家族の問題を解決する方法

家族の問題は、人間関係の問題や社会に対しての問題に直結しています。

家族問題で重要になるのは「それは誰の問題か?」ということ。

その前提になるのは、人は個人であるという考え方です。

メンタルトレーナー上田正敏です。

家族問題の根本にあるのは、子供は親の所有物である。妻は夫の所有物であるという勘違いです。

この前提は時々逆転していて、親は子供の所有物である、夫は妻の所有物であるということも起きることはありますがこのケースは少数です。

誰であろうが個人なのです。

これは西洋的な考え方なのですが、現代社会では避けて通れない問題になります。東洋的には私はいないという考え方です。これは悟りに近い考え方なんで、一般的に日本人のマインドは、みんな同じ、あなたもわたしも同じという同調圧力が根強い文化を持っています。受動的隷属という言葉もありますから。

江戸時代くらいなら問題はなかったのかもしれませんが、平成が終わろうとしている現代では、みんな同じという考え方で生きるのは息苦しくなってきます。

現代は、みんな違うという考え方ですね。多様性ともいいます。多様性とは、自分の考え方とは違う人もいてもいいということであり、ぶっちゃけいえば、嫌いな人や気に食わない人もその場にいてもいいと受け入れることです。これ感情先行だとできないこと。人間であることが問われるテーマでもあります。基本は嫌い人は排除するというのが本能ですから。

親子だろうが、夫婦だろうが、自分とは違うというのを前提にすることが大切です。

民主主義の根幹でもあるんだけど、まずは「自分がどうしたいのか?」が一番大切です。自分自身に正直になるということです。これには痛みが伴う場合も多いです。それは今まで正直でないからなんです。人間関係に問題が出やすい人はここテストにでるところです。

そして、自分がどうしたいということがハッキリしたならば、関係者に伝えることが大切になります。コミュニケーションです。この時に大切なのは感情的にニュートラルでいることです。多くの場合、相手をコントロールするために怒りを使うから。不機嫌になったり切れたり暴れたり怒りで相手をコントロールするのです。冷静に話し合うなんてことはできません。

街中を見ていても、子供を怒っているお母さんたちをよくみます。これは怒りでコントロールしていること。子供も泣いて暴れて親を困らせて自分が望むようにワガママを通そうとしている子もいます。これは教育の問題でもあるんだけど、怒りでわがままを通そうという不健全な態度です。

健全な態度は、「子供はこうしたい」「お母さんはこうしたい」という自分の意見をきちんとコミュニケーションすることです。言葉にする必要があるのです。子供は言葉にできないので癇癪を起こしたりもするのですが自分の言葉で相手に伝えることを覚えることはとても重要です。ましてや大人になったら自分の想いを言葉にすることはとても重要なことです。

意見が同じなら何も問題は起きません。

でも、意見が違った時にどうすればいいのでしょうか?

自分の意見を押し通す?相手の意見にガマンして付き合う?どちらも不健全な態度です。

話し合うということで二人が満足する点を見つけることが重要です。これは時間がかかることかもしれません。でも、それをする価値はあることです。特に自分にとって大切なことは時間もエネルギーも使う必要があるのです。なぜなら自分のためになるから。

うちのかみさんの場合、僕の意見を聞いてくれます。そして曖昧だったりわからないことは質問をしながら僕の正直な本当の気持ちに気づくのを助けてくれます。彼女の感情はニュートラルです。共感も同情もないので冷たくみえるときもありますが、それは彼女の愛であり尊重なのです。

聞いてくれるのと同意してくれるのとは違います。彼女は彼女で一人の人間です。個人としての考えや意見を持っています。それもきちんと話をしてくれます。本当に一番大切なことである「あなたは何をしたいのか?」という根源的な問いをいつも投げかけてくれます。

これって面白くて、自分自身のことは自分が一番わかっていると思いがちですが、自分のことなんて全くわかっていないということが多々あります。20年も自分というものを見続けている僕でさえ自分のことはわかっていません。彼女と話をしていることで、「あっ!俺ってそんなこと思っていたんだ!」とか「えっ!俺ってそんなこと感じていたんだ!」と気づくことがあります。他者と話をしなければわからないことがあるのです。自分で自分のことをわかっているつもりになっていることほど危険なことはありません。

自分への浅い理解でいると問題は解決しないことがほとんどです。自分への深い理解がとても重要なんです。根本的に問題解決をするには。

夫婦問題や家族問題を解決するために必要なのは、自分の思いを正直に話をするということです。深いところからの言葉を発することが重要になります。

夫婦どちらからでもいい。家族も誰からでもいいのです。正直に自分の思いを話すこと。うまくいっていない夫婦や家族は誰かが嘘をついています。もっといえばみんなが嘘をついている。嘘は意識的かもしれないし、無意識的かもしれない。だから正直な言葉は痛みを伴うのです。

痛みを避けるために嘘をついていて正直になれないということがあります。

例えば、怒られるのが嫌だから、怒られないように嘘を言うとかとね。本当は嫌いなのに好きとかいうのもそう。相手を傷つけないように嘘を言う場合もある。

これは問題解決を先送りにするだけで何も解決することはできません。

正直になるというのは痛みを伴います。特に最初はね。だんだんと正直になればなるほど痛みはなくなります。むしろ楽になっていきます。そして健全な関係性を誰とでも作れるようになっていきます。

きびしい道に見えるかもしれません。

僕の実体験を言えば、どんどん楽になっていきます。最初は勇気も必要だったし、痛みを感じたこともあります。傷つくこともあるかもしれません。

それでも僕は自分自身に正直にいようと提案をします。

そして、自分の課題と相手の課題を切り分けて考えます。自分の正直さと相手の正直さといってもいいですね。

フリースタイルのWebページです。
■自分に正直になりたい人のための個人セッションです。
https://www.yoriyoku.com
ワクワクから自分軸を見つける方法
■ソースワークショップ
www.asobilife.com


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください