ザラっとした感情

two women in denim jackets

前回のブログに書いた「たいしたことない話だけど、私にとっては大事な話」の作った役者さんたちは24歳くらい。僕にとって色々とあった年でした。

セラピーを使って感情ストレスを解放しまくった時期でもあるので、懐かしい感じでしかないのですが、ザラっとした質感は覚えているのです。

しかも、その当時の曲がYoutubeのオススメにでてきて、ジュディマディのオーバードライブ。しかも今の子が歌っているんですよ。むちゃくちゃ不思議な気分になったんです。この頃のザラっとした感覚は、働くか恋愛のことでしょう。僕の場合は後者でした。ちなみに前者のザラっとした感覚はアラサーの時期に味わいました。

音楽や演劇って不思議なんです。

過去の記憶というか、自分の感情を直接刺激してくるのです。その時に感じていたザラザラした感覚。これも自分自身を作っている引き出しになっているんですよね。

その後に、「働くこと」と「男女関係」は僕のライフワークになり、お金も時間も情熱を込めて学び実践し、人様に対してコンテンツを提供できるくらいにはなりました。

そのキッカケになった感情を思い出しています。

強烈な感情ってネガティブであることが多いのです。それが自分自身の原点になっていたりするのです。時々の初心忘るべからず。今の時期に初心を思い出すことに意味があるんでしょうね。

そして、この悩みはネバーエンディングストーリーのように、どの時代にも起きるのでしょう。

AI時代と言われていますが、人と人が実際の場で出会うって大事なことです。ライブがこれからとても大切になっていくのだろうなと思っています。

さて、場づくりを僕もやっていこう。

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潜在意識を探り、過去を癒し、今の行動を変え、理想の未来を手にいれます
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自分が持つ「好き」を見つけて、それを仕事、伴侶、趣味に応用し、自分らしくなるためのワークショップ。
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■ハンモックフルネス
日々ゴキゲンでいるために自然の中でマインドフルネス状態になることで心身を整えます。ハンモックの心地よさが評判です。
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みちくさvol 1「たいしたことない話だけど、私にとっては大事な話」観劇

地域の物語「ラップしようぜ!」のアシスタントで、本番当日は欠席者の代役に入ってくれたMCバンブーがここ数年温めきた演劇の発表会をするとのこと。しかも脚本は柏木陽さん。これは見に行かねばと三茶に行ってきました。

当初は6名くらいの観客を想定していたそうですが、なんと20名を超える人たちが集まりました。地域の物語ワークショップ参加者も4名、学芸の方々も5名の方が観劇。ちょっとしたプチ同窓会のようになりました。

感想は「めんどくさい!」

「たいしたことない」ことにしたい話のオンパレード。そう、誰の中にでもあるであろう隠したい感情が表出していました。僕がこの現場にいたら逃げ出したくなるくらい。めんどうなんだけど、その感情とは向き合っていくしかない大事な話だったんです。それをさらっと表現してるのがすごいところ。笑えるシーンも多い。

最初から話がループしているようで頭の中がバグっているのかと錯覚するような始まり。あっという間に終わってしまいました。印象に残る藁をつかむシーン。そうなんだよ。僕も小さな藁が流れてきたらつかむようにしている。何が流れてくるかは運、何をつかめるかは勇気と今の実力。幸福の女神は前髪しかないんだ。

終わった後に、脚本の柏木さんと話をしていて「生きづらさ」というものは、どの時代でもあって、それは受け継がれているんだなという話になりました。如月小春さんに始まり、柏木さんにバトンタッチされ、柏木チルドレン、さらに今回の2人であるグランドチルドレンに伝わる生きづらさ。

その生きづらさを隠さずに表現する勇気。そしてその道しか選べない宿命。

生きづらさは時代によって変わっているのかもしれないけれど、生きづらさはどの時代にもあるのです。社会の大多数の中に入っていればまだマシかもしれない。僕だけじゃないという孤独も味わう必要はない。だって、みんな同じだから。我慢もできるさ。

大多数の中から飛び出ちゃった人たちの生きづらさ。孤独も感じるだろう。社会と分離してしまっている感じは生きづらい。誰の役にたっていないかもしれないというイラダチ。就職してしまったトモダチ。

日常の中にあるちょっとしたこと。そこに本質的なことがつまっているんだなということがわかる舞台でした。日常そのものが演劇ですね。それを作品にまで高めることはすごいことです。ありがとうございました。

ふたりの役者さんは、まるでクラウンだったり、コント師だったり、俳優になったり、クルクル回る感じでした。僕的には赤い鼻をつけて三茶の大道芸にでてもらいたいコンビ。コメディア・デラルテをやらせてみたいなぁ。同じ中学の演劇部で出会い、高校も同じ、大学は別で、また卒業後に一緒になる。なのに2人の質は別々。1人が広ければ、1人は深いんです。デブとノッポみたいな対照的な2人なんです。いや太ってないですよ2人とも。メタファーです(笑)

今日はみちくさのvol1。これ2人がおばぁちゃんになるまで続けて欲しい。10年後、20年後と節目には今日の作品を再上演してほしい。その時の状況に応じて違う芝居になるかもしれない。それもまた面白い。

そうそう、作品の途中で100円をおしつけるシーンがあったので、そのオマージュとして1000円を押し付けてきました。感謝を伝えるためというものあるんですが、クリエイターへの応援の意味でもあるのです。

「好きを仕事にする」は僕のライフワークのテーマ。好きなことを仕事にする上でのメンタルブロックのひとつは、お金を受け取ることなんです。お金は道具であって目的ではないですが現代社会では重要なことです。お金を創るのも0から1が一番難しい。今日の1000円が1万円、10万円、100万円、1000万円、1億円…と増やしていくのは本人たちの運でしょう。最初のゼロイチをやってしまえばもうスタートラインは越してしまったということです。そう、プロフェショナルへの道なんです。

おめでとうございます、こちらの新しい生き方の世界へ。あとは続けていくだけ。

誰かが歌っていたじゃない

胸を張って歩けよ 前を見て歩けよ 希望の光なんて なくったって いいじゃないか


チームでは個性を発揮することが大切

子供国連が主催するキリンスクールチャレンジ・レインフォレスト・アライアンス コースで高校生グループのファシリテーターをしてきました。

簡単にいえば持続可能な農業を消費者の立場から変えていく取り組みです。自分たちが何ができるのかという視点から学び、最後に成果物として、言葉と写真でメッセージを作りました。

プログラムはよく練られたものでしたので、参加者の高校生たちを観察して、何をしてあげられるかという視点で見守っていました。高校生の段階で個性が豊かなんだということを改めて感じました。

ひとりは行動力がある子、何かと何かのつながりを大事にする子、ひとりはアートな視点からデザイン思考ができる子でした。

今の学校ではグループワークもよく行われているらしく、みんなで話し合うことは上手かったです。人の話を聞きながらも自分の意見も言っていく。

いわゆるアイスブレーク的なことも数多くやって思ったのは、みんなで共同作業をすることはお互いの個性は何かを知るということなんです。つまりは、何が得意で何が苦手なのかをお互いに知り合うことです。それは自己申告するよりも、ゲームなどの共同作業をやっていくことでわかるのです。

僕が受けてきた学校教育は欠点をなくす教育であり、みんな同じになることを期待されているものです。みんな同じにできなければならないという同調圧力がありました。苦手の克服は今思うと辛いものでした。できないものはできない(笑)

その時々で得意な子がリーダーシップをとればいいのです。主役が変わるということです。得意な子が主役になること。周りの人たちは名脇役。この主役が課題によってどんどん変わっていったのです。僕がやっていたことは、ただその子を個性をフィードバックして褒めているだけです。あとは楽しそうなのでちょっとだけ一緒に参加したりもしました。だってアイデア言いたいもの(笑)

もしかしたらこれが会社でのマネージャーの仕事なのかもしれませんね。

お昼のお弁当を食べる時にも誘ってもらいました。なんか学校時代を思い出します。「今時の子たちは…」という言葉を聞きますが、テクノロジーやカルチャーなどの環境は変わるけれど、本質的には何も変わっていないなということなんです。なんだ同じなんだと思ったら急に楽になりました。

彼らから褒められたのは「聞き上手ですね」ということです。これが僕へのフィードバック。特に聞こうという意識はしていないのですが、話をきけるということなのでしょう。なぜかお昼休みの最後には恋バナで盛り上がっていました。心理学的なアドバイスをしたりもして。

今現在の社会で僕が発揮すべき個性はなんだろう?

そんなことを思いながら帰路についたのでした。

ほんと良い子たちに恵まれたな。ありがとう!

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自分未来会議ワークショップ

月1回・90分・半年間全6回のオンラインで自分未来会議というワークショップを開催しています。

自分で自分の未来を創りだすことを意図しています。そのために必要なことは対話。そして、自分で自分のゴキゲンをとること。仲間の存在が必要不可欠です。

この半年間は、前半は未来を作るためのテーマを決めて対話をして、後半は聞いてもらいたいこと、アドバイスをもらいたいなど自由に話す時間にしようと思っています。

  • 実現したいことがある
  • 前を向いている仲間がほしい
  • 対話をすることで自分を知りたい
  • 今現在の問題を解決したい
  • 毎月の振り返りをしたい
  • 次のステップを考えたい

そんな方にオススメします。

自分の未来のために多く人の頭を借りることは、とても大事です。もちろん自分の頭でも考えるのですが、他者がいるとそれだけで叡智が集まる感じがするのですよね。

4月から新しいこと始めてみませんか?

■自分未来会議
https://www.yoriyoku.com/jmk.html

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メンタルトレーニング講座

there women in a yoga session

毎週火曜日夜にオンラインでメンタルトレーニング講座を開催しています。

対話と呼吸を使ったマインドフルネス講座です。

皆様と話をしながら今まで心理セラピーで実践してきた適切なメソッドを使ってメンタルを整えていきます。

  • メンタルを整えたい方
  • 心と体のつながりを知りたい方
  • 様々な心理メソッドを体験したい方
  • 叶えたい目標がある方
  • 日々をゴキゲンで過ごしたい方

そんな方にオススメです。

4月から新しいことを始めたいという方にオススメします。

詳細はこちらです。
https://www.yoriyoku.com/MentalTraining5.html

毎月、月初からスタートしています。
今現在、少人数で開催していますので丁寧な場作りができています。
あなたも仲間になりませんか!


ソーストレーナー養成講座についてマスタートレーナーに聞いてみた

ソースマスタートレーナーの青葉航さんに久々に会ってきました。なんと僕が通っていた中学校の側に住んでいるとのこと。懐かしさもあって自転車でウロウロしながら懐かしい場所を走っていってきました。小中学校の時の活動エリアってなぜか裏道まで詳しかったりしますよね。

航さんとは、ソースアドンバンストレーナー養成講座の講師のひとりとして統括本部の皆様と講座を作った時に初めてお会いしました。この講座の講師陣の会議がすごかったんです。建設的でワクワクするものであったんですね。トレーナー同士が協力しあう関係性もできていたものあるのでしょう。今でもあれは特別な体験だったなと思っています。

その後、航さんには、コーチングを受けたり、OBSのJALTを紹介してもらったりとご縁がありました。彼はソースの生き方を実践しているお一人です。

どのように講座を開催しているのか、内容面から運営面まで包み隠さずに色々なことを教えてもらいました。基本は、シンプルに教えること。ソースをさらに探求しながらも、伝えることにフォーカスすること。テキストがしっかりしているので、テキスト通りにやることが大事だということですね。

このテキストも様々なセミナーを学生時代から受け、研修会社でバリバリ研修していた人が作っていたので、わかりやすいし汎用性があるのです。さらにここにミスターソースと呼ばれる静かなワクワクを実践されているトレーナーの方も加わり完成度があがっています。僕自身もソーストレーナー養成講座を受けて、講座の進め方の基礎を学び違う講座にも応用をしています。将来的に、講座を開きたい人に必要な知識が網羅されています。

航さんとは講座の話よりも近況報告や雑談で盛り上がりました。実際に会うことが大事なのではないかと感じています。言葉での対話もあるんだけど、実際に会うことで、非言語の対話をしているのではないかと思うのです。ソースという講座は、感情や身体感覚を伝える講座なのです。「ワクワク」という感覚的な言葉を感じることができるようになり、それを言語化するのがこの講座の醍醐味です。

航さんの今現在のワクワクは、子育てのようで、1日の5時間も遊んだりしている良きパパのようです。仕事だけではなく家族に対しての時間を平日も休日も費やしているんですね。そして、僕の遊んでいた場の記憶がよみがえってきました。あの小学校の時のように何事にも好奇心を持って遊んでいたことを。学校の勉強も新しいことを知ることが面白かったんだよなぁあ。

この感覚を伝える仲間を創っていこうと思いました。航さんありがとうございます。

ソーストレーナー養成講座(GW開催)
https://www.asobilife.com/souceTrainer.html

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不適切にもほどがある

「不適切にもほどがある」というドラマを見ています。これはジャンル的にはSFコメディなのでしょうか。昭和の体育教師が令和の時代にやってくるドタバタ劇という感じ。昭和に学生時代を過ごしてきたものとして、時代は変わったんだなぁとしみじみとしています。

顔や体型も昔と今は違うし、体の動きが違うんですよね。もちろん世間の常識も変わっている。

今の子が、昭和のスタイルをすると違和感があるのです。現代の売れている役者さんを使っているからかもしれませんが、昔の役者さんとも違うのです。これがとっても面白い。

地域の物語で、今の男の子が昔の不良役をやったんです。うんこ座りをしたんだけど、違和感がありまくりなんです。当時の言葉でいえばシャバ僧なんです。つまり優等生が不良を演じているということ。だっせー奴だったんですよね。昭和なら周りに舐められていじめられる可能性もあるような所作なんです。ところがその隣のダンサー出身の役者さんは、それそれ昭和にそんな奴らが公園やコンビニでたむろしてたわという動きだったんです。

僕の参加していた地域の物語ラップを作ろうでも高校生が参加していました。鴻上尚史さんのワークショップにも高校生がいたな。高校生たちには当たり前なことが僕たち大人には新鮮でした。話す言葉も動く身体も違うんですよね。そして個性がないということを気にしているみたいなんだけど、同じような環境で育って人間は同じようにしかなりません。年齢が違うところにいったり、違う場所にいったりすれば、個性しかなくなるんだよなと思ったり。自分の居場所を変えるって大事なことなんですよね。

昭和にも良いところ悪いところがあったし、令和にも良いところと悪いところがある。僕は時代は動かせない自然現象だと思っています。人間も個人では選択できるけれど、人類の選択はできないものだと思っています。だって、自然にまかせるだけだからという価値観を持っています。

今の時代は「失敗が怖い」というのが一番大きなブロックなのかもしれません。ということは、失敗をしても良いと思える環境を作ったり、失敗しても良いというマインドを持ってることに価値があるかなと思ったりしています。

来週が最終回か。楽しみがあるというのは良いことだ。

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質問時に演説をするな

セミナーの時に質問をすることを心がけています。

この時に注意しているのは演説をしないこと。よくあるんです。自分の主張を延々と語っていて質問になっていない人がいるのです。そして自分の主張を言ってスッキリした顔をしているのです。時にはこの演説を目的にきているであろう人さえもいます。

メンターから教わったことは質問の極意は三方良しです。

自分が知りたいこと、講師が話したいこと、他の参加者が聞きたいことの3つが重なる質問をしなさいということです。

演説しちゃう人は、なぜしちゃうんだろうなぁと思いながら見ています。きっと色々とあるんでしょうね。

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ラップとカウンセリング論

まだ舞台の余韻が残っています。他人の文章を読んでいてもラップになっちゃうんです。そして、人によってリズムが違うんだなぁと感心している自分がいるんです。何を読み取っているんだろう(笑)

練習中に進行役のフニさんが「ラップは傾聴なんです」という話をしていたんです。内容はもう記憶のかなたに埋もれているんですが、このワードだけが頭に残っていて考えているんです。

ワークショップでは、まず文章を書いてそれをラップにするみたいなんですよね。みたいと書いたのは初回は風邪ひいて欠席したから。文章を書くとは自分との対話です。書くまでは本当に考えていることはわからないと言われているぐらいに、頭の中で考えていることは不確定なものなのです。書いてはじめて「あー私こんなように思っていた」ということがわかるんです。これは書くだけではなく話すことも同じです。つまりアプトプットするまで自分の中身はわからないということです。頭的なアプローチです。

僕はラップはビートに合わせてリズムをとったり、踊ったり、身体を動かしたりするのが鍵なのかなと思っています。つまり、身体を動かすことで言葉が生まれるのではないかと考えているのです。気持ちよくリズムに乗っていると感情が湧いてきて口が動き出すんです。自分が思ってもいなかったことが言葉になって現れてくる。身体的なアプローチです。

カウンセリングというと心が病んだ時に使うものだと思っている人が多いのかもしれません。治療的なアプローチですね。僕は違うと思っています。自分を知るためにカウンセリングは存在するものです。自分を知るというプロセスの中で何かが起きることもあるものだと思っています。

ラップを作る過程で、自分で思いを紙に書き、ふにさんのラップ指導があり、みんなに聞いてもらうという3つのプロセス。自分との対話、2人での対話、社会との対話と輪が広がっていく。これが傾聴ということなのではないかと思うのです。

傾聴ってカウンセリングなどで使われている「話を聞く」技術です。これテクニックとしては簡単なんです。うなづいて、あいづちを打てばいいから。

本当に相手の話を聞いていますか?自分のジャッジなしで。

傾聴ってただ聞けばいいのです。ただ聞けないのが人間なんです。話を聞きながら、昔の同じような体験を思い出していたり、アドバイスしなきゃとか、明日何を食べようとか、相手の話をただ聞いていないのです。

ラッパーのふにさんの面白いところは、徹底的にコスト削減を考えている人なんです。無駄をいかになくすのか、少ないアウトプットで多くのインプットを得ようという経営者マインドがあるのです。

コミュニケーションで一番省エネなのは、ただ相手の話を聞いて、ただ肯定するだけなんです。対立は起きないし、自己主張する必要もないのです。だって、何を思っていようがその人の自由だから。

自分の想いをラップにする、人に聞いてもらう。そのプロセスは肯定的であるべきなんです。ラップバトルもさえも大きな目で見れば傾聴しあっているんです。相手のことをちゃんと聞いていなければ反撃もできませんから。戦っているかのように見えますが根的には平和なエネルギーが流れています。これはスポーツと同じかもしれません。

自分で自分のラップを聞く、人に聞いてもらう。ここにはカウンセリング的なことが起きているのだなと思ったのでした。

さらにビートにのっていると癒しが起きるのです。言葉を身体が癒してくれるのです。ラップはセラピーにも通じますね。

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劇場と地域コミュニティの冒険~みんなイロイロ生きてるぜ!を観劇

昨夜の公演が終わり身体は疲れ切っている。だが、僕らのプログラム以外を観ないわけにはいかなと気合を入れて起き観劇してきました。

『劇場と地域コミュニティの冒険~みんなイロイロ生きてるぜ!』演劇上演会
(世田谷パブリックシアターWebサイト)

Dプログラム
「ともにゃの部屋〜中川陽子さん」
「支えることについての小さな劇3〜長見さんの話」
Eプログラム
「ともにゃの部屋〜黒田真史さん」
「受け入れる身体・うけいれられない身体」

障害がある方、障害がある方をサポートする方に、聞き書きを行い、それを俳優が芝居をおこなうというもの。普段の地域の物語は素人が集まってその日限りの開催なのだけれど、俳優が舞台を創るということは再演ができるということです。俳優さんの交代はあったとして可能だったりするのです。

障害者の方が講演をしたりするものとは違う情報が伝わってくる気がしたんですよね。ちょっと距離があるというか、いきなり障害者さんの話を聞くよりもニュートラルな状態になる気がしているのです。笑いあり、涙あり、障害者の人たちも僕ら健常者と何も変わらないんですよ。アホだったりスケベだったり口が悪かったり、僕らと同じ。ただちょっとだけ違うのです。

こういう表現をしたら怒られるかもしれないのだけど、社会には良い人もいれば悪い人もいるのと同じなんです。別の人たちではないということなんです。みんな個性があるのと同じで、障害者の方達にも個性があるのです。

僕らは前日にCプログラムとして上演した舞台と同じせいか、障害者の皆様の話している姿がラップに見えてきたのです。ちょっとビートのBPMが遅いだけでフロウは全く同じなんです。話す人が持つ独自のリズムとメロディで話すのです。これ顔が違うのと同じでみんな違うのです。なんか観ていて美しいなぁと思ったりしたのでした。

当事者の話はラップになるのでしょう。自分が感じていることを表現する。舞台の上に立つという意味で同じなんです。そして同じにしか見えなかったんです。役者と観客の両方の立ち位置をしたことでいつもよりも何か感覚が違うのです。ラップという視点から物事をみる新しい視点を手に入れました。これが今回のワークショップに参加した一番の収穫かな。

映像では伝わらない何かが劇場にありました。知らないからこそ偏見や差別が生まれるといいますが、実際に出会って同じ空間と時間を共有することが大事なのではないかと思うのです。演劇の意味があると思うのです。そして当事者の表現と役者が演じる表現と、どちらもあるほうが伝わる気がするんですよね。

ゆーじさんだったけな、障害者にも差別意識はあるようなことを言っていました。僕は誰もが差別意識や偏見を持っていると思っています。これは人類ならば逃げられない宿命だと思っています。人間の知覚は比較でしか認識できないから。上とか下とか、右とか左とかいうでしょう。上とは何といえば、下ではないこととなんですよ。差別や偏見はありませんという人は無意識にしていることに気づいていないということなんです。そんな人はヤバいです。この僕のヤバいという感覚も偏見かもしれません。

観劇をしたことでラッパーの自分が抜けられたのかも。10年前に地域の物語でダンサー演出家で進行役をしてくれたたまちゃんに「えっ?本当にまぁちゃん?昨日とは別人に見える!」と言われたんです。何かが降りてきていたのかもしれませんね。

観る観られる経験後にブログをかけてスッキリ。日常に戻れた気がした。

記録のために僕らプログラムを抜粋。この文章もよかった。