くに写真を置く、キャプチャを足す。
    キャプチャを足すと、文章の流れの中になじむように感じます。
  • 多くの人が記事を書いているハッシュタグを使う。
    例えば、#森 #林業 #里山 #高尾山 #自然体験活動 #生物多様性 #自然農法 #自伐型林業 #高尾 #枯れ沢復活 #土中環境
  • 本のような文頭の「一字下げ」はネットでは不要

僕にとっては、このアドバイスが役立ちました。
なぜなら、何を言っているのか経験上わかるから。
至さん!ありがとう!

結果、主催の方は非常に喜ばれていました。

僕自身は、感謝が欲しいとかではなく、やりたいからやったというシンプルな動機。
僕が満足できるものができたことが喜びです。

そして、何より「アドバイスするな。手伝え」を実践できたことが気持ちが良かったのです。

このシンプルな法則。
「アドバイスはするな。手伝えることを提案しなさい。」
をやってみることオススメします!

■フリースタイル・コンテンツ紹介

■ハンモックフルネス
自然の中で自分を取り戻すためのワークショップ
https://www.hammockfullness.com

■ソースワークショップご案内
好きな時に好きなことを好きな人と好きなだけするためのワークショップ
https://www.asobilife.com

■ライフワークコーチング
https://www.yoriyoku.com/


土中環境を整えれば、枯れ沢は復活し蛍はやってくるのか?

高尾の北にある恩方の森に行ってきました。
ここには、土中環境を整えながら林業をしている人たちがいるのです。

日本のほとんどの山は、自然に作られた「森」ではなく、人間が作った「杜」である。
そして本来の「杜」は、神社などの神聖な場所を指している。
漢字を見るとこの「杜」という字は、「木」と「土」からできている。
人間が「土」を造り、その上に「木」を育ている場所が「杜」なのです。

実際に、古道や古墳は、土の中に炭や枝などの有機物を意図的に入れて、菌糸が土の中に縦横無尽に空気と水の道を作り、植物が菌糸を利用して根を張ることで、構造物を強くしているという。

そんな考え方を取り入れた「枯れ沢復活&ホタルを飛ばす会」に参加しています。

僕のビジョン

この会は、山に手を入れて整備すれば、枯れた沢に水が戻り、蛍が戻ってくると考えています。

今の僕が未来を想像してみると、蛍が飛ぶイメージが湧いてこないんです。

いや、飛ぶには飛ぶと思うのですが、蛍の繁殖地にはならないんじゃないかと。
なぜなら、この辺りの古地図や航空写真を見ていて、大きな沢になっていないから。
ただ、もっと時代を遡り、江戸時代とかそれ以前には水が流れていたかもしれない。

さらに言えば、この山の裏には採石業があって山が削られていたり、全伐された禿山があったり、トンネルも掘られてもいます。この影響も大きいです。

ただ、この枯れ沢流域の土中環境が整ったら水が流れるかもしれない。
ここの土を造ることで、苔や草や木が、風や鳥に運ばれて芽生えて杜ができていく。
その時に沢が復活すれば、日本中の里山に希望の火が灯るんじゃないかと思うんですよね。

僕がこの杜を想像してでてきたイメージが、教育としての杜なんです。
大学のような研究と教育が行われる場なんです。

アカデミックとは、それぞれのプロが自分で仮説を立てて検証し、それを周りと分かち合うことだと思うのです。
プロ同士が対話という切磋琢磨をして、人間の叡智を高め合うものだと思っています。

杜を通じて人間の持つ叡智を高め合うアカデミックな場所、そんなイメージが湧いてきたのです。

そのために蛍の会で何をすればいいのか?

勝手に提案をするのですが、僕が必要だと思うのはリーダーです。
今、主催の方は知識も経験もあり信頼できる方です。
ただ、手足が足りなくなっているのが現状です。

森の手入れ、しがらみ作り、マウンド作り、道作り、階段作り、炭作りなどの作業がありますが、そこにそれぞれの専門性を入れた指導ができるようになれば面白いなと。

例えば、本職が鍼灸師の方だったら「森のツボを見つけ方・手入れの仕方」なんてものがあっても面白いかもしれません。
本職が猟師の方だったら「獣に学ぶ道の作り方」とかも面白そう。
ハイカーの方の「道がない山の歩き方」なんかもできそうです。

しがらみ班の方はこちら、道づくり班の方はこちらとか、参加者がやりたい作業をやるためのリーダーがいて班分けができても良いですね。

それぞれのリーダー達が情報を共有するような研究会があったり。

作業班と炊き出し班があっても良いですね。
ジェンダーレスで、女性が山に入り、男性が飯を炊くのも面白そう。
もちろんその逆だったり、混合があったり。

楽しそうな人たちが集まってきて飛んでいるんです(笑)

そんな面白そうなイメージが湧いてきました。

僕の頭に浮かんでいるのは「この杜に来ると笑顔になる」そんなことだったりしています。
自然に触れることで人は元気になるのです。
そして、人とも触れあい刺激を受けることで成長していくのです。

土が木を育て、木が人を育てる、そして人が土を育てる。

循環が起きてますね(笑)

そんなことを想像した1日でした。

今日の活動

  • 焼き杭の材料を集める
  • 以前に道づくりのための土留のためのしがらみ視察(機能してました!)
  • 焚き火
  • 焼き杭作り
  • サツマイモを焼き、団子を焼き、かりんとうを焼く
  • お抹茶をいただく
  • 植樹した木のプレート作り
  • プレートの設置

充実してました。ありがとうございます。


卵かけご飯と朝散歩と森と踊ると@枯れ沢復活&ホタルを飛ばす会(5回目)

蛍の会のあっちゃんから「枯れ沢だけでなく山が見たい」という要望を聞き、朝活をすることになりました。

いつも蛍の会の前に山をブラブラと探検しながら地図を作っています。
ハイカーとして地図読みと道を歩く技術を使って遊んで山と仲良くなるための活動してました。

一部を見るだけでなく全体を見ることで初めてわかることもありますから。

卵かけご飯

高尾でのご飯のオススメはミハラキッチンと聞いて行ってきました。
高尾通の間では美味しいと有名なお店です。

7時の開店と共に入店。そしてお目当ての卵かけご飯を。

削りたての鰹節が美味すぎます。
卵も濃厚で、ご飯もお惣菜も味噌汁も美味しいのです。
丁寧に作られた日本の朝食で大満足。

烏龍茶も丸まった茶葉でスッキリとした飲み口。

ここで2名の人が合流で朝飯を堪能。
まるで合宿の朝みたい。

高尾駅の北口オススメのご飯屋さんです。
https://www.instagram.com/mihara_kitchen/

朝散歩

8時に現地集合で集まりました。
なんと総勢5名もの人が集まりました。

朝日が登り始めて朝露による幻想的な朝からゆっくりと山が目覚めていきます。
それだけで気持ちが良いんですよね。

いつもの活動場所に行かず、とにかく山を上へ上へと歩き小津峠へ。
そして稜線を歩いて全伐された伐採地へ。

いつもは間伐された森の手入れをしているので、全伐された山の土の渇き具合、土がカチカチとなった地表の荒れ具合、大木が倒れてしまっていたりする景色を見て衝撃。

人間としての見晴らしはとてもよく気持ちが良いのですが、地面は荒れてしまって崩れやすく歩きづらいんですよね。

下に見えるのは中学校のプールです。
いつも降りるバス停が見えます。

遠くに見えるは高尾から陣馬への稜線でしょうか。

ちょっと戻って道なき道である尾根を降りました。
キラメキ間伐の木を見ながら、作業道にでます。

さらに降りていくと、この森を管理する森と踊るのズーやんとフジフジが作業する場に遭遇。

重機で作業している姿を初めて見ました。ちょっと感動ものです。

男子にとっての重機はいくつになっても憧れです。

途中、猪の罠にかかってしまった人もいたりしましたが、10時ジャストに蛍の会の集合場所で合流したのでした。

枯れ沢復活&蛍を飛ばす会

午前中は、蛍の会は先ほどのズーやんに呼び出しを受け、共に作業をすることに。
木こりの人らはヘアピンの道を作り、僕らは伐採された木の整理整頓と崩れた土が落ちないようにしがらみ作り。

蛍の会の人たちは、しがらみ造作集団です。

プロフェッショナルの仕事の隣で作業するのは刺激を受けますね。
プロが仕事をしている現場ってカッコ良いのです。

教室で教わるのでなく、現場で共に作業をすることがどれだけ学びになることか。

むちゃくちゃ楽しいです。
仕事も自主的にやれば遊びと同じです。

昼休みは駐車場で。まったりした雰囲気で、あっちゃんによる野点があったり、みどりんによるお灸の会があったりと贅沢な時間を過ごしました。

午後は谷の上でマウンド作り。
植樹をするための土台作りです。

木が木にもたれかかるように倒れていると藪化してしまうようです。
支えている木は横になりながらも上を目指そうとする。
そこに蔓植物がからまり空気が通らない状態になっていくと藪になります。

造園家のイメージで木を切っていたら、面白くなりすぎて、どんどんと木を整えながら道を作ってしまい、気づいたら隣の谷まで道を通してしまいました。

さらに上のほうの藪も整理して上にも上がれるように。

自分の感覚を信じて造作をするって楽しいです。
何が正解で何が間違いかは、きっとないのでしょう。

自分が信じた道を進む。

これほど気持ちが良いことはないんじゃないかな。
目の前のことを淡々としていくことの重要性を感じました。

今後の課題

小津峠から稜線を歩いている時に、広葉樹と針葉樹が混じった斜面の低木がアオキばかりのところがありました。

このアオキをしがらみに変えて地表を多様性を増やしたいなと思ったのでした。

蛍を飛ばす予定の谷流域の全体の環境整備をしたいなと。

今日は最高の1日だったわ。

■フリースタイル・コンテンツ紹介

■ハンモックフルネス
自然の中で自分を取り戻すためのワークショップ
https://www.hammockfullness.com

■ソースワークショップご案内
好きな時に好きなことを好きな人と好きなだけするためのワークショップ
https://www.asobilife.com

■ライフワークコーチング
https://www.yoriyoku.com/


ハイカー視点で森を見る時には地図を読む

山に行く時には、多くのハイカーが持っている山と高原地図で調べることはまずありません。
国土地理院の地図を見ながら、歩けそうな所やハンモックが気持ちよさそうな所の目星をつけます。
そして、スーパー地形を見て詳細を調べたりします。

このスーパー地形図から、ホームである高尾山域にある山を見てみます。

国土地理院地図

国土地理院の地図

ハイカーにとって、お馴染みの地図です。
これで歩けるところを探すには山の尾根を探すんですよね。

ちなみ紙地図の登山詳細図では千手尾根として紹介されている道があります。

新版 高尾山 登山詳細図 より

紙地図のメジャーである山と高原地図では、何も書かれていません。

山と高原地図 高尾・陣馬 2021年版より

さて、「スーパー地形」に戻りましょう。

Googleマップ

Googlemap

街にいる時にはいつもお世話になっているGoogleマップ。
山では残念ながら使えないんです。

Google map

Googleマップの衛生写真はとても使えます。
なぜなら植生がわかるから。
どんな山のイメージが湧きやすいです。

Googleマップ(最大拡大)

このサイズにまで拡大をすることができます。

広葉樹の様子もわかるし、針葉樹が間伐されている様子もよくわかります。

国土地理院地図(最大拡大)

ちなみに同じ場所の国土地理院の地図。

このサイズ感でハンモック適地を探したりします。

植生図

(株)エコリス植生図

エコリスの植生図もとても役立ちます。
気持ちが良い場所は、広葉樹の森なので、植生を見れば気持ちが良い所はわかります。

地質図

地質図
地質図V2

地質図もよくわからないながら見ます(笑)
しかも二つのバージョンがあります。
どんな山かイメージができるそうです。

高尾山域は、このような「砂岩優勢砂岩泥岩互層」と呼ばれる地層、つまり砂岩と泥岩の地層なので、急峻な谷はありません。

なので、「山で迷ったら降りずに登れ」という格言がありますが、谷に降りても大丈夫な場合が多いです。
ただし、谷より尾根のほうが歩きやすいところが多いのも実感としてあります。

地質図V2

地質図を縮小すると関東の奥多摩・高尾・丹沢の複雑な地層がわかります。
なぜ、複雑になっているかと言えば、硫黄島の辺りからやってきた伊豆半島が本州にぶつかって押し続けているからなんです。

山域によって雰囲気が違うのは、この地層が違うからなんです。
ということは、自分が好きな山の雰囲気が事前に調べたらわかるのかもしれませんね。

参考として地質について山と渓谷にあったページを紹介。

山と渓谷2022年4月号

古地図

古地図(1894-1915年)

これ全国を測量した最初の地図なんでしょう。

1984年は明治27年。近代化の波の中で測量が行われたのでしょうね。

古地図(1928-1945年)

文字の読み方が右から左ですね。いわゆる戦前の地図です。

古地図(1972-1982)

地図の精度が上がり、カラーになりました。
この時辺りから航空写真から地図を作るようになったのでしょうか。

1988-2008年

この時の地図は紙地図が当たり前だったのですよね。
ちょうどつなぎ目が見えますね。
そして、地図の右上にある採掘場が拡大しているのがわかります。

古地図を見る時に役立つことは、古道を発見することがあるのです。
今は道として描かれていないのだけれど、昔には道があったところを見つけることがあります。
そんなところは歩けたりする可能性があるんですよね
古道歩きが好きな人たちもいます。

空中写真

空中写真(最新)

空中写真も見れます。しかも過去のも。
これも貴重な資料です。

ただ、この最新なんですが、Googleマップの衛生写真のほうが最新なんですよね。
この地図には2019年台風19号の崩落地が写っていないのです。

空中写真の歴史では、右上辺りの採掘場の変化が興味深いです。

空中写真(2004年頃)
空中写真(1988年頃)
空中写真(1984年頃)
空中写真(1979年頃)
空中写真(1974年頃)
空中写真(1961年頃)

この写真を見ていると中学校から小津峠への道は以前からあったのではないかと思います。

写真は文字情報とは違うことが読み取れます。
何か違和感を感じたりしたら詳しく調べたら面白いかもしれません。

ハザードマップ

スーパー地形図では、ハザードマップも見ることができます。
情報量が濃いですね。

土石流

もしかして、あの3面コンクリートで固められた川は土石流の危険性があるため?

でも、コンクリートで固めた方が危険という考え方も土中環境を読むとあるんですよね。

土石流危険渓流
急傾斜地の崩壊
急傾斜地崩壊危険

ハザードマップ的なものは引越しをする時くらいしか見ませんよね。

その土地に興味を持った時に調べると良いのかもしれない情報です。

スーパー地形データ

スーパー地形データ

多分、このアプリの一番の売りはこのスーパー地形データ。
立体で山が見えてわかりやすいですが、ほとんど使ってませんね。
これは国土地理院の地図でこのイメージが湧くからです。
地図初心者ほど使って欲しい機能です。

まとめ

ハイカーとして、地図、コンパス、時計は重要なツールです。
もちろん現地での判断や直感も重要なんですが、客観的な科学的なツールも重要です。

地図からも情報がたくさん読み取れます。

この辺りは、外環自動車道のトンネルがあり、採掘場があり、全伐採地があり、古城があり、大きな土木工事があり、日本の縮図になっているのかもと思いました。

事前調査、事後調査にスーパー地形図オススメです。

GPS機能もあります。

オマケ

ハイカーも登山道を作るイベントがあったりしますね。
これからは、こういうエンターテーメントが増えるかも。

ハイカーズデポでの取り組み
雲ノ平登山道整備プログラム2021
「Trail Experience Tour 2019」アフターリポート

YAMAPでの取り組み
登山道整備のプロから学び、山の楽しみ方を広げる講座が開講!
YAMA LIFE CAMPUS 登山道整備編参加レポ|登山者が山を整備する未来に向けて

登山道を直す 近自然工法

オマケ2

この辺りは多摩川流域です。地図も俯瞰で考えると見えるものが変わります。
流域思考で考えると広い視点が持てるかもしれません。

京浜河川事務所サイトより

備考

ここは林業の方達により山が管理されています。
なのでピンクテープを頼りに歩くと起きる道迷いが起きる可能性があります。

■ハンモックフルネスご案内

自然の中で自分を取り戻すためのワークショップ
https://www.hammockfullness.com


間伐等の森林施業による生物多様性の変化を坂田さんから聴く会に参加してみた

高尾に通い始めて5年。

初めは高尾山の往復からスタートし、ファストパッキングで高尾山から陣馬山を往復するという距離を伸ばして歩いていました。

そして、シノギングに出会い、高尾近郊のほとんど誰も歩かないバリエーションルートを歩きハンモック張ったりウッドストーブで火を焚いたりして遊んでいました。

その時に、倒木だらけだったり、藪化したている放置された山をなんとかしたいなと思っていたら枯れ沢復活&ホタルを飛ばす会に出会いました。これが2ヶ月前のこと。

さらに、この森全体を知りたいと思っていた時に、今回参加した「間伐等の森林施業による生物多様性の変化を坂田さんから聴く会」の話を聞いて気づいたら申し込みをしていました。

本を読んだり、動画を見たりするよりも100倍濃い内容でした。参加して良かったです。

実際の現場でのリアルな話が重要ですね。

その学びをまとめてみようと思います。

多様性のある森へ

結論を言えば、間伐前と間伐後では、生物の多様性の変化が訪れている途中なんだそうです。この間約5年。

目指している森は、多様性のある森。
混合林と呼ばれる針葉樹と広葉樹が混成している森です。
種類は多ければ多いほど良いです。

地面には、苔が生えていたり、草が生えていたり、
木も人間くらいの高さから5メートルくらい、10メートルくらい、それ以上の大木もある森です。

これで大事なのは植林をしたりするのではないということ。
微妙にDNAが違うのでなるべくなら人間の手で植えない。

では、どうすれば良いかというと、環境を整えることです。
倒木を片付けて、土中環境を整え、スギ・ヒノキの森を間伐して、太陽の光や風が森に入るようにすること。

元々あった木が大きく育ったり、鳥が運んできた種から発芽したりするのが良いのだそうです。

特に鳥は、種を食べて種皮を消化して、芽がでやすいようにするそうです。

それが種子にあったフカフカな土に落ちれば、自然と木は育っていくと言うこと。

もちろん、共生ができる木もあれば、淘汰が起きる木もあるでしょう。

それでいいのだそうです。

早く森を再生するためには

草や木をよく観察することです。

ここにいる植物たちの意図を感じるということ。

上に増えたがっているのか、下になのか、右なのか、左なのか。
自分が増えやすいところに広がっていくのです。

どのように植物が増えていくのか想像力を膨らましながら見ることです。

生存戦略のために蔦が伸びたり、種を飛ばしたりするのです。

間伐をどこからやるのが良いかといえば、広葉樹の側からすることです。
つまり境界面から間伐をするということ。

Googlemapでの森の様子

多様性が起きやすいんだそうです。
植物は自分の周りに仲間を増やそうとしますから。

新しく植物が生えた時にも、どこからやってきたのかを想像することは大事なんだそうです。

その他

苔の重要性だったり、菌類との関係だったり、動物との関係だったり、多種多様な話ばかりでした。

生物の多様性を生むには、生物が住みたくなるような森を作れば良いということ。

自分事として考えれば答えが自ずとでてきます。

結局は、居心地が良く、食べものがある環境なんですよ。

不思議とそんな所は人間がいても気持ちが良いところなんです。

でもね、人の気が狂っていると、美しいものを美しく感じられないんです。
そんな人は、元々その土地になかった草木や花を植えちゃったりするんだそうです。
そして生態系が狂っていく。

人は心身が整っていれば、センスが良いはずなんです。
なので、個人個人がストレスなくバランスの取れた生活をするのが大事なのではと。

良き時間をありがとうございました。

オマケ

沢沿いも見たのですが、この場所は春の方がわかりやすいそうです。なぜなら花が咲くから。来春にも同じような会をやるかもしれないそうです。

裏高尾は植生の理想な場所が多いそう。
その視点を持って行ってみよう。もちろん人に会わないマイナールートを。

アオキはしがらみの建材である。(僕の結論)

坂田昌子さんの講演会のyoutubeがありました。
ここで話されていることが森の中でもありました。

関連リンク集

■講師:坂田さんの活動(生物多様性ゆるゆるガイドツアー)
https://takaotreedom.com

■主催:森と踊る
https://www.moritoodoru.co.jp

■枯れ沢を復活&ホタルを飛ばす会
https://note.com/hotaruotobasukai/


里では「しがらみ」を解き、山では「しがらみ」を作る男@枯れ沢復活&ホタルを飛ばす会(4回目)

僕にとって自然を整えるということは身体を整えることと同じです。
山も人間も相似形で同じものだと考えています。
人間の心をさらに探究するために、メンタルトレーナーとして一段の上の世界に行くために、山から学びを深めています。

で、枯れ沢復活&ホタルを飛ばす会に参加してきました。

当日は始発で現場に行き、会が始まる前に周辺の山を調査。
枝尾根をしらみつぶしに歩き、重機で作ってある道もくまなく歩いてきました。

途中に良い場所があったらハンモックを張って寝ようかと思っていたんだけど、なかなかに気持ち良い場所がなく、ずっと山を歩いていました。
やっぱり落葉広葉樹の山が居心地が良いのよ。

そして、地図を作ったので会に報告をしよう。
頼まれているわけでもないのにやることは楽しいですね。
自主的に動くって、好きを仕事にしたい人たちには必須のスキルです。

で、今回は敷葉工法を学びました。
植樹をするために、木が育ちやすくするようにする造作です。

具体的には、炭、枝や葉っぱの有機物、土をまぜて、木の巣を作るイメージです。
本当に作っている姿はゴリラやクマが巣を作っているのと変わらないんですよ。

これも「しがらみ」を作る造作の応用です。

しがらみの作り方

しがらみの原理と造作をずっと考えていたので、まとめておきます。
探究心が湧いて来たんですよね。

図解付きで解説

山を横から見た図です。

手を入れていない山は元気がありません。
なぜなら土が乾いてしまい保水力が失われています。

そのせいで、沢が枯れたり、大木が倒れたり、山が薮化したりします。
それ原因で土砂災害につながっていると考えられています。
里山に人の手が入っていないことで起きていることです。

人手が入っていない山は、雨が降ると山に水が染み込まずに、直接に沢に流れ込みます。
なので、雨が降った時には川が異常に増水するし、普段は枯れ沢になってたりします。

そんな山の土は固いんです。

で、保水力を保つために「しがらみ」を作ります。

材料は、炭、枯れ葉や枯れ枝などの有機物です。
山にある材料で作れるものです。

この「しがらみ」を作ることで、このように雨が山に染み込むようになります。

実際の「しがらみ」はこんな感じです。
等高線に並行に、数多く作るものです。
大きいもの1つよりも小さいものが複数あったほうが良いそうです。
写真は、最後に刈り取ったアオキも「しがらみ」の材料に使っているので、青々としています。

しがらみの作り方

では早速、作り方に行ってみましょう!

スコップを縦に入れます。
垂直が基本です。

スコップを横に入れます。
水平が基本です。

山にこのような造作ができます。
階段みたいですね。

これが空気や水の出入り口になるのです。
山に段差があることで、水や空気が入ったりでたりすることができるようになります。

これだけでも、雨が染み込みやすくなります。

さらに、造作をしていきます。

まずは、炭をまきます。

これは、菌の住処を作るためです。

次に枯れ枝や枯れ葉などの有機物を入れていきます。

枝を交互にからめるようにいれていくことで、「しがらみ」ができます。
隙間なく枝を編むように詰め込んでいくので、枝は動けなくなります。
これが語源で、人間関係でがんじがらめになることを「しがらみ」と呼ぶようになりました。

この有機物は、菌のエサになります。

人間の手でできるのはここまで。

ここからは菌の力を借ります。

これ数日で菌糸が伸びてくるのだそうです。

菌糸が伸びることでさらに地中深くまで隙間ができていきます。
この隙間が、水や空気の通り道になるのです。

水や空気が入り込んだ土は植物を育ているのに適しています。
この菌糸が作った隙間に木の根が入り込んでいくのです。

大木も倒れないのような立派な根をはるには、菌糸の力が必要不可欠だと言われています。

菌糸が伸びたしがらみは、雨が染み込みやすくなります。
スコップで掘った異常に水や空気が入りやすくなるのです。

これが「しがらみ」の原理です。

ご静聴ありがとうございました。

実際の「しがらみ」の作り方は、枯れ沢復活&ホタルを飛ばす会で詳しく教えてくれます。

言葉で語ると難しいのですが、実際にやってみると簡単ですよ。

<野外プログラム>

■ハンモックフルネス
山の中でハンモックを使ったマインドフルネス・ワークショップ
https://www.yoriyoku.com/tankentai/hammockfullness.html

<自分を知るためのワークショップ>

■ソース・ワークショップ
自分の本当にやりたいことを見つけ、実践したい方のために。
https://www.asobilife.com

■自分未来会議
https://www.yoriyoku.com/jmk.html

<メンタルトレーニングプログラム>

■対面による個人セッション
自分自身をストレスを外して望む未来を手に入れるための対面でのセッションです。
筋反射テストを使って無意識や潜在意識の情報を意識とつなぎます。
https://www.yoriyoku.com

■zoomを使った個人セッション。
カウンセリングとストレスマネージメント技術を提供しています
https://www.yoriyoku.com/zoomSession.html