初シノギング体験

シノギングって知ってますか?

知っている人はまずいないでしょ。これは新しい山での楽しみ方です。

凌ぐ+現在進行形(トレッキング、ハイキング)=シノギング 。

アクシーズクインさんが発案したコンセプトです。

僕が実際にやってみて感じたシノギング とは、近所の裏山で少ない道具を使いどれだけ贅沢できるかをする遊びだということです。つまりは、自分にとっての豊かさとは何かを追求するということ。

高尾山って年間に300万人の登山者がいると言われていますが、その周りには、ほとんど人が通らない道も数多くあります。以前は登山道だったのだけれど、今は使われていない道だったり、林業関係者が使っている道が山には無数にあります。

神社の裏には山に入っていく道があるんです。

電車1本で行ける手軽さからダイエットするのにマラソンを始め、そのトレーニングの一環として山登りを再開し高尾山に通い、飽きてきたので高尾で遊べる方法がないかと探していた時に出会ったのがシノギングでした。

小学校の頃から山に行っていて、高校の時はワンゲルで部長なんぞやっていた身としては、山の世界って偏屈な考え方が多いということを痛感していました。昔の遊び方やルールに縛られている人たちが多いということ。人は生まれた時にあったものは当たり前であり、10代〜30代くらいにでてきたものは革新的なものが生まれたと喜び、40代以降にでてきたものは害悪だと感じるような傾向があるそうです。戦後の登山ブームの影響が30年前にもあり、今でもその傾向が残っているんだなと思ったりしたのでした。新しい遊びに寛容なる心を持って見守りたいものだと思っています。後世のためにという人に持続することをやろうという人がいますが、何もせずに邪魔さえしなければいいのではないかと思っています。

シノギングって新しい遊びが、こっそりと広がっていくといいな。

金毘羅様ってなんの神様でしょうか?

シノギングをする時のコツとして、神社を見つけるのがいいらしいのです。山の中になぜ神社があるのか?それは林業の入り口として使われていたそうなのです。山に入る前に祈りがあったのでしょうね。それは自然への信仰だけではないのです。なぜなら日本の山には自然がないから。ほとんどすべての山は植林です。弥生時代から人間が定住を始めた頃から人間の管理がスタートしています。杉は家を建てる材料だったり、楢は料理をしたり暖をとるための薪や炭になったりしていました。山が宝物だった時代は数十年まであったのです。

道がないように見えますが、慣れたら道が見えるようになります。

シノギングは尾根道を歩くのが基本です。尾根を歩いていると山という存在が見えてきます。尾根を境に、左側が杉林で、右側が薪炭林というところがあるのを見ると、植林なんだなということがわかります。原生林になれば、人間に役に立たない植物が溢れていくそうです。僕らがイメージするような美しい林や森は人間が作ったものだと考えていい。だって人間にとって有効だから美しいという感じる感性を持っているということだから。また、自然のままにまかせていると最終的には竹林になるという話もあります。山に手を入れる必要があるのです。

左が杉林、右が薪炭林。人間がなせる技。その境界に道がある。

シノギングに参加して衝撃だったのが、地図の読み方です。山関係の雑誌にも地図の読み方が特集されますが、全く意味不明でした。ワンゲル時代にも、冒険教育を学んだOBSのJALTでも地図読みは学びましたができるようにはなりませんでした。というより地図を読むのは楽しくなくやりたいとも思えませんでした。きっと理論化しすぎだったのでしょう。使えない知恵というかなんと言うか、、、

もしもの時のためにファットウッドを使い方を学んだり。山ではどこにでもあります。

地図読みで、今回学んだことは3つ。立派なコンパスなんて要りません。簡単なコンパスだけでいいのです。方角なんてざっくりと分かればいいのです。地図も山の形を見ることができればいい。それは尾根と谷がわかればいい。そして地図を見るのではなく、実際の形を見ること。座学よりも実際の山で教わる方が何倍もわかりやすかったです。あとは時間を把握しておくこと。何分で何キロ進めるかその時々でわかるようにしておくと便利です。この3つがあれば地図は読めるのだと、同行者である低山小道具研究家森勝さんから教わりました。ありがとうございます。

地図で確認と答え合わせ

シノギングの醍醐味は、やっぱりお昼にのんびりとすることでしょう。

和のものは落ち着きます。ちゃぶ台を山の中で使う日が来るなんて・・・
台の上に食べ物を置くと急に文化的な香りが立ち上ります。

使ってみたかったシノギチャブダイ。

ハンモックに包まれると時間を忘れそうになります。なんて気持ちがいいのだ。

ハンモックいいですね。エクスペッドか。

来ているアウターは、アクシーズクインさんが貸し出してくれたものです。この日本的な色合いがたまらない。一つ揃えるとまた一つとコーディネートしていく楽しみがあります。えぇ、沼にはまっている人達がたくさんいましたが皆それぞれ幸せそうでした。

木があればハンモックは張れるのでイスやテントよりも楽かもしれない。

アクシーズクインのウェアは日本独自の目線が良かったです。西洋から入ってきたものは西洋の文化や気候風土にあったもの。ただマネをするのではなく、日本独自に改良されていってもいいのではないかと思います。ウェアの形がとても日本出来であり、現代的のウェアとマッチしていて、とっても使い心地が良かったのです。古来の伝統文化と現代の融合されたのがシノギングなのかもしれません。

お借りしたものリスト

  • ヤマニノボッタカモシレナイ rain shell
  • ツユハラヒ
  • クナイ
  • シノギチャブダイ
  • Travel Hammock Lite Plus
自分のペースで歩くのがシノギング流

帰りもこんな感じのところを降りていきます。人が歩いていないから落ち葉だらけです。赤テープが道につけられているので分かりやすいですね。これは地元の登山グループがつけているものらしいです。人がどんなところにも入っているんだなという安心感。猟をしている人も使っているのかもな。鹿や猪の痕跡があちこちにありました。

下山中に自分が歩いているところを確信を持って下っていたのだけど、「ここは違う場所ではないか?」と疑問を言った人がいました。「あれ?俺が間違っているかな?」と瞬時に自分を疑ったのです。これは僕の癖ですね。ちなみにGPSで記録していたので家に帰ってから答え合わせをしたら僕が正解でした。まずは自分を信じたままで、人の意見を聞ける人になりたいな。感覚と事実を比べながらね。

ここが一般道にでたところ。どこから降りて来たかわかります?

いやぁシノギングは、学びが多い遊びでした。もしも山で何かあったらというサバイバル的なことを学んだし、ロープワークも原理を知れば実は簡単だということもわかりました。必要最小限で最大限の贅沢をする遊びでもありますね。山での新しい遊び方。そして、和のテイストのウェアのデザインと着心地と機能性もステキでした。ちなみにウェアは貸してくれるので実際の現場で試せるのが嬉しいですね。

ありがとうございました。

シノギングを体験したい、アクシーズクインのウェアを実際に試したい、シノギングで大切なことを学びたい人は、シノギングイベントオススメです。アクシーズクインさんでのブログでチェックを。超人気イベントなので参加できたらラッキーらしい。来月も参加予定。

アクシーズクインさんによるイベントレポート

■アクシーズクイン
https://www.axesquin.co.jp
シノギングイベント告知はblogから
https://blog.goo.ne.jp/axesquin

■アドバイザー森勝さん
http://www.morikatu.jp
youtubeの動画での道具紹介もわかりやすいです。
https://www.youtube.com/user/roopsj



“初シノギング体験” への5件の返信

HAMMOCKS for Hiker 2019 レポ | ゴキゲンで行こうぜ! へ返信する コメントをキャンセル

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