指輪物語

先日の登山の最中に大事件がありました。

名付けて指輪物語。

僕の左手です。薬指の付け根の形が変形しています。

えぇ、結婚指輪がなくなったのです。

突如、魔法のように消えたとしか思えませんでした。

 

山から降りて、御嶽の渓谷を散策している時に気づきました。

 

僕の頭の中は緊急事態です。

その時の反応は

「奥さんに怒られる。」

ということが真っ先に浮かびました。

 

次に

「なんとかして誤魔化さないといけない。」

という思考が現れて、

「どうしよう?どんな嘘をつこうか?」

という問いが頭をグルグルと回ります。

 

これはストレス反応で、リアクトしたと僕たちは呼んでいます。

リアクトとは自動反応ですね。

体や心が緊急事態の時に、防衛反応としてでるものです。

自分で選択をした思考や行動ではなく、自動的に反応するものです。

 

このリアクトしたのですが、

「ん!何かおかしい?これはリアクトではないか?」

と気づいたのです。

 

リアクトしたと気づけたら、深呼吸をして落ち着くことが大切です。

「本当のことはなんだろう?」

と自分に問いかけます。

 

まず、

「うちの奥さんは、指輪を無くしたことくらいでは怒らない。」

と冷静に考えました。なぜなら、

「器が大きい人。」

だからです。

 

「なぜ、怒られると思っただろう?」

と考えたら

「旦那が指輪をなくして妻に叱られるという話を何度も聞いたことあるから。」

という世の中の思い込みを刷り込まれていることに気づきました。

 

さらに気づきを深めて

「怒られる時に、なぜ嘘をついて誤魔化そうするのか?」

と考えると

「子供の頃に、お母さんに物をなくして怒られたから!」

ということを思い出しました。

 

うちの奥さまと、母親は別人です。

ただ、脳内の反応は自動反応なので、女性ということに反応しているのです。

ストレスフルな状態なので、区別がついていないのです。

「また怒られるんじゃないか。」

と未来に恐怖を感じると

「嘘をつく。」

という振る舞いをするというパターンがあることに気づきました。

 

この反応パターンを手放すことを選びました。

 

で、うちの奥さんに正直にLINEしたのです。

夫:「指輪がない、、、」

妻:「えー!」

シンプルな反応でした。

 

そうしたらさらに冷静に物事を考えることができて、

「どこで失くしたのだろう?」

と自分に対して問いを立てました。

「着替える時にザックの中に落としたのかも。」

という答えがでてきました。

 

えぇ、指輪を作った時によりも痩せて、ゆるゆるなので、荷物を取ろうとした時に抜け落ちたのではないかと仮説を立てました。

で、家に帰ってザックから荷物をだして、逆さまにひっくり返したら、

「コロコロ、チャリーン!」

と音がして確かめたら指輪でした。

「あった!」

ほっとしました。

 

で、さらに気づきは深まります。

 

指輪を失くして、奥さんに怒られるのが嫌だったのではないのです。

僕自身がこの指輪を失うことに恐れていたのです。

とても大切な思い出が詰まっているから。

その思い出までもが失くなってしまうと思っていたからなのです。

 

指輪は象徴に過ぎません。

二人の絆は変わることはないのです。

自分がこんなにもロマンティストだとは思ってもみませんでした。

 

繊細な自分を認めよう。ロマンティストな自分を受け入れよう。

そう新たに選択をしました。

 

後日談。このブログを書きながらうちの奥さんと話をしたら、

「もし、失くしても、欲しかったら買えばいいじゃない。

 ついでに私の指輪も買ってね。(笑顔)」

とのこと。

勝てませんわ。

 

心のことを学んでいるからこそ、心の仕組みがわかり、対処する方法も知っているのです。

ネガティブなパターンを手放して、クリエイティブに選択できる自分であると楽ですね。

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