空気を読む子供

某ワークショップで、違和感を感じる子供がいた。

なぜ、そう感じるだろうと観察すると、大人の顔色を見て、大人が喜びそうなことを言っていたのだ。

自分の興味よりも、大人に褒められることを目的にしているようだった。

メンタルトレーナー上田正敏です。

褒められたい。

褒められると嬉しいというのは本能的なものだ。

ただ、この価値観を一番にしていると自分の興味が何かがわからなくなる。

自分軸ではなく他人軸な生き方になることが多い。


良い面としては、空気を読めるようになるということ。

相手の気持ちだったり、この現場で何が求められているのか読み解く力があるということだ。

その場に、親もいたんだけど、文化的なものなのか、

「こういうように、家でもやって欲しいだけどな。」

と謙遜のような、嫌味のようなことを言う。

当然ながら、他の大人たちは

「えらいね。」

と褒めまくる。

なんだか微妙な空気の流れを感じていた。

きっと子供は他人ではなく、親に褒められて認められたかったのでしょう。

そんな心の叫びを聞いたような気がした。

それと同時に、子供への違和感もあった。

なんで、周りをじーっと見て、何を求めているのか読み解こうとしているように感じたから。

大人へのご機嫌取りをしている姿だったからだ。

子供は大人たちをよく見ている。

大人が気にいるようなことを、わかってやっている子が一定数いる。

無邪気な子供もいるが、しっかりと何を求めれているのかをわかっている子もいるのだ。

僕なんかは、小学校の頃に先生から天邪鬼だと言われたことを覚えている。

実際に、空気は読むが、その空気に従いたくない自分がいたからだ。

こういえばいい、こうやればいい、わかっているのにやりたくない自分がいた。

反抗期と呼ばれる青年期ではなく、まだ幼年期からだ。

周りの空気を読むと言うことは、自分の気持ちを読まないということだ。

自分の外に焦点をあてるか、中に焦点をあてるか、どちらかしかできない。

自分がわからなくなる時は、外の空気を読んでいる時だ。

それは相手のことかもしれないし、社会的なことかもしれないし、時代的なことかもしれないし、価値観かもしれない。

空気を読みがちな子は、人の影響を受けやすい。

とても繊細な人が多い。

どうすればいいのか?

一人の時間を作ることだ。

誰にも気兼ねなくいるためには、気を使う人がいない環境を作ることだ。

安全な場を作ることだ。

もしも自分の子供が周りの空気を読む子であればどうするのか?

褒めるというのがポイントになる。

ただ、「いいね」とか「すごいね」と声をかければいいのではない。

それは機械的に言っているに過ぎない。

空気を読む子には、自分に関心を持たれていないことはバレる。

観察すること。

具体的に褒めることが大切だ。

もし、褒めることが見つからないなら、自分に対してきびしく接していないかを見つめる。

自分を褒めることから始める。

自分自身も空気を読み過ぎている大人なのかもしれない。

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